【1分で読める】アフターコロナのニュービジネス大全/原田曜平・小祝誉士夫
■オンラインビジネスのリアル化
・オフィスワークのVR化
ex)『Meetin VR』(アメリカ)
仮想空間内で共同作業を行えるプラットフォーム
仮想のオフィスに出社し、デジタルアバターを通じて打合せやプレゼンを行う。
3Dペンで空間に文字を書いたり、付箋を貼ったりすることも可能。
※リアルとバーチャルの使い分けが重要になる。
・自宅エクササイズの進化
ex)「Smart Mirror」(アメリカ)
映像やデータが表示される通信機能付きの鏡
鏡に自分の姿を映し、鏡に登場するインストラクターの動きに合わせてワークアウトができる。
『Peloton』(アメリカ)
映像モニター付き、自宅トレーニングバイク。フィットネス界のNetflix。
※既に国内ITベンチャー「ジーエルシー」が「Smart Mirror 2045 for Fitness」の販売を開始している。
・友人とのネットショッピング
ex)『Squadded Shopping Party』(アメリカ)
チャット機能を使って友人とお互いに感想を言いながら買い物ができるサービス
ターゲットは15-25歳のZ世代。リアルに近い購買体験を提供している。
※近しい友人たちと体験価値をシェアできることがポイント。
■新しい贅沢
・自宅でコース料理
ex)『Cook Like a Chef』(オランダ)
ミシュラン星付きレストランのコース料理を自宅で簡単に再現できる
食材キットのデリバリーサービス
料理ではなく食材を届けることにより、家族で一緒に調理する体験を提供。
※高級料理を味わうことではなく、”誰かと一緒に料理・食事する時間”を贅沢としている。
・自宅でガーデニング&養蜂
ex)「アーバンガーデニング」
インドネシア(ジャカルタ)やタイ(バンコク)では家庭菜園の需要が急増している。
競争社会や所得格差に疲弊した若者を中心に、自然回帰・地方移住の傾向が見られている。
『B-Box』(イタリア)
マンションのベランダでミツバチを飼える、家庭向け養蜂キット
ハチミツを抽出したりミツバチの生態を観察したりすることができる。
■身近な社会貢献
・医療機器をタイムリーに届ける
ex)『Maker vs. Virus』(ドイツ)
医療用器具を求めている医療機関と、3Dプリンターやレーザーカッターを保有する団体・個人を結びつける活動
3Dプリンターなどの所有者が地域の「ハブ」に登録し、
病院からの発注に応じて、医療に必要な器具を生産して届ける。
※こういったプラットフォームの構築は、自治体や地域の団体が検討したい方策。
・ボランティアと身近な弱者を繋ぐ
ex)『Covid-19 Mutual Aid UK』(イギリス)
英国のさまざまな都市で200以上のボランティア団体が登録されているオンラインプラットフォーム
活動内容は、外出が難しい人の買い物代行、薬の受け取り、犬の散歩などを引き受けること、等。
アプリで、ボランティアを必要とする人を探せるだけでなく、ディスカッションも可能。
※無償に抵抗がある人のために、有償のマッチングサービスをつくるという手もある。
■アフターコロナのビジネス
・3通りにわかれる
①コロナ前と同じビジネスをそのまま復活させ、以前の活気を取り戻すケース
ex)予約のとれない老舗レストラン、人気テーマパーク
②コロナ禍で生まれた商品やサービスがそのままスタンダードになるケース
ex)色が落ちない口紅、自宅フィットネス系サービス
③消費が戻っても復活できず、そのまま消えていってしまうケース
※このケースが非常に多くなることが予想される。
★アフターコロナの消費者心理を読み解くには、
「若者」と「グローバル」の視点がカギとなる。
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