Takurosai

『読書』と『散歩』を人生のルーティンとするアラサー研究員/専門領域は「産業組織心理学」…

Takurosai

『読書』と『散歩』を人生のルーティンとするアラサー研究員/専門領域は「産業組織心理学」「行動経済学」等/慶應義塾大 環境情報学部(SFC)卒/アカペラKOE第18期代表/組織人事コンサルティング会社 R&D部門

マガジン

  • 【時事ネタ】世の中の潮流から考える

  • 【1分で読める】本の要約シリーズ

    「忙しくてなかなか本を読めない」というビジネスパーソンの方向けに本の要約をしています。正直、本を読んでも数日後にはほとんど忘れてしまっていることが大半だと思いますので、重要だと思うエッセンスのみを、個人の独断と偏見で抽出しています。 ※”個人の記録用・読書の習慣化用”として書いているので拙い点が多々あります、ご容赦くださいませ。

最近の記事

【知の探索】「新学習指導要領」を深掘る

■参考記事 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm#section4 https://www.manabinoba.com/tsurezure/018175.html ■サマリー ・改定における主なキーワードは下記3つ  ①社会に開かれた教育課程  ②資質・能力  ③カリキュラム・マネジメント ▼①社会に開かれた教育課程 ・「働き方改革」「副業解禁」などが叫ばれるように、  これからの社会の中では「学校

    • 【時事】賃上げムードに潜む危うさ 精緻な昇給のストーリーを

      ■参考記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1534O0V10C23A1000000/ ■サマリー ・春の労使交渉に向けて大手企業で積極的な賃上げを表明する動きが増えている。 ・インフレ下では歓迎すべきことだが、人材への投資を企業の成長につなげられるかが問われる。 ・投資家は社員の熱意の引き出し方により生産性を高め、さらなる賃上げの原資拡大につながるという好循環を期待している。 ・欧米は市場価値と成果で報酬決定しているが、日本は

      • 【時事】日銀、金利抑え込みへ資金供給拡大 綱渡りの異次元緩和

        ■参考記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB184P70Y3A110C2000000/ ■サマリー ・日銀は17~18日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和の継続を決めた。 ・長期金利の上限を0.5%とする長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)など政策の大枠は維持しつつ、  投機筋の「空売り」に対抗するために金融機関に国債の購入を促す異例の資金供給に乗り出す。 ・国債市場の機能低下など副作用が残るなか、10年に及ぶ

        • 【時事】首相、欧米訪問終え帰国 防衛費巡る増税「説明を徹底」

          ■参考記事 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA141Z50U3A110C2000000/ ■サマリー ・岸田首相は15日、米国など5カ国への訪問を終え帰国。 ・5月に広島市で開く主要7カ国首脳会議(G7サミット)に向け加盟国首脳と意見を擦り合わせた。 ・14日にワシントンで開いた内外記者会見で防衛費の重要性を指摘。  「毎年4兆円ほどの安定した財源が確保されなければいけない」と言明。 ・23日召集の通常国会に触れ「野党との活発な国

        【知の探索】「新学習指導要領」を深掘る

        • 【時事】賃上げムードに潜む危うさ 精緻な昇給のストーリーを

        • 【時事】日銀、金利抑え込みへ資金供給拡大 綱渡りの異次元緩和

        • 【時事】首相、欧米訪問終え帰国 防衛費巡る増税「説明を徹底」

        マガジン

        • 【時事ネタ】世の中の潮流から考える
          4本
        • 【1分で読める】本の要約シリーズ
          16本

        記事

          【時事】先生の質を保てない 公立2000校で欠員、1年で3割増加教育岩盤・迫る学校崩壊

          ■参考記事 先生の質を保てない 公立2000校で欠員、1年で3割増加教育岩盤・迫る学校崩壊 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD258XU0V21C22A0000000/ ■サマリー ・教員不足や不登校の急増等で学校崩壊の危機が迫っている。 ・社会の変化に対して仕組みを変える動きの鈍さが原因か。 ・山梨の教育委員会では小中11校の保護者に教員紹介を求む異例の文書も発信。 ・教員の人員不足への対応として、授業の質低下に目をつむり、  

