バイリンガルに子供を育て、今期待すること
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バイリンガルに子供を育て、今期待すること

(写真は中禅寺湖と華厳の滝:2015年6月撮影)

2009年〜2014年の約5年間。米国カリフォルニアに居を移しました。2人の子供たちが高校生活を家族で送ることが大きな理由の一つでした。

カリフォルニア出身の母親、日本人の父親を持つ2人の子供たちです。日米どちらの国においても、社会生活を不自由なく過ごすことができるように、日英のバイリンガルとして育てる事が親の責務と考えたのです。

ハイパフォーマンス・コンサルタントの髙澤健(たかざわたけし)です。
この記事を読んでくださっているあなたが、「最高の自分」に向かって成長するために、少しでもお役に立ちたいと願いながら書いています。

日本で生まれたことも手伝ってはいますが、日本で義務教育を、高校で英語ベースに切り替え、大学は米国に行くことが、言語という面からも、社会生活を送る上でも、最善と思われました。

脳内の言語装置

近年は脳科学の発展により、私たちの脳について様々なことが分かってきています。

かつては20代に入ると脳の発達は完了すると言われていたようですが、近年の研究によれば、単純に完了したとは言えないようですね。

言語を司る部分を「言語装置」というそうです。この部分が思春期に整備されて、その後は出来上がった装置を使用して言語を操るのです。

思春期までに、多数の言語を使用していると、「言語装置」の中に複数の言語用に「引き出し」が増えるのだそうです。

ヨーロッパでは、バイリンガルどころか、トライリンガル(三カ国語)、クァドリンガル(四カ国語)の人も珍しくありません。

なぜでしょう。例えばこんな感じです。母親の母国語を第1言語としましょう。父親の母国語は母親と異なるもので第2言語。学校で使われる言語が両親とは異なる第3言語。近所の友達と話す言語はまた違って第4言語だったとします。

思春期までにこの環境の中で育つとすると、4つの言語の「引き出し」が言語装置の中にできている状態になるのです。

どうやってバイリンガルに?

そのようなことから、母親は日本語ができるのですが、2人の子供には生まれたときから、英語だけで話しました。父親の私は英語の本の読み聞かせなどはしましたが、基本は日本語。学校や地域でも当然ですが、日本語にしました。

英語で聞くことと話すことができるように。そして本を読むことができるように努めました。

ここで、日本語と英語を同時に混ぜ合わせて使用すると一つの言語体系がキチンと習得されない(別々の「引き出し」ができない)ということになるそうです。

思春期までということでしたが、敬語など縦社会の文化習慣を身につけるために日本で義務教育修了を考えました。

高校は場所よりも使用言語を英語にシフトする事を考えて、日本だったらアメリカンスクール、もしくは米国にと決めていました。

最終的に米国の高校へ行くことになりました。二人とも苦労はありましたが、高校卒業までには米国の大学に現地の子供達と変わりなく入学する事ができました。

現在、一人は米国で博士課程を学びながら研究者として働き、もう一人は日本に帰って来て専門学校の教師をしています。

TCK

この二人の子供をバイリンガルに、と考えたのですが、結果として二人はサードカルチャーキッズ(TCK:Third Culture Kids)となりました。

親の文化圏(うちの子供の場合、母親の文化圏)と異なる文化圏で育った子供たちのことを指して言います。

あれ、バイカルチャーじゃないの?

実際は二つのどちらかでもなく、第三の文化といえる特徴を持つようになるので、こう呼ばれるそうです。

異文化コミュニケーションの難しさは、誰でも想像できるでしょう。困難なコミュニケーションが前提になっている訳ですから、異なる考え方を持つ相手とのコミュニケーション能力に長けています。

自分とは異なるものについて、善し悪しを判断することなく、ありのまま受け止める寛容さも持っています。私はそのような寛容さに欠けるので、未だに「どうしてアメリカ人は!?」などと批判的な発言をすることがあります。

「グローバル」という言葉が使われるようになって随分と時間が経ちますが、世界中で文化の異なる人々の衝突が絶えません。

TCKに活躍してもらいたいなぁと思います。

私事になってしまいましたが、何かの刺激になれば幸いです。お読み下さってありがとうございます。

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ハイパフォーマンス・コンサルタント/一人ひとりが「最高の自分」に向かって成長するために活動する。世界20カ国でリーダーシップ研修、コーチ育成を20年にわたってのべ4,000人以上に実施。「ひとづくり」のスペシャリストとして内側からの変革成長を提唱。株式会社パラウェイ代表。