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多田修の落語寺

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本願寺派僧侶であり、大の落語好きとして知られる多田修が、落語と仏教をテーマにしたコラムを執筆します。
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2024年5月の記事一覧

夏に花火を上げる理由や「たまや」の語源は?【多田修の落語寺・たがや】

夏に花火を上げる理由や「たまや」の語源は?【多田修の落語寺・たがや】

 隅田川の花火の日、両国の川岸や橋の上は大勢の人でにぎわい、あちこちから「たーまやー」の声が聞こえます。そこを、たが(桶の周りを締しめる輪)を持った職人が通ろうとします。すると、たがが跳ねて武士の顔にあたってしまいます。たが屋の職人は必死に謝っていましたが、武士の言うことが理不尽なので、職人は怒り爆発。武士を相手に戦い、職人が勝ちます。それを見ていた野次馬が「たーがやー」。
 
 花火のかけ声の定

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