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vol.087「自分の喋った録音を自分で聴く、自分の書いた文章を時間を空けて読み返す:『客観視への道ははなかなかに厳しい』。」


矢野香さんの、最初の著書の読後メモ=書籍紹介ブログ記事 が残っていました。2012年の4月だから、約12年前の文章です。

自分でも、こんにちの価値観、感覚で読み返すと、ちょっとイタい感じもしますが、ご参考にシェアします。

----( 2012.4 のブログ投稿より 抜粋転記 )----

本日は、書籍をご紹介します。

先月1ヶ月、出張に社外勉強会に、移動・遠出時含めてずっとカバンの中に携行した1冊です。

『その話し方では軽すぎます!エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」 』(矢野 香、すばる舎)

著者の矢野香氏 は、現役の報道アナウンサー。
信頼を勝ち取る「正統派スピーチ」の第一人者。
政治家・経営者・企業の上級管理職を中心に、社会人に必要な”信頼を勝ち取るためのスキル”の指導、コンサルティングにあたっていらっしゃいます。
(著者プロフィールより抜粋)

ですからその著書も、一言でいうと、
「信頼を勝ち取るための、知らないうちに自分の価値を下げてしまわないための、【生きていくための】技術」
について書かれた本です。

以下はもちろん個人的な好みの問題もあり、まして私自身は偉い書評家でもブロガーでも何でもないのですが:

いわゆるビジネス書の「有益な本」の条件は、
①ご自身がものすごい試行錯誤と苦心の末に編み出して、実際に用いて成功した手法を、
②これ以上ないくらい細かく具体的なプロセスに分解して、
③惜しみなく公開している本。
であると考えています。

矢野さんの本は、この全てを(異常なレベルで)満たしています。

まだビジネス書というジャンルそのものを初めて手に取った頃、
「・・・これはスゴい!!」
と思った本がいくつかありました。

人間の心理(脳の構造上)、同じようにハイレベルの刺激を受けても、耐性が備わるので、毎回毎回同じ強烈な衝撃を覚えたりはしないそうです。
例えば食べ物が分かりやすい。同じものを食べると初回が一番おいしく感じますよね。

ですから、これまでにももちろんいずれ劣らぬ素晴らしい本と少なからず出会っていると思います。
実際その通りで、面白くてためになる書籍はほかにも挙げることができます。

ご紹介した2冊(※むかし読んだ本の引用紹介)は、ビジネス書歴初期に手に取ったこともあり、脳への衝撃という意味では抜けていました。
いい加減な心構えなのに最初の最初で当たりクジを引くのが、私の持って生まれた強みで、この本もそうです。

そして、これは科学・客観でなく体感・主観の問題で、そのままなるべく正確に書くしかないのですが、矢野さんの本は上記の2冊以来、という衝撃でした(主観です)。

「眉を一瞬上げる技術」
「演壇に上がる前に振り返りながら登壇する」
「固定マイクのときにどう”固定ポイント”を作るか」
「靴のかかとの足音も自己演出の道具」

なんという細かさ。
なんと具体的。
目からウロコ。

詳しくは手に取って頂きたいので、これくらいにおきます。

(※矢野さんに関する記事を紹介)

記事にもありますが、矢野さんのところへは、現在、コンサルティングの依頼が殺到しており、順番待ちとなっているそうです。
「それはそうでしょう!」と、訳知りな感じで言いたくもなります。

確か日経BP社の「今一番売れている本」の1位にも挙がっていたと記憶しています。
良いものは誰が見ても良いものなんですね。

「今日から実践できる、何か月後に□□万円稼げる人になる方法」
とか、
「○○な人になるための50の法則」
とか、世の中には自己研鑽のススメ、または儲けるためのノウハウを謳った本が溢れています。

「ボクも本を観る目はあるつもりだけどさ」
なんていうつもりは毛頭ありません。

どなたの書かれたどんな本を読んでも構わないと思います。
世の中には他にもどれだけ有益な本があるかも、もちろん知りません。

でも、
「(合法的に)楽して儲かる方法」
「お手軽に別人に生まれ変わる秘訣」
などあるわけがないことは確かです。

『その話し方では軽すぎます!』
は税込1,470円(当時)。

内容の充実を考えれば、タダ同然と断言できます。
このお値段で書店で手に入るのが不思議なくらいの情報量です。
本を無償で1冊もらったうえに、現金キャッシュバックが洩れなくついてくるような感覚です。

こういう本を、真の意味で「儲かる本」と呼ぶのだと思います。

著者の矢野香さんとは無論、一面識もないし、当然利害関係などもありません。
(あったらすごいですが)

「知らない(読まない)と損する内容」だと考えたのでご紹介しました。

会社の経営者でなくても、営業コンサルタント職でなくても、人前でスピーチする機会などなくても。
すべての社会人、就職活動を迎える学生さんに。

ぜひ手に取って頂きたい。
立ち読みして頂きたい。
そして、自分のお金で買って頂きたい。
ちゃんと読んで頂きたい。

そして、真似て実践しましょう。

実践は私もこれからです。出来ていないことが多いの何の...。

「そのお値段では 安すぎます!」
な一冊です。

以上です。

長文を最後までお読み頂き、ありがとうございました。

----( 2012.4 のブログ投稿 より抜粋転記、ここまで )----

「むかしの作文」というのは、あとで読むと気恥ずかしいものですね。
なんだか小生意気というか、「オレの話を聴いて!」的な幼稚さ(※)もあって、鼻につく感じがする。

※といってもこの当時すでにアラフォーなので、たぶん精神年齢が平均よりも低いのだと自己分析しています。


自分の喋った録音を自分で聴く、自分の書いた文章を時間を空けて読み返すことは有意義で、重要なルーティンだと考えています。

最近StanfFMも、聴き返して、声(思ってるのとちがってびっくりしますよね)、トーン、沈黙の長さ、話し方の癖を確認しています。
いまのところ、話すペースも不安定で、考えながら喋ってて、偉そうにも聴こえるし、すこし遅い 等など課題は山積みです。ともかく継続しながら、改善していきます。

最後までお読みくださりありがとうございます。


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