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10年以上同じ夢を見ていたけれど、やっと卒業したかもしれない。

またあの夢をみた。

高校3年生の3月、卒業間近の夢だ。
これは私にとっては悪夢として、10年過ぎても時折出てきては「まだ卒業してなかったのか」と絶望させるものだった。

18才の私は吹奏楽部だった。
そのくせ楽譜が読めなかった。読めなかったのに高校から初心者として入部してしまった。

ずっと前に描いた当時のエピソード👇


吹奏楽部という、大人数の中でひとり楽譜が読めないという恐怖は私の性格を大きく変えていった。

吹奏楽部は3月20日ごろに定期演奏会が毎年恒例であっていて、必ず参加するようになっていた。ほかの3年生は大学受験を終えて次々に部活へ戻っていた。

私はギリギリまで大学受験をしていて、夕方の教室で勉強しながら、遠くで聴こえる合奏を聞いていた。ほとんど知らない曲だった。

それがたまらなく悲しかった。



このシーンまでの夢だったのに、今日は初めてその続きを見た。

校舎を後にして帰っていると、同じクラリネットパートのSちゃんが「ずっと待ってるのに!」と声をかけてきたのだ。どうして気にも止めてないようにするの?と、とても怒っていた。

その時初めて、私はずっと思っていた、疎外感や劣等感や不安を全部大きな声で吐き出した。

すると、場面が切り替わって、私は自分で部室に入っていったのだ。部室に入るなり、後輩は「先輩!」と笑顔で迎えてくれ、同級生は「やっと来たね!」と半年ぶりにもかかわらず受け入れてくれた。

定期演奏会まで1週間もなかった。多分一曲すらまともに演奏できないのは何も変わらない事実だったけど、やっと戻って来れたという安心感が自分を包むのが分かった。


やっと、卒業できたのだろうか。
高校3年生の3月を。
忘れないうちに書き留めておく。




#トラウマ #悪夢 #夢 #吹奏楽部 #HSP



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