          【時事】先生の質を保てない 公立2000校で欠員、1年で3割増加教育岩盤・迫る学校崩壊

          【1分で読める】フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか/堀内都喜子

          ・仕事の文化として「ワークライフバランスがとれること」と「職場での平等でオープンな関係性」がある。 ・スポーツやサウナなど、趣味を楽しむ制度が充実している。 ・一方で学ぶことに貪欲であり、仕事に関連しない分野でも「学んだ方が得」という文化がある。 ・「シス」の思想。自らの意志で困難に立ち向かう。

          【1分で読める】フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか/堀内都喜子

          【1分で読める】小売の未来/ダグ・スティーブンス、斎藤栄一郎(訳)

          ・新型コロナウイルスをキッカケとして、人々の生活や買い物のあり方が大きく変わろうとしている。 ・アマゾン、アリババ、京東商城(JDドットコム)、ウォルマートは、コロナ禍でも急成長しており、顧客が基本的なニーズの大部分を頼る生活システムを築くことを目指している。 ・上記企業が「理屈で選ばれる定番」であれば、それ以外の小売業者は「感性で選ばれる定番」になる必要がある。 ・本書では10のリテールタイプに分類し、ナイキやパタゴニア、コストコ等の具体的企業の例をもとに小売戦略を紹介して

          【1分で読める】小売の未来/ダグ・スティーブンス、斎藤栄一郎(訳)

          【1分で読める】資本主義だけが残った/ブランコ・ミラノヴィッチ

          資本主義の中でも、欧米で発展した「リベラル能力資本主義」と中国が主導する「政治的資本主義」の違いについて言及されています。 それぞれの特徴の中に、不平等の拡大と腐敗という問題が内在しているが、一方で、資本主義に代わるシステムを見いだしにくい現実にも目を向けており、今後の世界経済の理想のあり方を考える一助となりました。

          【1分で読める】資本主義だけが残った/ブランコ・ミラノヴィッチ

          【1分で読める】9割の社会問題はビジネスで解決できる/田口一成

          ・ソーシャルビジネス:貧困や環境問題など、「儲からない」とマーケットから放置されている社会問題にビジネスとして取り組むもの。 ・2007年に創業したボーダレスグループは、ソーシャルビジネスしかやらない会社。 ・社会問題の解決は、政府や自治体、NPO、慈善活動だけでは限界がある。 ・ソーシャルビジネスは、非効率を含んでビジネスをデザインする必要があるため、従来型のビジネスより難易度があがる。 ・ボーダレスグループでは、新卒、第二新卒の場合には、3人一組に1000万円を渡している

          【1分で読める】9割の社会問題はビジネスで解決できる/田口一成

          【1分で読める】SFプロトタイピング/大澤博隆、宮本道人、難波優輝

          ・SFプロトタイピング:サイエンス・フィクション的な発想をもとに、まだ実現していないビジョンの試作品=プロトタイプを作ることで、他者と未来像を議論・共有するためのメソッド。 ・起こる出来事から逆算して今を考えるという「バックキャスティング」的な方法。 ・予想外の未来を想定する際に有効。 ・時間軸が20~30年先と長い。数十年先を正確に予測することは不可能なので、「こういうふうにしたい」という"意志を生み出す"ことがポイント。 ・変化の激しい現代において、人類の文明の進化の方向

          【1分で読める】SFプロトタイピング/大澤博隆、宮本道人、難波優輝

          【1分で読める】AI分析でわかった トップ5%社員の習慣/越川慎司

          ・本書では、各社の人事評価「上位5%」の社員の行動や働き方を調査した結果、見えてきた共通点が紹介されている。 ▪︎5%社員の5原則 (1)「目的」のことだけを考える (2)「弱み」を見せる (3)「挑戦」を「実験」と捉える (4)「意識変革」はしない ※行動・習慣から変える (5)常に「ギャップ」から考える ▪︎5%社員の思考と行動 ・作業完遂ではなく成果達成に充実感を覚える。 cf)67社で調査した結果、従業員800名以上の企業では、1時間の役員会議のための資料作成に7

