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ポップコーンは買わない派です。vol.21

サウナのあるところ

サウナは身も心も解放させるオアシスだ!

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あらすじ

サウナの本場といわれるフィンランドのサウナ事情とそこに集う人々を記録した異色ドキュメンタリー。自宅やオフィスなどのプライベートなサウナから、湖畔や街なかの公衆サウナまで、約550万人の人口に対して約300万個のサウナがあるという北欧の国フィンランド。身も心も裸になれるサウナという場所は、シャイで寡黙と言われるフィンランド人男性たちのさまざまな思いが語られる場所でもあった。継父からの虐待、犯罪歴のあるかつての自分、離ればなれになってしまった娘、止められなかった職場での事故、先に旅立った妻や幼い娘の思い出など、普段は話すことがない悩みや苦しみ。子どもが生まれた喜び、親友との友情、老いてからの出会い、祖父が薪に込めていた祖母への愛など、大切な人への思いの数々。男たちが普段は決して語ることのないさまざまな思いがサウナという空間で語られ、男たちの絆を深めていく。

フィンランド とサウナ

フィンランドとサウナの歴史は2000年にも遡るようで、日本で言うところのお風呂や銭湯のような存在である。
およそ200万ものサウナがフィンランド 国内に存在しているようで、キャンピングカーをDIYしてサウナを作ったり、電話ボックス型のサウナがあったり、その形は様々である。

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そしてサウナときってもきりはなせないのがクーリングである。血液循環を促すのだが、フィンランド人のクーリングははなかなかハードで、冬でも氷の張ってる湖に飛び込んだり、外で涼みながらビールを飲んだりして身体を開放させるのだ。

ロウリュと悩み

ロウリュとは入浴者がヒーターに水をかけることを意味し、経験する熱を増大させている。これはフィンランドのサウナ文化の象徴といえることだろう。
ヒーターに水をかけることでジュ〜〜!と水が蒸発する音が鳴り響く。まるで水をかけることに対して応えてくれるようなそういう感覚。そしてみるみるうちに蒸気に包まれ、身体がほどけるようにリラックスしていくのだ。日本でいう書道や茶道のような世界観である。ロウリュに全てを任せてやると、身も心も開放していくのである。

男と男

作品ではサウナを舞台にしながら、そこで繰り広げられる男性同士の会話にフォーカスしています。なぜ男性なのか、多分女性だと隠すところが多いためにリアリティが減ってしまうからでしょう。はじめのあたりに老夫婦が2人でサウナに入っているシーンがありましたが、もろ出しでした。

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それだけではなく、女性と男性では性の違いと言いましょうか、男にしか分からない苦しみがこの作品からビンビン伝わってくるわけです。世のお父さま方は共感の嵐を呼ぶことでしょう。妻に先立たれた男性に彼女ができたとか、離婚による嫁との親権争いだったりと、号泣しながらフィンランドの男たちは語らうわけだ。境遇に共感することはあんまりないとは思うが、心情が手にとってわかるのでそこに共感するんだなあ〜。

話すことの大切さ

おじさんをはじめとした男性陣はプライドというものが邪魔してなかなかまわりには言えないようなことも多く持ち合わせているものだ。それもシャイで寡黙だと余計に。日本人にも多いだろう。それが女性の前だと尚のことであり、それが積もり積もっていくと大変なことになることはみなまで言うことなくわかることだろう。

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サウナに入れば心と身体がほぐされ、悩みを打ち明けることも可能だろう。話すという行為はため込んでいるものを発散する訳だから必要なことなんだろうな。
僕はサウナの宣伝隊ではないし、自分もフィンランド式のサウナは体験したことがない。ましてや水風呂でクーリングなんてしたら一瞬で風邪をこじらせちまう。でもなんだか、観ていても心温まるし自分もそこに行きたいと思うようになっちゃったもんね。

責任世代のおじさんたちへ

作品で登場する男性のほとんどがおじさん、もしくはおじいさんである。人生を経験してる分だけ悩みのタネも多いのだろう。言葉の重みもクルーザー級である。おじさんたちのストレスを解放させてくれる、そんな場所がサウナなのだろう。
現在日本でもサウナはブームであるが、日本のオフィスに出張型のフィンランド式サウナを導入してみてはどうだろう。めちゃくちゃ面白そうではないか。ぜひカメラを回してみたい。
責任世代には救心錠剤もいいが、サウナでどうでしょう?


フィンランド行きたいお。


予告編

https://www.youtube.com/watch?v=p5HfmtU25ww

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