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頸椎捻挫・バーナー症候群 

この記事は、頸椎捻挫・バーナー症候群についてまとめた記事になります。
筆者は普段、公認アスレティックトレーナー 養成校で、アスレティックリハビリテーションを担当しています。今回は授業で行った内容を一部改編し記事にしています。
(この記事の内容は、公認ATテキスト⑦のP103-116に該当しています。)


頸部のトラブルについて

普段、コンタクトスポーツをしている選手の対応が多く、頸部のトラブルについて比較的身近にある状況が私にはあります。

そんな背景から、RTPReturn to Playについて、アウトラインは描けていますが、ノンコンタクト系のスポーツで活動されているコメディカルの方については、他の部位に比べ対応することが少ないと思います。(私の勝手な推測ですが
・・・。)

この記事を通して、少しでもイメージが湧き、選手をフォローする一助となれば幸いです。

頸部のトラブルとその情報収集について

どの部の怪我であれ、その受傷機転*を明確にすることは、その損傷部位や損傷程度を把握することにつながることから必須であると言えます。

また、選手個々が持っている情報において、メディカルチェック**で事前にスクリーニングされていることがより望ましいと考えられます。


*どの方向から外力が加わり、自身の体がどの様にその外力を受けたか。
を明確にするとともに、加わった外力の種類(伸張/圧迫/剪断/回旋ストレス)についても把握しておくことが望ましいと言えます。

**メディカルチェックとは医療機関で実施される医学的検査のこと。
活動に際して、画像診断が実施されており、構造的な特徴が把握・共有されていることが望ましいと言えます。

合わせて、発生因子#1についても精査しておく必要があると考えます。
これは、後ろ向きな原因追求と前向きな予防策を講じる為に欠かせない為です。

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