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控えめなオス
妻の仕事が長引いたので、私が保育園にお迎えに。
クラスは既に残り三人になっていた。
久しぶりということで、五歳息子が自作品の展示物や皆で飼っているカブトムシを見せてくれた。
話に聞いていた通り、成虫になっている。
四つあった幼虫のうち一つは蛹の時に駄目になったそう。
二匹がメス。オスは一匹。
オスを見たかったが土に隠れて見つけられなかった。
帰り道。
「なかなかママが来ないから困ってたんだよ」と息子。
聞けば、他二人は女の子で何を話していいか分からなかったんだとか。
――それで何をお話したの?
「新しいプリキュアのこと」
――よく知ってたね?
「パパと前に最初一回だけ見たやつだよ。それだけ話してあとは聞いてた」
それでいい。
マンツーマンならともかく、女子が二人いるなら聞き役に徹する方がいい。
そう言うと、二三度頷き「確かに」とぽつり。何だろ?
……にしても、五歳でこんな異性を意識するものなのですね。
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兜虫♂♀♀の佇まい
(かぶとむしおすめすめすのたたずまい)
季語(三夏): 兜虫、甲虫、さいかち虫、源氏虫
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