22.1.3 ゼロから始める小説執筆
こんばんは、多部栄次です。
今日は小説の執筆をしてみたい! という方々のための記事となる…かもしれません。
目次
小説は誰でも気軽に書けます
https://mypage.syosetu.com/444653/
上記の自己主張の高いURL(小説家になろう様・カクヨム様のサイト)の通り、趣味で小説を書いてはいます。
経歴としては、高校生の時に2年ほどPCに駄文を書き続け、大学入ってから小説投稿サイトで執筆活動を続けて9年目を迎えます。だいぶ続けていますね。
その割には一切ネット小説内の大賞受賞とかしていませんけども(良くて最終選考止まり、一次選考通過程度の作品は何作かあります)。
ただ、僕はもともと国語が大の苦手で、本とは無縁のゴリゴリな体育会系男子にしてサイエンス好きの理系男子でした。作文もクラスの中で一番書けない人で、放課後すぎて陽が沈んでも書けずに宿題にされた記憶があります。そのくらい文章が書けない人でした。
そんな僕でも小説執筆を趣味にしている理由は……なんというか、小学校二年生のころからずっと頭の中で妄想していることは好きで、それを手短かつ簡潔に表現できるツールに小説の執筆があったからにすぎません。表現できるならイラストでも自主制作アニメでもなんでもよかったんです。
きっかけは、高校の時にじんP氏が著した「カゲロウデイズ」というライトノベルを買って読んだことがあって(当時ボーカロイド等ニコニコ動画系統を嗜むオタクだったので)、おもしろかったんですよね。
で、その作者が作詞作曲している人なので、「小説や本を書いている人は特別な人でなく、どんな人でも書けるんだ」というショックを受けて、じゃあ自分もこの膨らんでいる妄想も執筆を通してアウトプットできるかもしれないと思って、書いてみました。いわば行き場がなくて頭の中で妄想が膨らみ続けているから、小説の形にして外部記憶媒体に託そうというのがきっかけです。そのときの文才は一切ありませんでした。
しかし、小説を書き続けたおかげもあってか、一番苦手だった現代文の成績は伸びましたし、センター試験も当時難しく平均点も低かった中、自分は高得点を取れました、という自慢はしておきます(今ドヤ顔しながら書いてます)。
と偉そうに言いましたが、創作論を勉強していたり数百冊ものいろんな小説を読んでパターンを知っているというわけではないので、本気で小説家になりたいという方にとってこの記事は説得力がありませんし、役に立たないと思います。
これはあくまで趣味の一環として小説という創作活動を続けて、楽しんでいきたいという方々に向けての発信です。一人でも多くの方に小説のおもしろさを知り、ハードルを下げることができればと思います。
はっきりいって駄文といわれても、おまえの書いた原稿よりティッシュペーパーの方がまだ価値があるといわれても、あなたの生み出した物語はこの世界で唯一無二の宝物です(そんなひどいこと言う人いないと思うけど。ちなみに僕は言われたことあります)。それを大事にして、自分の礎としてどんどん上へと目指していけるなら、もうバッチグーです(死語)
ではさっそくやっていきましょう(YouTuber風)
必要なもの
・PC(あるいはスマホ)
・楽しむ気持ち
以上です。
いやもうほんとこれだけです。
むしろメンタルの部分に重きを置いたほうがいいくらいですね。
正確にはメモ帳機能でしたり、Wordでしたり、小説投稿サイトの保存機能を用いた場所での執筆も含めます。
表現したい、形にしたい、物語を描きたいという熱い気持ちが一番大事になります。PCはそれを具現化するためのツールですね。
まず何から書けばいいのかわからない
ぶっちゃけ体裁こだわらずに地の文と会話文を書きなぐっていく内に感覚掴めます(暴論)。難しければ国語の教科書やそこらの本屋で小説あるいはライトノベルを買って真似してみるだけでも上達はしますし、立派な物書きのひとりになれます。
とはいえ、どういうものを思い描いているか、何を描いていきたいか、その解像度はどの程度かによりますので、解決策は人それぞれになるかもしれません。ですので、参考として私のやり方をいくつか紹介します。でも大体ネットに載ってるよ
