『感理伝』クリエイターとして、疑問を抱き続けることの大事さ
『遅れましたが、お礼申し上げます。』
17日深夜。
仕事場から帰ってきたら、やたらnoteのフォロワーさんが増えてびっくりしました。
理由もなく増えるわけないよなーって思ってたら、とってもわかりやすい理由がありました。
下の二つのマガジンに、なんとなく固定してた私の記事を載せていただいたのです。(嬉しい!)
一つは、コトバテラスのプロジェクトを実行している山門文治さんが運営するマガジン。
一つは、『note発掘隊』として活躍する
aomineさんが運営するマガジン。
ありがとうございます。
いっやー!!嬉しいですねー!(飛び跳ね)
何が嬉しいって、こんな数多のクリエイターさんたちの中に、私の書いた記事も並べて面白いと思ってくれる…そのことがめっちゃくちゃ嬉しい。
面白いことを書く人たちの仲間に、ちゃんとなれたようで感無量です。
あとね、私を発見してフォローしてくださる方々、フォロワーの数も多いけれど、フォローの数も負けじと多いのだ。
それは、頑張ってこのnoteでクリエイターとして活動していることの、何よりの証左に感じる。
頑張っている人たちは、自然と応援したくなる。
お二方(実際にはここに記載していないクリエイターさんや、プロジェクトなどで多くの方々が関わっていらっしゃるのでしょうが)の活動も、とても共感できます。
個人的に、山門文治さんの文体は好きなんですよ。この記事は見ていてすごい腑に落ちました。
ぜんぜん話変わりますけど、私はずっと昔から『小栗虫太郎』という小説家が好きなんです。
戦前に江戸川乱歩と肩を並べた探偵作家です。でもね?この人の小説の書き出しって…
こんなんなんですよぉ(呆れ)
いやぁ、これはねぇ…誤解されるよ小栗さーん(担当編集風)
衒学的(知識ひけらかし)とか、わけわからんとか言われちゃいます。
(これはこれで好きなんですが)
あんな文章の小説をずっと見て来たので、山門さんの記事は、なぜだか私の耳の方がとんでもなく痛くなってくる。
彼ほどの筆力のクリエイターがいえば、納得しかできない訳だし…
けれど、小栗さんの話になるけれど、発想力だけなら当時、日本でも頭ひとつ抜けてた。ってか最高クラスだったと思ってるんです。
中国の駐屯地でロシア人が推理したり(完全犯罪)
中央アジアやグリーンランドを冒険する小説(人外魔境)とか書いてます。上みたいな言葉の選り出しで。
それも、今から80年くらいまえに。
……これ、読者を楽しませることが、自分の創作の根底にないと続かないんですよね。ソースは私。
『誰も見たことないくらい面白い話書いて、目ぇ醒させてやる!』ほどの熱量で書いてたのだろう。
彼の小説をいっときは、諳(そら)で言えるくらい読み込んでいた私が言うんだから間違いない。(た、たぶんね?)
まあ、彼の話を語り出したらぜんぜん違う記事になるからこのくらいに。
この方の意思を引き継ごうと思っているわけではありませんが、私はこの発想をずっとトレースし、昇華して来たつもりです。
皆さんに、解像度高くこの感覚を理解してもらえるよう、分かりやすくて面白いことをしていきたいですね。
文章としてもイラストとしても。
編集者の意識と、クリエイターの意識の類似性
で、解像度高くと書きましたけれど、私自身のインプットの質と伝達力が上がらなければ、それを伝えることは夢物語になります。
でも、イラスト描く前と比べればインプットの質は上がりました。
結構確信しているのですが、これからも上がり続けます。
これには理由があって、最近面白い動画を見たときに確信できたんです。
こちらは、小学館が運営するアプリ「マンガワン」の公式YouTubeチャンネルが投稿した動画です。
これ、マンガワン編集部の合宿兼社員旅行を密着取材する動画なんですけれど、見てるだけでなんだか終始ニヤニヤしっぱなしでした。
こういう仕事のはなし、大好きなんですよね。
おもに、編集の講義内容が大半をしめるこの動画。
さいしょに編集長からのお話(業界の全体論とか)が始まり、次いで班長クラスがどんどんお話していく。
もう、この話を脳死で聴いてるだけでたのしい。WEBTOONの市場規模って2021年で6800億もあったのかー(へー)
え、今から3年経ったら、2兆円なる目測なの!!?
