人を育てることの大変さ

新人社員のこーぞーです。
今の職場で人を育てるということについて考えているので書きます。
ちなみに,ここでは社員の教育を念頭に書きますけど,以前私は中学校で働く教育者でしたので,人一般の教育に通ずる面があるかもしれません,ということでこのタイトルにしています。
今の職場は中途入社で,入社して8箇月が経とうとしています。そう,私はわりと新人なんですけど,育てられる側なのに生意気な新人ですねー

教育のねらいは,その人の自立だと思います

新人が職場に入った直後だと,何もわかりません。じゃあこれをやりまーすと言っても,え,どうやるんですか?っていう状態です。そこから,新人が一社員として自立することを目指すと思います。いつまでも先輩社員に何でも教えてもらうわけはなく,だいたいは一人で仕事をし,適切な判断を下し,ある程度のトラブルにも対処でき,必要なら報告連絡相談をする,くらいでしょうか。最初は指示通り動いて,後からだんだん先輩社員の目を離れていくって感じになると思います。
ちなみに,中学校にいた時は,微力ながら,生徒自身が世の中で戦える力を付ける,って気で指導していました。

教育には時間も手間も労力もかかる

会社とか業種によると思いますけど,新人と呼ばれなくなるまでにどれくらいかかりますかね。日々の業務のルーティーンとか,機械の使い方,ものの場所とかいろいろ覚えるまで時間がかかりますね。私が今いる会社では,入社8箇月の私はまだまだ先輩社員に訊いてばっかりです。
新人教育って,かなりの手間だと思います。新人教育係とか研修担当みたいな人がいる会社もあるでしょう。一方,そういう人がいなくて現場に丸投げ,先輩社員が0から面倒見るみたいなとこだと大変だと思います。最初は目が離せないし,教えてる間は先輩自身の仕事ができないし,1回ですんなりできないし…先輩すいません…

しかし教える方は教え方に気を遣わなくてはならない

しかし,面接して採ると決めたんだったら,責任もって育てればいいと思います。新人が言うことではありませんが,新人の出来が悪かったらそれは教える方が悪いんです。教える直属の先輩が教え下手だったらその上司が,それでもどうにかならなかったら管理職が助言をするべきです。教え方だって,わからんもんはわからんです。あるいは面接で人を見抜けていない。
学校の先生がテストの解説をするとき,「こう教えたじゃないか」と生徒に向かって言う時があると思います。それは,同時に自分自身に対しても言っています。教え方が下手くそだと自戒しているんです。多分教育実習の時からみんなそう考えると思います。教え方のプロでなくてはいけませんから。

新人が退職されたら,それまでの苦労がパー

今の会社は,私の入社前に相当の人が辞めていったそうです。小さい職場なのに1年ほどで2ケタの人数が辞めてます。退職されたら,それまで育ててきた人がいなくなって,すぐに代わりの人が来るわけでもなし,これまでの先輩社員の苦労が水の泡です。実際,先輩の話を聞くと,かなり病んでます…。そりゃあ病みますよ。残った爪痕は大きい。だって,「どうせ教えてもいなくなる」なんてセリフを聞いたこともありますから。多分,「また0から教えるのか…こいつも辞めるのか?教えて意味あるのか?強く言わない方がいいのか?…」とかいろいろなことを考えながら先輩たちは教えてくれているのだと思います。今の職場の先輩は,なんだかんだで教えてくれます。先輩ありがとうございますスキです!

人が辞めたくない職場をつくろう

お偉いさんって,そういうのってわかってるんですかね。人を育てることの大変さが。あるいは,いろいろと教えてきて自立してきたなあと思った新人が辞めることのショックが。
一労働者の視点で考えれば,仕事など好きに辞めればいいと思います。職場のことなど考えずに自分のことを考えればいい。しかし辞める人以外の視点で考えれば,1人辞めるだけでも大事件です。いろいろ教えてきたんだから,辞めない方がいい。「代わりなどいくらでもいる」とか言う人,まだいるんですかね。そういう人は人を育てていないんでしょう。
だから,人が辞めたくない職場というのをつくらないといけないと思います。待遇はもちろん,仕事に対するモチベーションを維持向上させるとか,仕事以外でも横のつながりがあるとか,職場外での付き合いがあるとか…人が辞めなければ,苦労が水の泡になることもないわけです。ということで,人が辞めたくない職場をつくりましょう。

ちなみに,『心が折れる職場』という本がこれに関連して面白かったです。ご覧のブラウザから適当に探してみてください(丸投げ)。

おわり。

頂いたサポートは、多分知識を得るために使われると思います。