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【東京ダンス旅行 2.ズーク 】温かさに包まれて

キゾンバ・タラーショの次はズーク

今回の東京ダンス旅のメインの目的だったタラーショブートキャンプを充実の気分で終えた後は、一年半前に習い出したズークも東京で久しぶりに踊りたく、ランバダズークで半年前もすごくお世話になった、ヒロリン先生主催の「Zouk宴」に参加してみた。

「Zouk宴」は、ヒロリン先生が開始30分にランバダのレッスンをして下さるから、ランバダズークのイベントというイメージが持たれているそうだが、実際にはブラジリアンズークを踊られてる方もいて、どちらのダンスも楽しめたのがとても魅力的だった。

半年ぶりのランバダ・ズークレッスン

半年前の去年9月。
色々な知識不足のため、私は「ブラジリアン・ズークをして1年、ランバダ・ズークを始めたばかり」という状態でスペインのビーチ・ズーク・ランバダフェスティバルに参加した。

フェスティバルでは90%以上がランバダズークという内容で、もはや「ブラジリアン・ズーク1年やった記念」ではなく、「ランバダ・ズーク始めた記念」でのフェスティバル参加になったことは、この記事で書いた通りだ。

3日間、インストラクターや先生レベルの城上級参加ダンサー達からレッスンでもパーティーでも洗礼を受け続け、3日間の間では、このランバダズーク、結構上達したような気がした。
せっかく習ったことを細々でも続けられたらと思っていた時、嬉しいことに、私が住んでいる地域でもランバダズークに夢中になる方々が増えて来たのだ!
こうして、9月のランバダフェスで習ったことを手探りで思い出し、踊れる機会が出て来たことは本当に嬉しいことだった。

しかし……。
練習は出来てもこの地域では、定期的に週1などでランバダズークをレッスンをしてくれる先生がいないのだ。
とりあえず、
「ランバダも上手になりたい!」
と思っている数人の熱心なリーダーさん達に、色々な技を試してもらう。

お上手なリーダーさん達はさすが、先生不在でもどんどん上手になられているが、凡人の私は、なかなか気持ちを入れて踊り切れる所まで到達できない。
スペインのフェスティバルで仲良くなったAyakoさんにも、体系的なレッスンを一度は受けた方がいいと勧められる。
「確かに、これでレッスンをしてもらえたら、もっと自信を持って技が出来るよね。よしっ、今回の旅行、ランバダズークレッスンも行っちゃおう!」

こうして私は半年ぶりに、再びヒロリン先生の、イベント開始から30分行われるランバダズークレッスンにも参加した。
先生は、30分という短い時間に凝縮された内容を伝授して下さり、いつも困惑の表情になってしまう「wifi」という難解な技が、30分する頃にはだいぶ形になって来た。

「やっぱりレッスンで基礎知識を知れること、半年前バルセロナで見たかっこいい技も、元になっている技を知っておいてそこから発展して行くようにすること、大切なんだなぁ……!」
ランバダズークを踊る私は、九九を知らずにいきなり筆算で掛け算をしていた小学一年生のようだったのかもしれない。

地方で手探りでランバダの練習をしている方々には、ヒロリン先生やさわこ先生、Ayakoさんや、他にも素晴らしいランバダの先生がいらっしゃる東京でレッスンを受けると、その後のランバダズークがもっと楽しく、自信を持って踊れるようになるのではないかと思う。

5月に参加するフェスティバルは、念願のブラジリアンズークがメインだが、ヨーロッパ全土は今、ランバダズークブームで、ブラジリアンズークのイベントにも、ランバダズークのムーブメントが頻繁に混ざっているという。
今回のレッスンやソーシャルでの経験を、5月に活かせることは出来るのかー。
それは、神のみぞ知る所だろう。

様々な“変身“を楽しんだソーシャル(パーティー)タイム

8月に参加したイベント「Zouk  Vibes」と「Zoukland」でも、ホスピタリティー溢れるおもてなしと歓迎に嬉しくなったものだが、今回もホワイトデー記念カクテルをはじめ、シャンパン、パイナップルやイチゴ、シュークリームなど、美味しいものが出揃っていた!ヒロリン先生のお人柄が、たくさんの人達の参加、そして温かさと愛のこもったこの差し入れに繋がっているのだろう。
私も大好きなヒロリン先生、やはり皆様に愛されているようだ!

大好きなダンサーHもイベントにやって来て、嬉しい再会の乾杯をしていると、早速お誘いが来た。
皆様ズーク歴が長い方が多いそうで、踊る方踊る方、とても楽しく気持ち良い!

