一年の「おわり」と「はじまり」
(写真は南仏セートで出会った冬の地中海:2022年12月撮影)
年末になると1年を振り返る気分になりますよね。
メディアでもその年の「漢字」や「流行語」などを選んでは発表されます。
気分だけではありません。
一年を振り返る機会も多くなります。
SNSでも1年間の投稿などの振り返りを、頼まなくても自動でまとめてくれます。
そう、noteも振り返ってくれました。
「2022年の記録」
紙吹雪まで舞っていました!
1年という区切りはどこから?
当たり前の事を振り返る。
自分にとって助けになる作業です。
1年=地球の公転
1年は365日(うるう年を除く)
1日=地球の自転
今でこそ常識的な事実です。
一日は日が昇り、日が沈む。天動説を信じていても、一つの区切りがわかりやすい。
でも最初に、1年を365日として区切りを付けたのは古代エジプト人だそうです。
夜空の星座(シリウス座)の位置によって、洪水が周期的に起こることを発見したのが分かっている最初だそうです。
365日間を30日の区切りを一つにして、12ヶ月。
残りの5日間は「神様のお祭り」と考えて365日の「暦」をつくったようです。
6000年以上も前の話です。
「神様のお祭り」の5日間に、それまでの360日を振り返ったのかどうかはわかりませんが、1年という区切りを付けるようになってから6000年も経っているわけです。
ここまで続いている習慣ですから、私たちに合っているのでしょう。私たちが地球の公転に合わされているのかもしれませんが。
一般的日本人が一日に三食、ごはんを食べるようになったのは江戸時代後半といわれているのですから、せいぜい数百年の習慣です。
区切りの機能って何?
区切りや節目というものは、どのように私たちのビジネスや生活でどのような役割を果たしているのでしょう。
その前に「区切り」「節目」の意味のおさらいをします。
文章、物事の切れ目だけではなく、「時間」の切れ目とも言えるでしょう。
文章や物事は意図的な切れ目をつくらなくても、「きり」を付けなくてもなんとなく終わるようなイメージを持ってしまいます。
少なくとも「はじまり」がわかるように思います。
しかし、始まりなど分からない「時間」となると脈々と続くイメージがあります。
それでも、個々の人生には「はじまり」と「終わり」がはっきりしています。
その人生の中で、どのように生きるのか?
脈々と流れる「時間」の中で、限られた「時間」を生きる。
そしてその中で活動するのです。
何か哲学的になってしまいました。
区切りとは、流れている時間をある時点で切ることです。
ある時点で区切ることにより、こんな事ができるでしょう。
立ち止まって振り返る
これまでの道のりや現在地の意味づけする
目標を設定する・再確認する
活動を調整する
目標に向かってスタートを切る
区切りがないと、流れる時間の中で、ズレやブレを調整できなくなってしまうのです。
一年という区切りは機能としても、私たちに合っているのではないかと思います。
区切りを活かす
大晦日になると毎年のように思います。
今日から明日。
いつもと同じ一日の移り変わり。
特別でもなんでもない。
でも直ぐにそんな思いは消し去ります。
だった、この「区切り」を活かそうと思うからです。
税制は1月から12月の一年。
会社の会計年度はそれぞれですが、一年。
事業計画も年次の区切りがあります。
ビジネスだけではなく、日常生活でも1年の区切りを活用しない手はありません。
3つの「R」を区切りを活かすように努めています。
<振り返る:Reflect>
何が良かったのか?
何が良くなかったのか?
何を学んだのか?
何を成し遂げたのか?
<焦点を合わせる:Refocus>
目標はどの程度達成したのか?
ブレやズレはどのくらいか?
現時点はどこなのか?
何をどう変えることでより望ましくなるのか?
<学び備える:Resource>
目標を再設定する
何が必要かを明確にする
計画・プロセスを明確にする
流れている時間に「区切り」を付けないでいると、私たちは「流され」てしまうように思います。
流されて「目的地」に到達する確率は、ゼロにこよなく近いと思われます。
区切りに何をするかは、人によって異なるかもしれません。
でも区切りは、必要だとつくづく思うのです。最低でも、立ち止まって、呼吸を整えてくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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