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【学び58冊目】ドラッカー 365の金言集

会社が安定性と一体性を堅持するためには、なにが必要でしょうか?

まずは、標準化をすること?

確かに、それも一つあります。経営のポジショニング派と、ケイパビリティ派の論争はもうすでに無意味で、
外堀をどんどん広げてく経営と、内側を固めていく経営がどちらも重要であることは、今となっては明らかです。
標準化は、内側を固めることにあたります。

ですが、標準化だけ進めれば、本当に企業は安定して成長するでしょうか?

動きが止まったものというのは、そこから廃れていくしかありません。

傲慢になり、考えることをやまてしまった人の脳みそは静的な状態になってしまい、その人の思考力は維持されることはなく、衰退していきます。
企業も同じで、利益を追求することをやめてしまい、安定志向に入ってしまった企業は、皮肉にも「安定」することはありません。

安定する方法など存在せず、成長するか、衰退するかしか存在しません。

ドラッカーは、「動的な不均衡状態にある会だけが安定性と一体性を堅持する。」としています。
組織は、常に不安定要因でなければいけない、というのが彼が言いたいことです。
動的なものが静的になってしまった瞬間から、そこから「安定させる」ことはできなくなってしまうのです。
では、どうすればいいでしょうか? それをもう一度壊す必要があるのです。
それがイノベーションです。

固まりつつあるものを、もう一度壊すのです。そこから新しいものが生まれるのです。(創造的破壊)
そして、壊したら、また固めるフェーズに入っていきます。この繰り返しでしかありません。
SECIモデルも、イノベーター理論も、年輪/外堀経営も、究極は、同じことを言っているということに気づるかどうかです。弁証法も、囚われる力と、囚われない力の組み合わせのようなものなので、正に近いコンセプトだと思います。

コンセプトとコンセプトのつながり、一貫性が見えるようになるまでは、やはりストックをため(読む)吐き続ける(感想文、ヒトに話す、お客さんにプレゼンする)ことが大事です。

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