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「なんでやねん」の使いどころ

「どうしてそうなるの」
では強すぎる。
理由を求めるにしても。ツッコミにしても。
やっぱりここは、疑問と相手への愛とお茶目さを同時に表現できる「なんでやねん」がふさわしい。
ただ関西人でないとなかなか自然には……

夕方、妻から電話。
「(保育園の)お迎えが遅れそう。パパ行ってきて」
無論OKだけど、開口一番だったのもあり
――え、なんで? (ノーニュアンス)と言ってしまった。
「ごめんね。残業になっちゃって。出来たらお願いしたいんだけど……忙しい?」
変な空気。
「いいよ」までの間、ワンクッション入れつつ気持ちを整理できる返しはなかったろうか。

教室に入る。
人が多く五歳息子がどこか分からない。
先生が気付き息子を呼んでくれた。
「お迎え来てくれたよ」の言葉に顔を上げる息子。
一瞬「あれ?」という顔をし、
目が合って「あっ」となり、
みるみるアーモンド型の目になって、
「なんでやねん!」
と叫んだ。

それ!
私も言えるようになりたいっ


「なんでやねん」を待ってゐる竈猫

(なんでやねんをまっているかまどねこ)

季語(三冬): 竈猫、炬燵(こたつ)猫、かじけ猫

俳人・富安風生による造語。なんでかわいらしい季語!



※……にしても、奴はいつどこで覚えたんだろうか。


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