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イラスト 3ヶ月上達法 3巡目 『狂気と根気と断念と』



とりあえず線とか色とか以前に、そもそも参考にしてる人の絵と、今までの私の絵、なんか根本的に違くね?


なんか、なんかおかしい


こういう時、ぜったい何かを間違えている。

誰かに指摘されるまでもなく、自分でおかしいと感じたのなら、それは絶対におかしい。

ほらあ人間って簡単に間違えるから(拡大解釈)

まあ今考えるか。
ここ蔑ろにしたら、そもそも練習法の意味が無くなりそうだし。3ヶ月しかないもんね。

じゃあ間違えてるのってどこだろ。

構図。
当たり前だ。2巡目からプロに合わせられる訳がない。


線画?
これも当たり前。お前ど素人だろ図に乗るな。


質感?お前いいかげんに(以下略

色?(ry

じゃなんなんだよ!(半ギレ)ってあ、あった…

ふつうに、完全におかしなところが。

そして、ここを直せば、ぜったいに幾分か、自分のイラストがマシになる。そして、似せる糸口にもなりそうだという箇所が…

手だ。てかデッサンだ。


「今まで描いてきてまだ人体の構造もろくに把握してないの!?」って思われそうだけれど、まあ聞いて欲しい。


『え〜だって、見て描けばいーかなって思ったんだもん。自分の手とかー』


…………おいどうすんだこの空気


まずい。滑ったとかどうこう以前に、これじゃ、ただ自分と向き合えてない奴だ。そういうの良くない。

逆だ。ピンチはチャンス。
いっぱい練習したら、逆に得意になったなんて事例は、枚挙に遑がない。

や、でもこれマジで突破口になるぞ?(素人考え)

いちばん苦手な手の作画を克服出来れば、きっともっと観察眼が上がって、デッサンの精度も上げられるはずだ(ど素人考え)

というわけで、参考にしてる人の絵の『手のところ』よく観察してみました。

…ってあれ?元の絵デッサン崩れてね?
いや違う、これあれだ。わざとだ!

あえて、手首を内側に過度に曲げることで、奥側に手があることを強調してるんだ!(たぶんね?)

これは…よく見ないと気づけもしない。

いや、手の違和感に気づいたとしても、瞬間的にアニメ的な演出なのだということには思い至るはずだ。

なんつー超絶技巧…すごすぎるだろ(前回からなん回師匠褒めんねん)

……え、こんな細かい気配りできる人の絵にど素人が寄せようとしてんのか?今更か。

まあ似せようとしなければ、似る可能性すら無いわけでですね。
とりあえず練習しよう。似なかったらそれはそれでいいや。

おりゃー!!

6レイヤー分ぐらいの手のラフ練習。こうして見たら、まだまだ狂気が足りない。

女性を描くって決めてたから、女性的な手のラフを練習していたけれど、気づいたことがある。

手首って、ちょっと小指側に傾いてるのかな?

もっと言えば、手をだらーってしたら、人差し指の骨は、まっすぐ腕と平行になってる気がする。そのとき、小指側の関節は収縮してるのかもしれない。

逆に親指側には手首、あんまり曲がらないもんね?
(解剖学的観点なのかな)

凄いことに気づいたかもしれない。
どこで使うかは知らないけれど。

あとね、元の絵はね、女性描くときの曲線が凄い。

手のしなやかさ、腰つき、頬の膨らみ。髪やまつ毛に至るまでの線の美麗さよ。

デッサンを線画に変えるのにも、流れるように描かれている。美しい仕事だ…。

いやー細かい作業とかあんまり得意じゃないけれど、この曲線美は意地でも取り入れたい。

柔らかい感じとかめちゃくちゃ好み。
なんかエロい。


そうしてなんやかんやで、手の練習だけで、一週間経ってしまった。

週1回イラストあげたら12巡くらいいけるなーなんてとんでも皮算用していた自分をぽかぽかしたくなってきた。練習入れたらさすがに無理だろ。

でも、これはこれでいい。

早く仕上げることに固執し過ぎれば、クオリティを上げられないことは感覚でわかる。

さあいよいよラフを描いて行こうかなー!

