池沼貴彦

1970年静岡県浜松市で生まれる。 浜松北高校卒 日本大学文理学部応用数学科卒

池沼貴彦

1970年静岡県浜松市で生まれる。 浜松北高校卒 日本大学文理学部応用数学科卒

マガジン

  • Max for Live 体験記

    Max for Liveでのプログラミングを習得する過程の覚書です。

  • 楽譜制作

    Finale,Sibelius,Doricoを使用した楽譜制作の話

  • 編曲作品

    オリジナル編曲の音源です。

  • 音 フリー素材

    オリジナルのジングルですご自由にお使いください。 よろしければフォローをお願いいたします。

最近の記事

Max for Live 体験記 3 (コードトリガー)

前回 https://note.com/t_ikenuma/n/n03c80444e850 紹介したハーモナイザーを進化させてコードトリガーを作成してみました。大きな違いは音程ごとにハーモニーを設定出来ることです。以下の3つのモードを持ち 1 Single(ハーモナイザーと同じ) 2 Octave(オクターブ内で個別に音程を設定) 3 Multi(88鍵全て個別に音程を設定) 入力した音に4声のハーモニーを足し、Velocityは声部ごとに設定でき、発音タイミングもずらす

    • Max for Live 体験記 2

      前回のトランスポーズを作り終わった後にこれを並列に並べてハーモナイザーを作ってみました。(図1)Max を初めて触った日のものです。配線がとても見づらいのですが何もしないとこうなるという見本で・・・ 分かりにくい上に多少不具合があったので後ほど改良してみたのがこちらです。(図 2) 一番の違いはsend(略称 s )、receive(略称 r )、patch(略称 p )の使用です。 send (水色に色をしてみました。)は与えられたメッセージを、同じ引数で名付けられた

      • Max for Live体験記 1

        Abelton LiveにはIntro、Standard、Suiteの3種類がありますが、最上位のSuiteにしか搭載されていない機能の一つがMax for Liveです。マルチメディア向けのプログラミング言語”Max”をLive用に最適化したもので、Live suiteのブラウザー(図1)にはMax for Liveというカテゴリーがあり、中にはMaxで作られたインストゥルメント、オーディオエフェクト、MIDIエフェクトが60本ほどとMax Audio Effect、Max

        • Logic Pro 11 の新機能

          Logic 11で追加された音源『Studio Piano』『Studio Bass』を比較してみました。演奏は全てSession Playerで自動生成したものです。以前からあったDrummerの他に今回のバージョンアップで『Keyboard Player』『Bass Player』が追加されました。コードトラックにコードネームを入力して生成しますが、Midiに変換することもできるので、細かい修正も後からおこなえます。 Studio Grand (Studio Piano

        Max for Live 体験記 3 (コードトリガー)

        マガジン

        • Max for Live 体験記
          3本
        • 楽譜制作
          9本
        • 編曲作品
          9本
        • 音 フリー素材
          10本

        記事

          『ドラムのMIDIファイル読み込み』楽譜制作ソフト比較 8

          ドラムのMIDIデータを各楽譜作成ソフトで読み込んだ状態を比較してみました。データはLogic Pro のDurummerトラックを使用して自動で生成されたものをMIDIトランスフォームで1ch→10chに変換して使用してます。(読み込み時にFinaleはドラムのchが指定(図1)ができ、Doricoはインスツルメントの指定(図2)ができますがSibeliusは10chにしておく必要がありそうです。) まずはFinaleです。読み込んだ状態では後ろに余計な空白小節ができてい

          『ドラムのMIDIファイル読み込み』楽譜制作ソフト比較 8

          『線幅の指定』楽譜制作ソフト比較 7

           Sibeliusでは記譜ルール、音符間隔ルールで長さを指定するときにスペースという単位を使用します。1スペースは五線の1間分の長さです。 (7mmの五線の場合は1.75mm となります。) 使用できる値は特定の値だけですので入力した値と変換される値を調べてみました。(均等ではないので法則は分かりません・・・) 整数2桁,小数2桁で0〜99.99が入力できるので0〜100スペース(距離の場合はマイナスも可能)が使用できますが大量になるので今回は線の幅で使用する0〜0.5 ス

          『線幅の指定』楽譜制作ソフト比較 7

          Sibelius 2023.2 新機能レビュー

          2022.12のアップデートで不完全な形で追加され、使い道の無かった「サブスコア」機能ですが、最新のアップデートでとても便利に使える様になりました。前回のレビューで酷評した部分が概ね改善された感じです。 (前回記事はこちら) 独立したレイアウト・マークと音符間隔前回のアップデートで「サブスコア」が実装された時は改行、改ページはスコアとサブスコアは共通でした、これですと不要なパートを隠す「譜表にフォーカス」と変わりません。譜表サイズと用紙サイズは独立して設定出来ましたがページ

          Sibelius 2023.2 新機能レビュー

          『特殊な小節線、小節番号、カラー』 楽譜制作ソフト比較 7

          普段あまり使用しない機能を使用してみる為に楽譜でなくカレンダーを作成してみました。直線と文字を組み合わせればどんなソフトでも出来てしまいますが、楽譜ソフトとしての機能を検証する為、罫線は五線と小節線、日付は小節番号という縛りにしてあります。 ■シベリウスの場合  ホーム>楽器の編集>新規の楽器>譜表タイプ(図2)と進み、 「譜表の線」を1にして(一線譜)小節線「譜表の中心より上(下)に拡張」を任意の数字で設定して小節線が一線の下だけに伸びたもの、上に少しだけ伸びた楽器を作り

