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【学び57冊目】ストーリーとしての競争戦略

【良い競争戦略にはストーリーがある】


良い競争戦略には、ストーリーがあります。ストーリーには必ずゴールがあるわけですが、会社の戦略の場合、それは「継続して利益を生み出す」ことになります。

利益が生まれる仕組みを作っていくことです。

短期的に利益を得たとしても長続きしなければ意味が無いですし、ストーリーというものは、作る人だけでなく、
実行する人がワクワクするような面白いものでなければいけません。長期的に、大きなことを成し遂げていくための、マップ作りをしていく必要があります。

【ストーリーの構成要素】


また、構成要素としてOCと、SPというものが、あります。昔は、経営においてどちらが大事かということで、ポジショニング派と、ケイパビリティ派の対立がありましたが、今はその議論は意味を成しません。どちらも、重要で、成功する会社は、どちらにも力を入れているわけです。これは、年輪経営と、外堀経営どちらが大事か、経営において鬼手と仏心のどちらが大事かという議論に等しいです。全く、同時に取り組もうとすると失敗しますが、企業の成長フェーズに分けて、交互にやっていくことは、成功している会社であれば必ずやっています。そこも含めて、ストーリーに組み込むことがよいのです。

【よい戦略ほど、批判を食らう】


誰もが受け入れるような戦略が、良い戦略かといえばそうではありません。新しい戦略を導入するということは、イノベーションを起こさなければいけないのです。イノベーションの要件には、確かに実行可能である、という点が挙げられます。ですが、それに加えて、「議論が起こる」ということが絶対条件として存在します。イノベーションを起こそうとすると、認知的な不協和というものが必ず発生するのです。会社の戦略を立案するのは、トップマネジメント役目ですが、トップマネジメントは「壊す」術を知らなければいけません。今あるものを壊して、イノベーションを起こすのがトップマネジメントの役目です。そのためには、物事をコンセプトで考え、頭の中で完璧なストーリーが思い浮かべられていないと、「壊す」ことはできません。戦略立案者は、コンセプトが頭の中に溜まっていることが求められるのです。

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