![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37102898/rectangle_large_type_2_461943bdbaef21396a47db52b314571c.png?width=1200)
ポップコーンは買わない派です。vol.61
デッド・ドント・ダイ
小ネタが大好きな人は是非見て欲しいまじでおもろいから。
ゾンビものは何気なく食わず嫌いだったけど、ジム・ジャームッシュのおかげで楽しかった!!これからいっぱい見よ♫♫
予告編
あらすじ
アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが……。
文明の進化に伴って私たちの生活はより便利に、快適に過ごせるようになってきているだろう。今やスマートフォンなんかは命に次に大切になっているのではなろうかという具合に皆肌身離さず持ち歩いていることだろう。
ファッションや食べ物の変化は凄まじいことだろう。
そんな時代の潮流や自然の猛威に翻弄され、流されて生きていくことは果たして自分は本当に人間らしく生活できているだろうかと思わされてしまうかもしれない作品であったかもしれないジム・ジャームッシュ節がじわじわと効いてきています。
ゾンビは外来ではなく、自分たちの中に在来している
僕にはいまの人々の振る舞いというものが、よりゾンビ化しているという印象があるんだ。みんなが自分のことしか考えられなくなっているような生き方をしていて、結果的にそれが世界を破滅に追いやっているのに、多くの人が無関心。つまり、僕らの周りにはそういうゾンビみたいな人間が増えているということなんだよ。スマホやコンピューターの中毒も同じことだよね。
ゴジラやフランケンシュタインのような映画では、モンスターは人間社会の外側から来た脅威だった。でも、ロメロのゾンビは、僕らの腐敗した社会から生まれ、彼ら自身も犠牲者である。そこがとても興味深いんだ。
こちらの記事を読んで思わずアーカイブしてしまいました。
みんなが自分のことにしか興味がなくて、そのせいで世界を破滅の方向に導いていることをあたかも他人事のように考えている。
これは非常に刺さる内容ですね。
作品自体はしっかりとコメディであり、豪華な俳優陣、そしてジム・ジャームッシュといえばのイギーポップやトムウェイツの出演など目白押しだが、その華やかさゆえ、ただのホラーコメディのようにも囚われがちです。
しかし解説等を読んでみると深い内容なんですねえ。
記事にはこうも記されています。
ゴジラやフランケンシュタインのような映画では、モンスターは人間社会の外側から来た脅威だった。でも、ロメロのゾンビは、僕らの腐敗した社会から生まれ、彼ら自身も犠牲者である。そこがとても興味深いんだ。
ロメロというのはジョージ・A・ロメロさんのことで代表作の「ゾンビ」をはじめ数多くのホラー作品を手掛けた巨匠のことです。
ロメロさんが描くゾンビという怪物はゴジラやフランケンシュタインのような外帯の脅威とは一線を画すと言います。
ゾンビというのは我々のすむ腐敗した社会から誕生する怪物のことであり、自分たち自信を映し出す鏡としてスクリーンに映し出されていることを忘れてはならないです。
自分自身もゾンビであるという自覚は全くなかったので、この言葉を目にした時は衝撃でしたね。
日本人は特にゴジラやウルトラマンに代表されるような外来からの怪獣をやっつける内容が多いように思えますが、深ぼってみるとこれらも人間のエゴが生み出してしまった怪物であるという点では共通していると思うのですがね。笑
それが個人レベルに落とし込まれた姿がゾンビなのかなと。
ホラー作品の本質
ホラー作品って怖いですよね。
なんで怖いと思います?単純にエンタメとして怖がらせるのも一つかと思いますが、私は恐怖を植え付けることによって人間を良い方向に導いてくれていいると考えています。
例えば、スティーブンキングという小説家をご存知でしょうか。
ホラーの名作を数々生み出しているホラー作家の巨匠であります。
彼の作る作品の多くは自分自身が体験してきたことを書いていると聞いたことがあります。
彼が経験したトラウマを繰り返さないように小説として書き起こして、多くの人に届けることで世界をよくしていこうという思いがみて取れます。
ホラーを描く人たちは皆世界を俯瞰してみた時にただ怖がらせるだけに焦点を絞っているわけではないということがわかります。
そう思うと、ロメロさんや今回ジム・ジャームッシュ監督が描こうとした世界が表面だけで汲み取るにはもったいなさすぎることがわかります。
説教たらしくなってしまうと観客にウケないかもということもあるので、うまいこと作っているんだなと感じてしまいます。
エンタメ作る人ってすげえや。
最後に
そう思うとホラーも毛嫌いすることないなって思えてくるというか。僕がそうだったので、是非ビクビクしながらホラー映画も楽しんでいきたいと思います。
他にも触れるべきたくさんの小ネタがあるのですが、長くなりそうなので自分が喋りたいことだけをピックアップしました。
とにかく面白いです。
あと、ジム・ジャームッシュの作品はこれが初めてなんです。映画好きとか言ってて、これが初めてとかにわかも過ぎますよね。笑
これから遡っていこうと思います。配信を漁るぞい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?