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ゴールドマン・サックス時代に教わった、忘年会・新年会のビジネスマナー16原則

2023年もあと1ヶ月。
忘年会・新年会の時期がやってきた。

ということで、今日は僕がゴールドマン・サックス時代に上司から教わったものに独自のノウハウを加えた、取引先との忘年会・新年会における最低限ビジネスマナーを共有しようと思う。

「こんなの常識だろ」と思う人もいるかもしれないが、TSUIDEのメンバーでもできていない人をちらほら見かけるので、念のための共有である。

■店予約編

忘年会・新年会に限らず、飲み会は店に入る前から始まっている。
「どんなお店を予約するか」には徹底的に気を遣ってほしい。

<店選びの心得>

1.自分が知っているお店を選べ

よく、店について聞くと「僕も行ったことないんですけど」という人間がいるが、論外だ。お店は絶対に勝手を知っている店を選んでほしい。

初めてのお店だと、店員さんにも気を遣ってしまい、相手に100%注力できない。逆によく見知っている店員さんであれば、チームの一員として、相手の満足度向上に向けてアイデアをくれるかもしれない。

他にも、迷わず来れることはもちろん、美味しいメニューや、トイレの場所なども把握しているので、コミュニケーションもスムーズになるなど、様々なメリットがある。

2.相手の属性に合わせて場所を選べ

お店の場所に関しては3パターンある。

a.相手のオフィス近く
1次会で終わり、相手が飲みの後に、会社に戻る可能性が高いのであれば、このパターンが安パイだ。

b.相手の家の近く
パートナーが家で待っていたり、翌日ゴルフで早いなどの相手の場合は、このパターン。お子様がいる家庭では特に喜ばれる。

c.どこでもいいからいいお店であることを優先。
このパターンの場合は、飲みの会計を割り勘にするか?こちらが払うことになるか?なども考慮して欲しい。割り勘ならタクシーで帰るのは厳しいか?など、考えを巡らすことで、場所がある程度限定されてくる。

そもそもタクシー代が出る会社もあるし、TV局の接待などに慣れている相手だと、タクシーチケットが常識になっているので、この辺りの情報も抑えておきたい。

相手の情報は事前にリサーチして、場所選びに臨むべきだ。

3.先方が喜ぶ価格帯を考えろ

高すぎるお店だと、相手が気を遣ってしまい、遠慮なく飲めない。
そもそも、高級さで勝負をしても余程の値段でないと他の飲み会との差別化は難しい。港区女子にエルメスを送っても差別化できないのと一緒だ。

接待慣れしている相手なら、あえて安くて雰囲気のある居酒屋を選ぶなども手段の1つだ。

4.受け付けてくれた店員さんの名前を聞いておけ

これは、意外とできていない人が多い。
主催する側として「当日、いざ行ってみたら伝わっている日時が違った」「そもそも予約ができていなかった」などという地獄のような事態はなんとしても避けたいわけで、そのための手段だと思って欲しい。

日時を繰り返し伝えることは大前提だが、お店の方の名前を知っているだけでも、少なくともお店に電話したというエビデンスにはなるので、最悪の場合になんとかしてくれる可能性は格段に上がる。

とりあえず、店選びに関してはこれくらいだ。
たまに、「お店の情報は○日前までに送れ」などというマナーも見かけるが、そこは僕は特に気にしていない。そんなことより、上記4つを守ることの方が余程大切である。

■当日編

当然、本番は当日だ。
ここでもいくつか大事にしていることがある。

<飲み会当日の心得>

5.10分前に到着せよ

当たり前だ。相手を待たせるのは以ての外というだけの話である。
巷では、先にお店に入っているのは失礼だという話もあるが、そこは気にしなくてもいいと思っている。相手が気を遣ってしまう方が良くない。

6.上手、下手以外の席順も気にしろ

メニューや器を取らなきゃいけない席に相手を座らせないことはもちろんだが、腕時計や普段ペンを持っている手などを事前にチェックし、右利きか左利きかは把握しておいて欲しい。

左利きの人は、右利きの人の右側に座ると手がぶつかりやすく、「席変わってもらえますか?」「もちろんです」というやりとりを人生で何百回もしている。余計な気を遣わせないことが重要だ。