          【1分で読める】AI分析でわかった トップ5%社員の習慣/越川慎司

          【1分で読める】サクッとわかるビジネス教養 行動経済学/阿部誠

          ・伝統的な経済学では、人間を「ホモ・エコノミカス=経済人」と定義し、人間は常に自分の利益を最大化する合理的な選択をすると考えていた。 ・しかし実際には利益を追求しない、合理的ではない行動をとるケースが多くある。 ・このような人間の行動を解明するために生まれたのが「行動経済学」である。 ※ 行動経済学は経済学と心理学のハイブリッドと表現されることもある。 ・行動経済学において「ヒューリスティック」と「システマティック」の二つの考え方が重要。 ・ヒューリスティック(直感): 過去

          【1分で読める】サクッとわかるビジネス教養 行動経済学/阿部誠

          【1分で読める】はじめての機械学習/田口善弘

          ・機械学習の本質は「関係性の予測」。 ・相互の関係性がわからない情報をもとに、関係性がわかりやすい「数」を作る。 ・k近傍法とは? 与えられた学習データをベクトル空間上にプロットしておき、未知のデータが得られたら、そこから距離が近い順に任意のk個を取得し、その多数決でデータが属するクラスを推定するというもの。 ※落第を防ぐために補修を受けさせる生徒を選ぶ時などに活用できる ・入試とは、「入試の成績」と「入学後の適正」という2つの事象の関係性予測。 ・線形回帰とは? 「複数のも

          【1分で読める】はじめての機械学習/田口善弘

          【1分で読める】世界初のビジネス書/ベネデッド・コトルリ(著)、アレッサンドロ・ヴァグナー(編)

          ・ベネデット・コトルリ、ほとんど知られていないイタリア商人 ・14世紀半ばにペスト(黒死病)がヨーロッパで猛威をふるい、ルネサンス、大航海時代へと続くイタリア・地中海世界において、外交官、財務総監、造幣局長まで務めた「ビジネスパーソンの父」とも呼ぶべき人物 ・そんなコトルリが書いた『商売術の書』は、複式簿記について世界で最初に記述した画期的な書物として近年脚光を浴びるようになった ・そこから現代のビジネスパーソンにより響くポイントを選び抜いて編集されたのが本著 ※以下、印象に

          【1分で読める】世界初のビジネス書/ベネデッド・コトルリ(著)、アレッサンドロ・ヴァグナー(編)

          【1分で読める】アフターコロナのニュービジネス大全/原田曜平・小祝誉士夫

          ■オンラインビジネスのリアル化 ・オフィスワークのVR化 ex)『Meetin VR』(アメリカ)   仮想空間内で共同作業を行えるプラットフォーム   仮想のオフィスに出社し、デジタルアバターを通じて打合せやプレゼンを行う。   3Dペンで空間に文字を書いたり、付箋を貼ったりすることも可能。 ※リアルとバーチャルの使い分けが重要になる。 ・自宅エクササイズの進化 ex)「Smart Mirror」(アメリカ)   映像やデータが表示される通信機能付きの鏡   鏡に自分の姿

          【1分で読める】アフターコロナのニュービジネス大全/原田曜平・小祝誉士夫

          【1分で読める】自律する子の育て方/工藤勇一・青砥瑞人

          ・18歳意識調査によると「自分が社会や国を変えることができる人間だ」と思っていない ・サービスの産業化が進み、サービスを受けることが当たり前になったことが一要因 ・子どもの自律性を養うことは文部科学省の上位目標にもなっている ・本来「知育・徳育・体育」のバランスを取るべきところ、知育に偏っている ・学力向上という手段が目的化している ex.OECDの学力発達度調査でフィンランドに大きく差をつけられた際、宿題を増やして挽回しようとしたが失敗 ・子どもの自律と学力向上

          【1分で読める】自律する子の育て方/工藤勇一・青砥瑞人