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オフラ・ハザ:Ofra Haza "Shaday"

「世界の歌姫たち」という我ながらベタな名前だなと思うマガジンを作って、愛している女性シンガーばかりを週1で投稿していこう、と衝動的に始めたのは2週間前だが、なんだか、おばあさんと故人ばかりになりそうな感じだな、と早くも思い始めたところだ。まぁ気にせずにいきたいと思う。私にとっては、35年前から時がとまっている永遠のお姉さん(*1)ばかりである。

というわけで、このシリーズの3週目は、すでに故人だが、イスラエルの歌姫のオフラ・ハザだ。最初に出会ったのは、36年前の "Im Nin Alu" 、当時、どこかのDJがミックスしたのをきっかけに流行り、当時のワールドミュージックブームの先駆けになった曲だ。 

そして、この曲が収められている"Yeminitte Song" 「イエメンの歌」だ。


力強くこぶしの効いた歌声がよく一発でノックアウトだった。ちょうど、そのころ、NHKのラジオで「世界の民族音楽」という15分の番組があり、イエメンのユダヤ人の音楽を紹介していたのを聴いていて、その独特のリズムとメロディは聞き覚えもあった。

1978年のTV番組の "Im Nin' Alu" が YouTube に上がっている。もっと民族音楽色を残していていい感じだ。


当時、中古レコードで探してまわり、何枚かのLPとCDを買い込んだ。イスラエルからの輸入盤で、右から左に書くヘブライ語もエキゾティックで、よかった。CDのプラスチックケースも通常と左右逆向きに開く。

Broken Daysはポップで楽しめる。

Golden Hits。ヘブライ語は知らないけれど、右から Golden Hits と読むのだな、となんとなくわかる。

LPは2枚組で、ジャケットの見開きは美しい。著作権的にはNGかもしれないけど。。

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ポスターも同梱されていたので、当時住んでいた学生マンションの一室の天井に貼っていた。

さて、中東の和平を願う者としては、イスラエルと近隣アラブ諸国との紛争に心痛め、イスラエルの国家としての行動は憤りを感じるところもある。

しかし、そこに住む多くの人びとの願いはパレスチナの隣人たちと平和に共存していくことだろうと想像する。

シャダイという曲が好きだ。CDは入手見込みないらしく、Amazonでは中古LPが法外な値段で出ていた。Spotifyでも見つからない。YouTubeでは公式では見つからない。

重たい曲だが、哀愁のこもったアンサンブルもいいし、情感たっぷりに歌い上げるオフラ・ハザの歌もいい。涙なくしては聴けない一曲だ。

I see my father work the fields
My mother holds me near
I travelled far but now I'm here
To sing for you my tears
The yellow moon shines in my eyes
And watches while I cry
Oh, Oh EL-SHADAY
Tell me who am I

私の親族で1人、大学を卒業したばかりの子が、この秋にヘブライ大学へ留学する。しっかりと宗教と歴史を勉強し、彼の地の問題を体感し、将来、世界の平和に向けて少しでも力になってほしいと願うものである。

世界中の紛争が早く解決しますように。

■注記

(*1)いまだに、20歳以上の女性はみな私より年上のお姉さんに見える。例外はあって親族、すなわち、妻、娘、孫娘、母、妹についてはちゃんと年齢関係をキープしているが。。

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