上達法3巡目ラフ(?)
6年前描いてたネットラノベから。
1巡目の子のライバルちゃん


ふう…いろいろ書き直したりして、ようやくそれっぽい感じに仕上げられた。ここまでで10日掛かってしまった。

けれど、やっぱり頭身が高過ぎる。私のイメージしているライバルちゃんっぽくない。

設定を書き出してみるか?恥ずいとか言ってる場合じゃない。この子を顕現させるためだものね。

イザベロチカ(イザベラ)・リャードフ。
(元ネタ:指揮者のアナトーリ・コンスタンティーノヴィチ・リャードフより)
主人公のライバル。
歌手。提琴奏者。寒い国出身。人外(スライム)
ふわふわボブ。髪栗色。
16歳の見た目。
身長5フィート5インチ(165センチ)
絶対音感持ち
軍人さん。祖国のために歌ったり、他の国の街を復興させたりいろいろがんばる。
傷つかないけど、たいした攻撃も出来ない。
優しい。かわいい。友達仲間思い。キツめな性格を演じて敵対。
イメージカラーみどり(青)
パーソナルカラーはブルベ←NEW

描いてる子の設定。パーソナルカラーの存在は当時知らんかった。


こうして見ると、私の書いてた世界の強キャラの条件は、複数の分野に精通していることのように思う。

そしてもう一つ気付いた。
私は当時、アーティスト(芸術家)たちの話を書いていたつもりだったのだけれど、これは、クリエイターたちの話でもあったのかもしれない。


そう考えたら、なんだか感慨深くなって来ました。やって来たことって、繋がってるんですね。

話が逸れました。

とは言えです。全て詰め込む技量は今の私にはないので、描くにあたって情報を厳選しますね。

とりあえず、2巡目の反省を活かして、顔は今回、ぜっっっったい可愛く描ーく!!!

そう思い至って次の日…
仕事場から帰る最中なぜか、本当になぜなのか分からないのですが、車内の私に、とうとつに発想が降りて来ました。

あのイラスト…こっちの構図の方が良くね?って。

唐突に思いついた俯瞰ライバルちゃんラフ。

おおー…。

なんか…なんか、『っぽい』ぞ!?(?)

いや、私のような素人には、なんだかこの構図が、『イラストっぽい構図』な気がするのだ。

前回は全身を描いたけれど、別に、いちばん見てほしいのが表情なら、全身を無理に入れる必要なんてないんじゃないだろうか(たぶん一部分だけ描くのもすごい難しいんだろうけれど)

でも、一枚目に描いたやつも捨て難い。

あ、そうか、二つ仕上げればいいんだ!(錯乱)

って思って描いてたのも、ほんとに一瞬のことだった。

あれ?

2枚目線画 黄色は俯瞰のざっくりパース取り

あれれ?

ざっくり下地塗り

あれれれ?

あれれれれ?

い、いつのまにか一枚目ラフを置き去りにしてしまっていた。

これあれだ。2枚目の構図が私の中でハマりすぎて、1枚目はなんか違うなって心の奥底で思ってしまっていたから、筆が乗らなかったんだ。

2枚同時進行ーー断念。

く、悔しい。でも、近いうち絶対やろ。

1枚目の分も2枚目に託して、なんとか、3巡目完成しました!

3巡目。貴族軍人のオペラ歌手ライバルちゃん。


……か、かわいいんじゃないか!?(下記より自画自賛コーナー)

目もとは今までからすれば、まちがいなく描き込めた。

描くときに大人っぽくなってしまいがちだった手癖も抑えて、少女っぽい見た目に仕上げられたように思う。

肌も今まで描いてた以上に白っぽく仕上げようと心掛けて、功を奏したように感じる。

う、嬉しい。

とまあここまで書いてあれだけど、あんまり調子に乗るわけにもいかない。
今回も、目標と現状に向き合いましょうかねー

おりゃー!

ざっくりメモ。赤(暗)と青(明)のコントラストの活かし方がわからないも付け加えといてー

だいぶざっくりとした反省だけれど、絵を見れば自分の至らなさなんて嫌でも目につくから、許してほしい。

3巡目に至ったら、まだまだ細かいところが気になって来た。

師匠の絵は凄い色を塗り重ねてる。

どうしてこんなにいろんな色を使って、綺麗に纏まるんだろう。

厚塗りか?でもアニメ感もある。

ちがう。この人は、全部できるのだ。

アニメーターだし、漫画も描けるしイラストとして仕上げることもできる。

全部できるから、それを全て取り入れようとしても不可能だ。パンクしてしまう。

でもいい。それでもやるんだ。

何年も業界の最前線で活躍して来た人のトレースを数ヶ月で完璧にできる天才なら、私はそもそもこの練習法を実践してすらいない。

凡人だから、目指すことが楽しくて仕方ない。

断念してしまうこともあるけれど、起き上がるスピードは、再起の数はけっこう自信がある。

4巡目はもっと上手くなるぞー!

またね!

目がチカチカしそうだから没にしました。でも緑色の落ち陰andアイシャドウは彼女っぽい。個人的にはね?

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