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リラズ:Liraz "Power of Being Myself"

世界の歌姫たち」という我ながらベタな名前だなと思うマガジンを作って、愛している女性シンガーばかり、愛している思いのたけを週1、火曜日に投稿している。17回目の今日は、イスラエルの女性シンガー、ハリウッドでも成功を収めた女優でもある、リラズだ。(*1)

まぁ、私の駄文を読むより聴いてほしい。

1'45"から 21'40"までが、ライブ演奏だ。ペルシャ語の歌(*2)で伝統的な音楽をモダンなアレンジ、魅力的なパフォーマンスで一発でノックアウトされることであろう。そして、21'40"からあと30分近くのインタビューが聴きごたえある。

リラズはイスラエル生まれのイスラエル人だが、家族はイランの出身ということで、家ではイランの伝統音楽が流れていたということだ。彼女がロサンジェルスにいたときに、イラン人のコミュニティ "Teherangeles" で自らのルーツを再認識し、オーバーウエイトのスーツケースに LP をたくさん詰め込みイスラエルに帰ったそうだ。

Wikipedia によれば、Teherangeles というのは1978年のイラン革命でアメリカに逃れたイラン人のコミュニティらしい。(Wikipedia Tehrangeles)

2018年リリースの1枚目のアルバムはイラン革命前後に作られたペルシャ語ポップスの名曲を、イスラエルの精鋭音楽家らの演奏をバックに歌ったもの、ということだ。

イランの歌をペルシャ語で歌う、というのはクレイジーだ、と両親からも言われたらしいが、自分自身がしたかったことを自身の動機にしたがって実現したことで満足いくものだったということだ。

2020年にリリースされた2枚目のアルバムは、もっとチャレンジングなもので、イランのミュージシャンを秘密裏にオンラインで集めて創ったものだそうだ。

イスラエルとイランとの間は国交がない。さぞかし難しかったことだろう。

この人の魅力は、音楽そのものや素晴らしい声と、もちろん美貌と目ぢからもあるが、それだけでなく、複雑で困難な中東で、自らのルーツをたどり恐れずにそれを表現することで新たな未来を切り開こうという、強い意志と明るさだ。

惚れた。

今日、この記事を書きながら上に紹介したKEXPのインタビューを何度も聴き直し、改めて愛を確信した。

世界中の紛争が早く解決しますように。


■ 注記

(*1) 前回のタリア・ラフードと同様、最近に出会ったばかり、まだファン歴1年で浅い。無条件に愛する、つまり、ア・プリオリに人間が持つ崇高な美の形式に合うと言い切れるほどに愛しているか、と問われると、まだ微妙なところだ。これから年月を重ねていくことで、そのような存在になるだろうと確信を持つので、コアなファンには失礼かも、と思いつつ、「世界の歌姫たち」枠に入れる。

(*2) インタビューで "Farsi" がペルシャ語という意味だ。最初「フォールシ」と聞こえて意味がわからなかったのだが、あてずっぽうで検索をかけたら2,3回の試行ののち、すぐに意味がわかった。”Teherangeles”も「ヘランジェラス」と聞こえ、最初は意味がわからなかったが、こちらも、あてずっぽうの検索から同様に、すぐにたどり着いた。なんとまぁ、便利な時代になったものだ。今の若者は私が若かりしころの100倍以上の学習能力を持てるはずだ。恐ろしいことだ。


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■関連 note マガジン

1. 好きでよく聴いているミュージシャンを紹介。毎週木曜日に更新中。ギタリスト多め、たまに懐メロ。

2. 愛している女性シンガーに特化したのが、我ながらベタな名前だと思うが「世界の歌姫たち」。こちらはさらに愛している思いのたけのみの記事ばかり、週一、毎週火曜日に新しい記事を書いている。懐メロ多め。

3. いずれも、耳もあまりよくないし、知識も少ない、語彙力もない、なので、基本YouTubeやSpotifyのリンク貼り付けと「好きだー」「愛している」というだけの記事ばかりになっているし、そうなっていく。

私本人が楽しく書いていることだけは間違いない、それだけは伝わるだろう。

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