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交渉は可愛げが大事?

週末に迫った一周忌の帰郷。
実家への荷物をまだ送ってない。
夕方、段ボールに詰めていたらあれよあれよと膨らんで……
「全然入らないよ」
かくして、家族で駅前散策へ。

昼は暑くも日暮れは涼しい。
公園に大きな葉っぱ(桐の葉!)が落ちていてより秋を実感する。
「どのくらい大きいの?」
――このくらいは必要。
五歳息子に身振りで示すと「探してあげるよ」と頼もしい返事。
――任せたぞ。

「パパ、言ってきてよ」
さっきの威勢は? スーパーの前に来ると途端に引っ込み思案の坊や。全くもう……「よしママ、じゃんけんだ」

「ごめんなさい。あげられないんです」
けんもほろろ。今は段ボールも買わなくちゃダメなのかな?
妻に報告すると「じゃあ次は私が」と、隣のドラッグストアへ。
息子も一緒に付いて行った。

一分もせずにオムツの箱を抱えて戻ってくる。……もらえたの?
「僕が下さいって言ったんだよ」と得意気小僧。
なら、さっきも言ってよ。


桐一葉荷造りの箱頂きに

(きりひとはにづくりのはこいただきに)

季語(初秋): 桐一葉、一葉、一葉落つ


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