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【学び64冊目】中国のことがマンガで3時間でわかる本

1本当の意味での世界の工場

世界の工場として知られている、中国。日本も、1985年のプラザ合意以降円高により、日本でモノを作って、欧米諸国に輸出をするビジネスモデルが限界を迎え、アジアに製造拠点を次々と移し始めました。そんな中で、中国が、日本だけでなく、世界中から製造拠点として注目されていた理由は、今でこそ上昇している人件費ですが、当時革命的に安く、中国で作り、欧米に輸出するモデルが一般的になりました。

世界の工場として、なお注目を浴びる中国ですが、無論問題点も残ります。知識集約、情報集約型ではなく、未だに労働集約型のモデルに頼っていることに加え、原材料は日本や、韓国など他の国から輸入し、加工拠点として中国で付加化価値を加えて、輸出するというモデルなので、まだ中国で作って中国で加工し、中国ブランドで売るという段階にはまだ来ていないのです。「中国製」の商品は、今やどこに行っても目にしますが、中国製、かつ中国ブランドのものは、まだあまり目にしません。自前の技術力、ブランド力には、まだ課題が残ります。中国政府も、ここ最近、技術支援を企業向けにおこなうなどしながら、少しずつ「労働集約型」からの脱却を図っています。

いずれにせよ、日系企業にとっても魅力は絶えない市場であるのは、間違いありません。

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