ここで言っておきますが、二次創作は含めません(書いたことないので)。一次創作を対象にしています。
1.ノートとペンを用意(必要なものに入ってないじゃん)
2.小説のことに関することをテーマに思いついたことを書きなぐる。
どんなくだらないこと、小さなことでも良いです。5分は集中して続けてみてください。これやるだけで頭の中が大体整います。
3.それをした上で何を描きたいのか
キャラクターなのか設定なのか世界なのか、場面・展開なのか、自分のメッセージや特定のテーマなのかなど、この要素を書きたい!というものを大きく書く。
※僕の場合は、展開とキャラクター、世界観とバラバラです。
展開の場合ならその展開へと誘導してくれる人物は誰か、その世界はどういうものかを練り、逆算します。この練りの練度を高めるには資料を読んだりいろんな作品に触れることが必要となってきます(僕みたいな凡人の場合)。
キャラクターの場合はその人のことなら何でも知っているくらいとことん深く掘ります。ただの舞台装置にならないよう、自我を持たせるためには、いろんな状況を前にしてどういう言動をするのか、人との触れ合いをする際にどういう反応をするのか、どういう境遇で育ってきて、人格形成されたのかなど考えると、ストーリー的に良い人間を構築できます(言い方よ)。これ主要人物だけでなく脇役でもある程度は掘った方がいいですね♂
そして世界観の場合は、たぶんファンタジーやSFが対称になるのかなと思いますが(他もあるぞ)、歴史や人々の動き(政経・文化・技術等)を構築する必要があります。そのなかのとある時空軸でこういう出来事があった。そこに着目した上で、どういう人物が行動しているのかを描くとイメージしやすいのかなと思います。
なんだか感覚的に書いてしまいましたが、わけがわからないと思った方はコメントください。随時お答えいたします。
4.その描きたいものに沿った舞台を組み立てたり、ジャンルを決める
現代、ファンタジー、SF、歴史いろいろあると思います。選択次第ではリアリティを高めるために参考資料を読む必要があります。それが難しく、かつこだわりがそこまでないなら現代を舞台にした方がいいかもしれませんね。
5.ターゲット層を決める
これ最初の方にもっていってもいいですね。自己満足程度なら気にしなくていいですし、とにかく表現したいという人なら最初の内は考えなくても良いです。
もっと読まれたい!という方なら、この点を機に懸けた方が良いと思います。
高校生向けなのか、女性向けなのか等、読者層がどの年代・性別・職業・性格等を考慮してストーリーの色を決めておくことは非常に大切ですし、ある程度構想が固まるのではないかと思います。万人向けほど難しいのはないです。だからNHKはすごいんだ
※ちなみに僕は少年、青年向けのものをメインに書いています。ただ年代問わず女性の方も読んでくださっていることも多々あります(本当にありがとうございます)
6.ゴールを決める
これ大事です。論文もそうですが、どこかで区切らないといけないんです。物語の締めくくりとなる部分、いわば展開のグランドフィナーレとなる部分や主人公の目的達成は何かを決めておかなければ、話が脱線してしまい、「これは何の話で、何を読ませられているんだ」「何を伝えたいのかわからない」というお話になります。ですので、まずはその作品の目的はどこかを考えてみるとよいです。
7.プロット(構想)を練る
目的が決まれば、あとはそこに至るまでの道を逆算します。起承転結の流れもよいですし、並べ替えてみたり付け加えたりするのも味があっていいと思います。
ネットでよく見るテンプレートは序盤の方でゴールが決まっているケースが多いですが、あくまでそれは第一のゴールとして定めておいて、その後に第二のゴールをどうするかを決めておくと、独創性は多少みられるかなと思います。
正直、この部分が一番苦労します。
書きなれていけば、話の盛り上がりや人物の挫折、気づき、成長部分を考えたり、それらを通じて読者にどういう気持ちを抱いてほしいかを考えるようになります。
構想はWordでもノートでもいいので、とにかく簡単にメモして骨組みだけでも(話の大筋だけでも)組み立ててみるとよいです。出尽くした感があれば、ある程度本文を書いてみると構想が思い浮かぶことは多々ありますので、そのやり方もまた善きことかな。
