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日記

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Twitterの拡張版として始めました。140字でおさめるにはあまりにくだらないしとりとめもない話など。 誰にも読まれなくてもいいからとりあえず日記という体で書いています。
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2019年8月の記事一覧

日記24:群青(2019/08/28)

俺は若い。まだ若い。こんなにも生きてきた気がしているのに俺はまだまだ若者から脱していない。だから俺は若い。自分はもう若くないと思っているから、きっとまだ俺は若い。 若さとは、青さだという。 なあ、「青」って何だ? 今日、まだ青い柿を見た。どう見ても緑色なのに、俺は指さして「柿だね。まだ青いね」と言った。何だ? 青い、青い、青い、青い、青い青い青い青い青い青い、青い、群れ。群。群青。 小学校の図工の時間、絵の具の筆洗いの水が「ぐんじょう色になった!」とはしゃいでいた記憶。

日記23:平成(2019/08/27)

平成って本当に終わったの? もう平成は時代の向こうに流されていって俺だけが取り残されてしまったの? マジで言ってる? なぜそんなことが起こったのか。 天皇が云々とかいう話じゃない。そこはいい。それはいいこと。でも、平成が終わるのと平成2が始まるのとでは大違いだろう。平成の残り香すらもう消えてしまったじゃないか。お前ら、どうして? どうしていつの間に「令和」を受け入れているの? ホラ、令和ってもう変換できるようになってるじゃないか。4月じゃまだ変換できなかっただろお前。いつの

日記22:良夜(2019/08/18)

目的もなくただ起きているだけという夜更かしの夜が好きだ。 --- 死ぬほど眠らせてる下書きが出土した。 多分やけどnote飽きてきた。 まだまだ夏やけどみんな頑張っていこ! 頑張るの嫌になったら頑張るのやめたらええしな!

日記21:煙が目にしみる(2019/08/16)

花火大会は嫌いだった。 知らない人間ばかりの雑踏と、爆発音と、目にしみる煙の匂いと、眩しい屋台に群がる蝿と、知ってる街が知らない街になったみたいなそういう空気感が全部。全部全部嫌いだった。だから花火もそんなに好きじゃなかったんだけれど、去年の夏の花火は初めて胸に染みて、花火というものが夏の象徴みたいな顔して在ることがすごく腑に落ちた。どうしてだろうね。 君は花火を見て、何を思い出す? 私は死んだ人間の顔ばかり思い出すんだよな。花火を見てないときだって、死んでしまった人たち

日記20:20(2019/08/14)

ロッキンジャパン、20周年だったんだってさ。凄。 特に意識してなかったけど、初めて行ったロッキンが20周年の特別イヤーのやつだったっていうのはきっと一生覚えていて時々思い出すんだろうなあと薄らぼんやり思っている。薄らぼんやり思っているものが多すぎてどれもこれも薄らぼんやりになってしまいがちだ。そんなもんだ、だいたいが。 さて。この日記も20ページ目と相成ったわけだが、それについてはこれといって特別な何かしらとかはない。ただ1回1回が単独として、それがたまたま続いて、20だ

日記19:縁側(2019/08/13)

電車という空間は実は縁側とほぼ同じものになり得るんだ。同じ理由で縁側も電車になり得るんだけれどそれは今はどっちでもいい。 見えている景色が流れているか広がっているか、目的地があるかないか、他人との距離が近いのか他人が一人もいないのか、とかまあ色々差異はあるんだが本質が一緒なんだ。景色を見るという一点に限っては。 だから、電車の場合は外の音は聞こえてこないはずなのに、俺たちは並走するツバメを見つければ雛の鳴き声を連想するし、自動販売機でおっさんが缶コーヒーを買っているのが見え

日記18:無常観(2019/08/09)

日々は無常ということを時々嫌になるくらい自覚して、生きとし生けるものたちを儚むなどしてしまうの、おれの悪い癖だな。 奥の細道の冒頭で芭蕉が言ってるやつめちゃくちゃ好きなんだけど、蝉の声ばかり有名であまりピンとくる人がいなさそうなのがこれもまた儚い。国語で習ったって人もいるのか? どうだったっけ? 芭蕉と中也に関しては独学なので、だから習ってきてたとしても記憶が曖昧だ。 せっかくだから引用しようか。 “月日は百代の過客にして、行き交ふ年もまた旅人なり。船の上に生涯を浮かべ

日記17:今日(2019/08/04)

0時になったら今日が終わる。 とか、ねえ、みんな本気で思ってるの? 日付変更線っていうのを習うじゃない? 社会科で。あれ初めて見た時、俺は実にくだらないと思ったね。日付変更線。きっと脳みそシワシワのいい大人たちがウンウン言って考えたんだろうけど、いや、くだらないね。 「ワシントンで開かれたなんちゃら会議でグリニッジ天文台を通る子午線を本初子午線とすることを決めました」は? 天文台? 何言ってんの? 宇宙は常に膨張を続け、地球は常に回転を続け、人間はみんな息をして生まれたり死

日記16:余波(2019/08/03)

言葉には余波があって、時にその余波というのは発せられた言葉そのものよりも大きくダメージとしてこちらに刺さることがある。 「言葉の裏」と言われるものと似てるのかもしれないが、おそらく違うもので、いや、言葉の裏っていうのが何をさすのか他者の思考に鈍感な自分にはよくわからないので違うものとも言い切れないんだが、でもおそらく違うもの。だっておれには表面上に余波が見えてるから。 幼い頃はもっとそういうきらいが強くて、まあ対峙する人間がみんな幼いから当たり前なのかもしれないけれど、だ