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雨の季節に思うこと
大人を定義づけるのは簡単だが、大人になったことを自覚する瞬間というのは人それぞれだろう。
子供の時、雨が降るとワクワクした。
普段とは違う空模様──夕焼けではなく、空全体に絵の具を垂らしたかの様な空にドキドキしたこともあっただろう。
雨に濡れるのは別に苦ではなかったし、敢えて傘を差さずに雨の中歩いたこともあった。
それが今はどうだろうか?
雨が降れば頭痛に悩まされるし、関節に痛みが走ることもある。
衣服が雨に濡れれば非常に不愉快だ。
……衣服が雨に濡れるのは非常に不愉快だというのは理解できるだろうが、なにも気象痛までついてくることはないだろう。
子供の頃は悩まされなかったことと言えば、花粉症もそうだ。
今は花粉症の季節ではなかったものの、年明けからゴールデンウィーク前くらいまではくしゃみと鼻水に苦しまされる。
子供の頃は雪が降れば随分とワクワクしたはずだが、社会に出てからはもはや雪は敵だと言っても過言ではない。
……いや、雪なんか降ったら電車が止まってしまうのだから仕方がないだろう?
大人になるというのは、嫌なことが増えて増えて何かに対して敵意を抱くということなのだろうか?
SNSを見ては何かに対して怒りを向けて、天候にがっかりして、職場では己の無能さと現場責任者に対して失望する。
「大人になるって悲しいことなの」というセリフを引用されているのを見るが(バハムートラグーンだっけ?そのうちプレイしてみたい)それが大人なのだと、悲しいだけが大人になるのだと信じたくはない。
大人になって良かったことはなんだろうか?
そういえばそこまで本気なって考えたことはあまりないが、強いて言えばよりアニメとかゲームのお話を楽しめる様になったことだろうか?
まあ、物事の楽しみ方を覚えられたようになったことだろう。
子供の頃からアニメやゲームは好きだったけど、その頃よりも楽しめる自信はある。
要は子供の頃よりも物事の楽しみを覚えられたということだ。
うん、間違いなく大人の特権だろう。
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