あるダンサーは、私を炎に飛び込むメスライオンのような気持ちにさせてくれ、あるダンサーは、海で揺れている珊瑚のような気持ちにさせてくれる。ある時はテイラー・ツィフトのようなスーパースター気分を味わえたり、反対に無垢で優しい少女時代を思い出させてくれるような時もあった……。

これだけ色々な感情を感じる余裕がブラジリアンズークでも出て来たことが、嬉しい。
去年の9月以降は、一ヶ月全くレッスンを受けずお休みしてしまう月もあったし、WCSが加わった分、ズークは以前と比べて踊る頻度も下がった。
それでも、ブラジリアンズークを一年間やった時のレベルはなんとかキープでき、こうして色々な感情やインスピレーションをソーシャルで感じられることは、5月に向けて明るい兆しを感じる。

対してランバダズークは、半年前の3日間の洗礼以降、3ミリ位はこの数ヶ月で上達し、今回の半年ぶりのレッスンとソーシャルで、一気に1センチは上達出来たかもしれない。
今回の1センチの上達を、もう少し地域でも伸ばし、5月、ドイツのフェスティバルでランバダムーブメントが入ったとしても、少しでも落ち着いてフォローしたい所だ。

アフター夜食飲みで感じた、温かく深い絆

最後の曲を素晴らしいダンサーさんと踊り切ることが出来て、私の心はまだ珊瑚のように揺れていた。
とても良い表情をしていたからだろうか。
ヒロリン先生や今回の旅の恩人さん、そしてH達から
「一緒に夜食飲みにも行こう!」
と誘ってもらい、こちらも勢いで参加した。

タイ料理の屋台風レストランで、2回目にしてすっかり心が打ち解けた皆さん、初めてだったにも関わらず、とても温かく受け入れてくれた皆さんと共に、大好きなタイ料理に食らいついた。

皆さんのズークの歴史やドラマを聞いていたら、本当にたくさんのことを共有されているようで、誰かが話したら皆が懐かしそうに反応していた。
10年以上の時を共に過ごされている仲間もいたら、数年をとても濃く共に過ごしている仲間もいるようだ。
「年数よりも、一緒に過ごした時間の濃さが絆を深くしてる気がするよね〜」
そこは、共に過ごして来た思い出があるからこそ出せる、温かい空気で満ちていた。
東京のズークは2回目の私はその数ミリを共有しただけだが、なぜかその温かい空気が私にも伝染し、全然アウェイ感を感じなかったのが不思議だ。

私がダンス小説を出すことも目標だと話すと、皆さんはとても興味深く色々質問をしてくれた。
「もしかして、H先生も小説に出て来る?」
「ぜひ、出演して下さい!」
感動的なズークを踊ってくれたH先生からも出演希望を頂き、東京のズーカーさんと話したり聞いたりしたエッセンスも、将来書くダンス小説に盛り込んで行こうと思った。

残念なのは、シャンパンとマンゴーカクテルで、お聞きした内容の半分ほどは忘れてしまったこと。
ズークは一旦休止しても、東京に旅行がてら、「ズーク宴」のアフター夜食飲みだけ参加させてもらうというプランも良いかもしれない!

その後のアフターのアフターは埼玉県にて、ヘルシーにトマトジュースで行った。
アルコールでもう脳はあまり作動しておらず、私自身は何を話したか覚えていない状態だったが、恩人さんが語ってくれたこと、趣味への向き合い方はとても深く、その向き合い方に聞き入ってしまった。
前日のキゾンバの皆さんからも感じたが、週に数回踊る機会があると、その向き合い方はより深く、本格的なものになっているように思う。

アルコールがなかったら、もっと色々な内容を覚え、自分の今後現れる趣味にもっと活かせたかもしれないが……。
せめて覚えていることを、5月のフェスティバルや小説、そして今後に役立てて行こう!

恩人さんと一緒に見た埼玉県、そして東京の明るい景色も、今回の東京旅行の良い思い出になった!
恩人さんは、私がお勧めした朝ごはんを食べたことがなかったそうだが、今回がきっかけでそれを食べてくれたそうだ。
お勧めの朝ごはんが恩人さんの好物になれば、少しは私も、温かくもてなしてくれた恩人さんに恩返しができたのかな、などと思う……!

夢は持てば叶う

一度きりの人生、ズークでもう1つ、やりたいと思っていたことがあった。
今回の東京では、そんな夢まで叶えることが出来た!
8月の東京ズーク旅行で出会った、もう一人の恩人さん。
とてもフレンドリーなその恩人さんは、今回東京に行くという連絡をきっかけに、夢の実現まであっという間に導いてくれたのだった。

その夢を叶えるためには踊り以外の技術も必要で、とてもハードルの高いものだと思っていた。
しかしこの恩人さんは、夢の実現にふさわしいロケーションを見つけだして下さり、ハードスケジュールの中もすごい集中力と実行力で、その上温かさをもって、その夢を叶えてくれたのだった。

夢を叶えている最中、踊っている途中に目を開けると、美しい東京の街が逆さに広がっていた。
肌寒い空気、恩人さんが用意してくれた、私の大好きな曲、恩人さんのとても心地よいリード、そして私自身の魂を感じながら、夢実現が叶って行く。
あの時五感で感じた東京の街は、夢実現と共に忘れないだろう。

将来の自分へのプレゼントが出来たこと、夢を叶えてくれたもう一人の恩人さんの素晴らしい導きにも感動している。
おぼろげながらこの夢を持っていたから、今回実現することができて、本当に良かった。
数十年後の私は、このプレゼントを喜んで大切な人達と受け取ってくれるだろう。
ズークにしてもダンスにしても、全く違うことにしても、どんな年代になっても。

「夢を持つこと、持ち続けること」
これは生涯、覚えておきたい!

東京ズーカーさんの温かさには前回の8月にも感動したが、今回も、3月なのに極寒だった東京とは対照的に、ズーカーさん達のたくさんの温かさに包まれた時間を過ごせた。
ズークも今後はなかなか踊れなくなるかもしれないが、打ち上げやオフででも、明るく優しい東京ズーカーの皆さんに会いに行きたい!

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