          『特殊な小節線、小節番号、カラー』 楽譜制作ソフト比較 7

          Sibelius 2022.12 新機能 レビュー

          Sibelius 最新版2022.12での新機能「サブスコア」を試してみました。 「サブスコア」とは、スコアの一部の譜表を抜き出した物です。 特定のセクションスコアやリーハーサルPiano譜、コンダクタースコア(フルスコアでないもの)等が想像できると思います。 パート譜でも複数の譜表をまとめて抜き出したりできますが、違いは、 パート譜表示で編集や入力を行なった場合、 ・異名同音の変更 ・表示、非表示の切り替え ・オブジェクトの位置移動(添付先の変更は不可) ・楽器の変更

          Sibelius 2022.12 新機能 レビュー

          『拍子記号』 楽譜制作ソフト比較 6

          Finale Finaleの場合空白の状態から小節を作ると4/4で作成されています。 拍子記号を挿入するには ツールパレットから拍子記号ツールを選び 小節をダブルクリックするとダイアログが開きます。(図1) 1小節内の拍数は1〜100の整数が選べ、拍の音符の種類は全音符から32分音符の他に付点2分音符から付点32分音符が選べます。付点音符を選んだ場合 付点4分音符を1拍だと3/8、2拍だと6/8 、3拍だと9/8、4拍だと12/8 の様に表示され、複合拍子で使用されます。

          『拍子記号』 楽譜制作ソフト比較 6

          『音部記号』 楽譜制作ソフト比較 5

          Finale、Sibelius、Doricoで初期状態で入力できる音部記号を比べてみます。 比較の為に中央のCを入力して同じ順に並べてます。 ・よく使われる記号 ・古い楽譜で使用される記号 ・オクターブ指示付き (11以外はあまり使用されない様です) ・パーカッション・タブ譜 高音部記号(ト音記号) アルト記号 テノール記号 低音部記号(ヘ音記号) フレンチバイオリン ソプラノ記号 メゾ・ソプラノ記号 バリトン記号 バリトン記号 サブバス記号 【Sibe

          『音部記号』 楽譜制作ソフト比較 5

          『調号・臨時記号』 楽譜ソフト比較 4

          ■ 調号(key signature)調号を変更した場合、変更の前に複縦線が自動的に付けられます。 Sibelius、Doricoは小節の途中でも変更できますがこの場合は Sibeliusは複縦線が小節の途中に表示されDoricoは表示されません。 ◆ Finale 調号を変更するには、調号ツールを選択した状態で小節をダブルクリックして表示するダイアログ(図1)を使用します。移調設定が「既存の音符を移調」で良い場合はシャープ、フラットが4つ以下の調でしたら小節を右クリッ

          『調号・臨時記号』 楽譜ソフト比較 4

          『連符』 楽譜制作ソフト比較 3

          連符の入力について比較していきますが初めに連符の説明をすると、  ◯分音符X個を◯分音符Y個分に入れる場合  比率は『X:Y』で名称は『X連符』となり符鉤は◯分音符と同じになります。 一般的な3連符は8分音符3個が8分音符2個分に入ってます。 使用機会が少ない機能は譜例が不足しているため検証していませんが、 連符の中に連符を含む入れ子構造、 連符の括弧を音価分右方向 にのばす機能には各ソフトともに対応しています。 ◆ Finale 高速ステップ入力の場合は Opt.キ

          『連符』 楽譜制作ソフト比較 3

          『譜表の追加』 楽譜作成ソフト比較 1

          プロユースと言われているノーテーションソフトFinale、Sibelius、Doricoの機能比較をしていきたいと思います。Mac版のみでの検証となりますのでご了承ください。 今回は譜表の追加を比較します。テンプレートや既存のデータを開いた時も共通になる様にセットアップウィザード等は使用しないで作業してみます。 ■Dorico  メニュー>新規 (⌘N)を選ぶと以下の画面が現れますが、譜表を追加する際に他のソフトには無いプレーヤーという概念があります。 プレーヤーにイ

          『譜表の追加』 楽譜作成ソフト比較 1

          『曲情報の設定』 楽譜作成ソフト比較 2

          タイトル、作曲家、作詞家、等の曲情報を入力するダイアログとそこから楽譜に挿入する仕組みを比較します。 ■Dorico >ファイル>プロジェクト情報(初期設定のショートカットは⌘I )で表示。 フローは他のソフトにはない概念で楽章の様なものです。ファンファーレ、アタック等の短い曲をまとめたりする場合にも便利です、15項目がプロジェクトとそれに含まれる各フローごとに独立して設定出来るので、個別に作曲者等を設定可能です。 各項目はトークンと呼ばれるコードで楽譜に挿入します。プ

          『曲情報の設定』 楽譜作成ソフト比較 2

          『Misty』 大野清 with Strings

          Mistyを1管編成のオーケストラをバックにしたB.Saxのソロ用にアレンジしてみました。 Solo Baritone Saxophone(生演奏) Flute(生演奏) Oboe(NI SYMPHONY SERIES – WOODWIND SOLO) Clarinet(生演奏) Fagott(NI SYMPHONY SERIES – WOODWIND SOLO) Glocken(NI MALLET FLUX) Xylophone(NI MALLET FLUX) Harp(

          有料
          100

          『Misty』 大野清 with Strings