8.本文を書く
大体形になったら本文を書きましょう。ここまで長々と準備をさせてきましたが、最近の僕はいきなり本文書いてからいろいろ設定考えたりしていますね(笑)
で、ここ大事なんですが、まずは完結のビジョンを作ってください。どんなに駄文だと思ってしまっても、書き直したいと思っても、終わらせることが第一です。推敲や添削はそのあとでいくらでもできます。ここ小説書きなれた人でも陥りやすい部分となっています。僕もなってます。
だからといってかき上げてからネットに投稿しなければならないというわけではありません。そこは自由ですし、一章完結という一区切りがついてから投稿するというのも良し、というか正直見切り発車の文章でも良いです。
まずは書くこと、そして人の目につくことが大事ですから。
9.推敲
日本語としての体裁は整っているか、誤字脱字ないか、単語の意味は正しいか、意味が重複してないか、余分な表現を使ってないか、リズムよく読める文章(耳障りの良い文章)になっているか、人物の一人称はや口調、台詞からにじみ出る人格は統一しているか、小説技法に基づいているか等、気に掛けるところはたくさんあります。
一番は人に読んでもらってみることですね。自分だけでは気づかない部分はたくさんあります。これは小説に限りません。まぁ読んでくれる人がいたらいいんですけどね。あとは人に見せる勇気。僕はありません。不特定多数の知らない人にみてもらいたい気持ちはありますが、知人には絶対読ませたくありません。裸見せた方がましなくらいですね(笑)
10.ネットに投稿してみる
これは好みのもんだいです。やりたかったらやっていいですし、自分や身近な人までにとどめておきたいのなら外部に公開しない選択もありだとおもいます。
ただ、ぼくの場合、外に投稿したからこそ、ここまで執筆をつづけられたし、読んでくださる方がたくさんいたという自信にもつながりました。ネットへの小説投稿をきっかけにつながって仲良くなった方々もたくさんいます。ただの趣味でももうちょっと本気出して向き合ってみようというきっかけにもなりました。外に向けて発信することは、自分の成長にも、人と人のつながりにも結び付くと僕は考えます。
そもそも何も思いつかない
あ、ちなみに何もないけどなんか書きたいという人はテーマを決めてみるといいかもしれませんね。
例:7月、海、兄弟、ちょっと不思議な出来事、その出来事を通して変化した心 …とか(思い付き)
それでも思いつかないなら、名作はもちろん、いろんな作品を読んでみると「自分だったらこうしてみたい」という気持ちがわくと思います(自分が作家として何かを書くという姿勢をもった上で)。
いろんなジャンルの小説を読んで傾向を掴むといいかもしれませんね。地の文の表現や会話率は千差万別です。文章表現も、正直小説技法を無視したものもたくさんあります。ですので好きに書いていいんです。
まとめ
いろいろ書きましたが、まずは調べて、作品を読んで、思いつくがままに書きまくる。地道な執筆も続けていけば面白い作品が書けるようになります。自分も最初は自分しか理解できないクッソつまらない駄文を書いていますし。
とにかくテクニックとか云々関係なく、辞めずに書き続けてみてください。試行錯誤していって、少しずつ自分の作品に魅力が増していきますから。最も、自分が生み出したキャラクターや世界はどれもいとおしいものです。我が子のように作品を大切にしたいという気持ちが分かっていただけるだけで、ぼくは満足です。この価値観を理解していただける方がいましたら、これからも仲良くしていきましょう(笑)
さて、こんな感じでしょうか。抽象的なことばかり書いてしまった気がしますが、少しでも皆様の助力になれば幸いです。
またこういった話を書けたらと思います。今回は漠然としたことばかり書きましたが、次はフォーカスを絞って、具体的な話ができたらと思います。
長文となりましたが、ここまで読んでくださった方がいましたら、本当にありがとうございます。
それでは失礼いたします。明日も良い一日を。
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