7.1杯目は相手に合わせろ

時代に合わない意見であることは承知の上だが、あえて強く言っておきたい。
目上の人が「とりあえず生で」と言ったら、自分が頼むものは生ビール一択だ。

たまにソルティドッグとか、カシスオレンジを頼む若手に出くわすが、「なぜお前のオシャレカクテルができるまで、俺の生ビールの泡が消えていくのを見守らなければならないのだ」と思っている年配者はこの時代にも少なくないことは覚えておくことだ。

味や糖質より、目の前の相手を気にしろというシンプルな話である。

8.早く出るメニュー、遅く出るメニューを把握しておけ

先ほどの、知っているお店を選べという話にも通じることだが、この辺りの塩梅も地味に重要だ。常に卓に料理がある状態を心がけてほしい。

9.手土産があるなら、お店に渡しておけ

手土産はサプライズだ。
相手に見えるところに置いておくべきではない。
一番効果がある時に、お店に言って出してもらおう。

10.一回目は 120%自ら取り分けろ

サラダなどのとりわけは当然やるべきだが、気を遣いすぎると嫌な人や、自分の配分で食べたい人もいるので、その辺りはバランスを見ながらスタンスを変えて構わない。

ただ、「気の遣えないやつだ」と思われていいことは1つもない。
最初のメニューだけは、絶対に自ら取り分ける姿勢を見せておいた方がいい。

11.終電時刻を超えていいかどうかを把握しておけ
もちろん、その場の雰囲気で決まることも多いが、基本スタンスとして、相手が電車で帰るなら、11時には解散しておく。
タクシーで帰るなら、1時くらいに解散を心がけよう。

朝まで行く人もたまにいるが、僕は「目の前の相手も大切だけど、翌日関わる相手も大切」という考えなので、1時には帰るようにしている。

12.会計時にも気を遣え
会計はトイレに行く時などに払っておくのがスムーズだ。
それだけでなく、「追加の注文があったら別で払うので、止めないでください」と一言添えておくと完璧である。先方が新たにドリンクを頼む時、店員さんに「会計終わっちゃたんで」と言わせてはならない。

ちなみに、機械の故障でカードが使えない場合に備えて現金をおろしておくことや、先方に会計が見られてしまう場合も考慮して、会費の安いクレジットカードを持っておくことも地味に重要である。
プラチナカードを持っている若者に好感を抱く年配者など、ほぼいない。

13.2次会のお店も目処をつけておけ
2次会の予約に関しては、時間が曖昧になってしまい、お店に迷惑もかかるので、色々な意見があるところだが、僕は知り合いのお店に「今日行くかも」と連絡を入れておく。
最悪行けなければ、後日友人と行くなど、ケアは忘れないように。


飲み会に限らず、営業とは、相手がブレーキを踏む回数をいかに減らせるかを問われる仕事だということを意識してほしい。信号を全てなくせば、そこはどんな道でも高速道路になる。全員がフルスピードで楽しめる会食にできるよう、心がけよう。

そうすれば、他の飲み会で別でブレーキがあった時に比較してもらえるなど、副次効果も期待できる。

■帰宅編

これに関しては2つ。

<飲み会帰宅時の心得2原則>

14.先方の帰りがどちら方面かは抑えておけ。

駅であれば改札までお送りすればいいが、タクシーであれば方面は重要な情報だ。お店を出てどちら側なのか、把握しておくこと。

15.タクシーは大きいの以外選ぶな。

余程来ないとき以外は、Japan Taxiを選ぶ。
個人タクシーは絶対に選ばない。対応が悪いケースも多いが、社内がタバコ臭いケースがあるからだ。

帰り道も快適で、初めて相手に「いい飲み会だった」と感じてもらえる。

■お礼編

お礼は、当日派と翌日朝派がいると思うが、僕は翌日。

16.お礼は翌日の朝、メッセージ+電話で伝えろ

電話のメリットは、「その場でアポを取れること」だ。
謝意を伝えるのはもちろんだが、次につなげる意識は常に忘れないようにしておきたい。

以上が、僕が会食の時に気を付けていることだ。他にもたくさんあるのだが、まずはこれくらいで問題ないはず。

結局、忘年会・新年会というより、飲みの席におけるビジネスマナーみたいな話になってしまったが、これさえ抑えておけば、相手に不快な思いをさせることはまずなく、ともすれば、今後もよりいい関係が築けると思う。

明日から全てとは言わないまでも、真似できることがあれば、是非取り入れてみてほしい。

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https://to.tsuide.jp/l/967003/2022-10-13/2rfm2

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