一大市場じゃん!!(いまさら)
けれど、この動画で大事な事って、そういう漫画の規模の話じゃなくて、もっともっと、シンプルなお話なんですよね。
シンプルだからこそ、あらゆる業界に通ずる真理を突いている。
ともかく、私は上記の動画を見終わって、この記事を書き終えた時、インプットの深掘りは大事だなって実感できました。
これがね?私をマガジンに入れてくれたお二方への感謝や、動画の紹介と並んで、伝えたかったことなんです。
動画の講義では、編集長、副編集長と話をしていく。脳に話を入れて頷く一方で、それを聴いている周りの編集者たちの表情に、自分の意識が傾くのがわかりました。
あ、いまこの人たち共感をしてるなって。
核心をつく話には、瞳孔だけを上げる。
唇を緩やかに食む。
耳の痛い話を聞けば、痛めながらも理解を示し、最後だけ頷く。
自分が話す内容を考えている人もいる。
イラストを描く以前より、人物の感情と表情を理論で結びつけるようになりました。
明らかに『映像』をみたときに、ひとつひとつを場面として捉える『解像度』が上がっている。
そして、このシーン。7分46秒。
マンガワン副編集長のお話
副編集長の小林翔さんが、何を話すかの説明もなく、いきなり語り始める。
イラストとして描くなら、こんな構図にはしないよなーとか感じながら、ホワイトボードに示された文字が気になって気になって仕方ない。
タイトルは、『漫画編集者の学び方』だった。
これぜったい面白いやつ!
更にそこから、ずーっとホワイトボードを見ていた。
というか、副編集長の話がシンプルに面白い。
以前の私なら話に聞き入って、動画にあるホワイトボードなんて見ちゃいなかっただろう。
ほーら面白いこと書いてる!(なんならアップにまでしてくれた)
私は、今の今まで、この『感理伝』を知らなかった。
でも思ったんですけれど、たとえ知らなくても、ここで活動してる皆さん、似たようなことしてるんじゃないでしょうか。
感 = 感じる
取材とかで、何をもって感動するか知ること。
業界、人物の話。あるいは創作物を読み込む。自ら体験して、感動体験をインプットすること。
理 = 理論化
取材して来たものを深掘りする。なぜ感動したのか。なぜそれが面白いと思ったのか。疑問を持ち続けること。
伝 = 伝達
伝える技術の向上。
創作における描写力、筆力とか。
技術を深掘りする力。
私も、似たようにやってきたつもりでした。
けれど、創作をするにあたって、視点を変えることを明確に意図したことは少なかった。
画力向上に努めている最中ですが、いま、私はしみじみと痛感しています。
創作において、疑問を抱き続けることの大事さ
私の記事を見てくださっている方で、お気付きの方もいるかもしれません。私はかなりの感覚派です。感覚でわかるって、何回言ったか書いたか分かりません。
大事なのは、その感覚を見つめ直し、更に細分化して飲み込み、伝えること。
ようは、どうしてどうして?って自分に問いかけることが大事なんでしょうね。
どうして、それを楽しいと思ったのか。
どうして、それを見て、あるいは体験して、感動したのか。
たとえば、私はイラストを描くとき、だいぶ線画が荒くなってしまっています。
意識の問題といえばそれはそうですけれど、もっと深くまで掘り下げると、それだけの単純な話じゃない。
私は、幼い頃からずっと漫画を読んできた。
イラストより、ずっと長いこと触れてきたのだ。
車田正美、藤田和日郎、冨樫義博…好きな漫画家を上げればキリがないけれど、ずっと長いこと見続けて来た漫画の線を参考にしている可能性があるのだと最近気づいた。
だから最近は、漫画を見るときにも上手い絵だとは思っても、面白いお話だとは思っても、今は参考にするべきではないと思うことができる。
これだけだと、ただの仮説に過ぎない。
意識を変えて練習しても、ずっと線画力が向上しなければ、やり方の問題かもしれないし、もっと他の意識の可能性もある。
だから検証するためにも、ずっと自分に問いかけ続けなければいけない。
感理伝を意識的に続けている人なら、全米が涙するほどの超大作でも、号泣しながらつまらないと思うことは出来るらしい。
人物ひとりひとりに感情移入しながら、構成の不備を見抜くことすら可能なのだと…(なんだかサイコパスみたいで面白いですね)
クリエイターのいるコミュニティに、こうして属せることの感動
いやぁ、唐突ですけれど、noteっていうプラットフォームがあるだけで、現代人に生まれて良かったーって、書きながら思いました。
だって、ここでイラストを投稿することがなければ、きっと技術を高めるために、ここまで深く考えることもありませんでした。
こちらでたくさんのクリエイターさんたちに刺激をもらうことで、この記事さえも、公開するために何回もイラストや文章を見返しています。(当初は感謝のみの予定でしたし)
これからも少しでも楽しいって思ってもらえるような投稿にしたいですね。それが結果的に、自分の成長につながるのです。
だって楽しいですから。すごいすごい言いながら、お話とイラスト描くの。
3ヶ月上達法?それどころじゃない!書かなきゃ!ってなったもの。寄り道するくらい許してくださいな。
またお絵描きしながら、お話も考えていきます。
またね!!
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