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博物館資料論レポート2023年度

「外国人から見た神戸開港をテーマとした展示活動計画」

①はじめに
今回、私は「外国人から見た神戸開港」をテーマに展示活動計画を策定することにした。神戸は1868年1月1日に開港し、外国人居留地が設けられたことを契機に貿易の中継拠点であるとともに、欧米をはじめとする外国文化を受け入れる窓口として知られている。早くから外国人と身近に接することのできた神戸の人たちは、様々な分野で多大な影響を受けており、やがて日本を代表する国際都市として成長する大きな原動力を生み出していくことになる。今回の展示活動計画では、私が神戸市立開港文化博物館に勤務すると仮定し、神戸に重点を置きつつ、同じく港町として栄えた横浜と比較しながら、居留地が成立し、条約改正を経て廃止される過程や、居留地における外国人の諸活動と日本人との関わりを織り交ぜながら振り返っていく展示を通して博物館活動のあり方を理解していくことにする。

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