もう一人のオレ:TAKさん②

前回までのあらすじ!

19歳の夏、原因不明の歯の痛みに襲われ、のたうち回るほどの様子に
母に勝手に罪人にもされた散々なわたし!


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地元の診療所でも大きい病院の歯科でも原因が分からず、
さてどうしたものか、と途方に暮れている間もずーーっと
歯は痛いんです。虫歯のような痛みが日中も寝ている間にもずーーーっと
痛いんですよ??想像してみてください??ね、痛いでしょ??

痛み止めを飲んでのらりくらりしても、前に紹介したUCくんも同居
している関係で多用はできません。痛み止めが効かないときもあって
そのときは応急処置でコデインリン酸塩錠20mgを経口投与しました。
あ、これ劇薬・麻薬なので必ず医師の処方のもと服用してね★

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もうストレスしかたまらない。何するにも気になっちゃって仕方ない。
せっかくの夏休みをこんな辛いことに割いていることにも腹立たしい、、、

そんな生活していればもちろん健康も害してきまして、
夏風邪を引きました。熱もあるし痛みは引かないしでほんとに
今思い返しても二度と経験したくないような毎日でした。

風邪引いて、リンパが腫れていたので頸部エコーを行いました。
その時の担当の臨床検査技師さんは

「あ~結構腫れてるね~外見でもわかるね~」

って感じでエコー始めたんですけど、途中からなんか様子おかしい。

わたし「??なんかありました??」
技師さん「これはもしかすると、、採血の結果ある??」
(わたし採血の結果見せる)
技「あぁ、、、歯の痛みこれが原因かもしれないね。」
わ「???(めちゃくちゃ不安)」
(技師さん検査室出る)
わ「、、、わたしはどうしたら??置いてけぼり??ねぇ??」

そんなこんなで検査室に技師さんとかかりつけ医きたらちゃんと
説明してくれました。(放置するならひとこと言ってくれよ)

大動脈の血管内に炎症が起きて、それが分かりやすく説明すると
かさぶた?のようになっていて血管の内腔が狭くなっていました。
炎症で狭窄が起こり、それが首の近くを通っている神経を刺激しているの
ではないか。それはたどるとちょうど左の奥歯のところ、、、

もっと大きい病院で精密検査をしたほうがいい、ということで
二度目の救急搬送です。

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血管に炎症・変性を起こし、さまざまな臓器に炎症を起こす病気の総称を
膠原病という言うのですが、この専門の外来って大きい病院にしかない
みたいで、わたしが通院している診療科はリウマチ膠原病内科と言います。

このTAKさん、血管に炎症を起こす場所によって様々な影響を及ぼします。
医師に聞いてみれば、TAKさんの症状では耳鳴、頸部痛、歯痛もよく
見られる症状とのこと。つまり歯の痛みの原因はTAKさんのいたずらでした。

わたしの場合、頸部に狭窄があり、大動脈という生命活動には重要な
場所にもあるので、血栓などで血管が詰まってしまうとひどい場合は脳梗塞を起こす危険があるので、予防として血液をサラサラにする薬を飲んでいます。

また、炎症を抑えるにはまずステロイドを投与していきます。
ステロイドってほんとになんでも効くんですね、すごいなと思いつつも
そんな劇薬をこんなに投与してていいもんなの?と不安になるときも
あるんですけど、どうしようもないですね。だって原因わからないんだもん

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わたしはUCくんでもステロイドにお世話になっております故、
ステロイドをなかなか減量することが難しいです。

そんな方には免疫抑制剤を投与して併用するのがよくある治療みたいです。
AZAをわたしは併用しています~

現在は定期的にFDG-PET/CT検査で炎症マーカー、画像所見、症状の有無で
状態をモニタリングしつつ、落ち着いているときにステロイドの減量を
目論んでいるところです。

ちなみにわたしの場合、一度ステロイドは2.5mgまで減量できたのですが
症状が再燃したので現在はまた4mgまで服用戻しています。

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ここで不思議なのが、UCくんとTAKさんは同じステロイドで症状を
抑えているとはいえ、同時に発症したことがわたしの記憶の中では
ないんです。

起こっても不思議じゃないんですが、これはなにか理由があるんですかね?
まあ同時に暴れられたらわたしのカラダたまったもんじゃないので、
マジでやめてな??フリじゃないよ??わかってるよね??

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そんなこんなでもう一人のTAKさんとも出会い、わたしのカラダには

わたし
UCくん
TAKさん

の3人が共存する形で現在も生活しています。
服薬でそれぞれのご機嫌を取りつつもたまにストレスなどで
はっちゃけるので苦労するときもありますが、
まあ3人で仲良く毎日を過ごしています。


次回は、UCくんとTAKさんの数奇な関係について。
実は彼ら、全くの他人ではないんです、、。


2021/02/08

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