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わたしとフランス
『初めての海外旅行は絶対パリ!』
ちょうど10年前の今日、小学生の時には既に決めていたその夢が叶ったのです。
そんな日のことを少し振り返ろうと思います。
✈︎
『初めての海外旅行は絶対パリ!』
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初めて降り立った外国の空港。
この時は外には出れなかったけど、いつかヘルシンキも旅をしたい場所の一つ。
10年前、良くも悪くもふと作り上げた逃避の時間に海外旅行に行くことに決めました。
しかし、同行者もわたしも初めての海外で、どうやって旅を手配したら良いものか分からず、代理店に相談。
思い付きを行動に移したがため、あまりに直前すぎて航空券が取れず、今からでも手配ができる場所に行き先を変更することを勧められたものの、珍しくわたしは「パリに行きたい」と我を通したのです。
普段は、どこに行くか、どこで食べるか、何をするか、など、自分の意見を言うことができず、周りに合わせがちだったわたしだけど、この時ばかりは絶対に譲ろうとはしませんでした。
結果、どうにかトランジットにてパリに行けることになりました。
✈︎
なぜフランスにこだわったのか
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最初は、公共交通機関を使うのがよく分からなくて怖くてどこまでも歩いて移動した。
確か小学5年生の頃、授業の中で旅程を作成する時間があったんです。
海外でなければいけなかったのか、日本のどこかでも良かったのか、今となっては記憶は曖昧ですが、迷うことなく、行き先をフランスに決めたことを覚えています。
世界には196カ国もあるというのに、この時には既に強烈にフランスに、パリに、魅かれていたのです。
飛行機や電車やバス。
知らない国でどこからどこまでをどのように移動するのか、どこに観光に行くのか、今のようにインターネットが自由に使えない時代にどのように調べたのか。
しかし、壁新聞にわたしの熱を詰め込み、まとめた記憶があります。
(壁新聞って通じるだろうか?懐かしいな。)
この時には『初めての海外旅行は絶対パリ!』とわたしの中で決まっていたのでした。
✈︎
フランスといえば?
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SHEや恵里さんに刺激を受け、わたしも固定概念壊すジャンヌ・ダルクになりたい。
小学生の頃のわたしがなぜそんなにフランスに惹かれたのか。
朧げな記憶では、当時テレビで観た宝塚の『ベルサイユのばら』の影響かもしれません。
もしくは伯母に聞いた海外旅行の話に憧れたのかもしれません。
しかし、幼い頃も今も変わらないのは、フランスを感じられるものにとても心が惹きつけられるのです。
『美女と野獣』『ノートルダムの鐘』『オペラ座の怪人』
『ミッドナイト・イン・パリ』『アメリ』『ビフォア・サンセット』
『最強のふたり』『レ・ミゼラブル』『ポンヌフの恋人』『パリ・ジュテーム』
『麗しのサブリナ』『パリの恋人』『ダ・ヴィンチ・コード』
『エミリー、パリへ行く』『フランソワーズ・サガン』『ココ・シャネル』
『オードリー・ヘプバーン』『ジャンヌ・ダルク』『悲しみよ こんにちは』
『月と六ペンス』『マチネの終わりに』『たゆたえども沈まず』『永遠者』
『パリの砂漠、東京の蜃気楼』『パリジェンヌ』
少し考えるだけでも、フランスを感じるわたしの好きなものがたくさん出てきます。
映画に本、人、スタイル、インテリア etc.
あらゆるものごとに影響を受けてきました。
✈︎
したいことをするの
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何もないんだけど、パリの街の中にいるということがすごく嬉しくなって撮った一枚。
そんなわたしが、10年前の今日、ずっと憧れていたフランスに旅立ちました。
今わたしはフランスにいる。
ただそれだけのことが嬉しくて嬉しくて、何をするでもなくパリの街の中を歩いたり、公園で一休みしたりなんでもないことすら特別でした。
ここはパリだけど、さながら気分は『ローマの休日』のアン王女。
Oh, you can’t imagine.
I’d like to do whatever I liked, the whole day long.
あなたにはわからないと思うけど。
したいことをするの。一日中ね。
アン王女が、ジョー・ブラッドレーとローマでの一日を楽しんだように、わたしは心の赴くままに、したいことを、したい時に、したいように過ごしたのです。
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ふらりと入ったお店で、ワインの量がよく分からぬまま注文してベロンベロンに酔っ払いながら食べたけど、これが最高に美味しかったんだな〜!
✈︎
旅の断片
そんなわたしの旅の断片を少しだけ並べておこうと思います。
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私たちは助けていただけたけど、危なくスられそうになった場所。
日本と同じ感覚ではいられないんだと最初に気づけて良かった!パリジャンに感謝。
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初めて観たミュージカルが『オペラ座の怪人』で、ジョエル・シューマカー監督の映画『オペラ座の怪人』を何度も観ているわたし大歓喜!
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もしかしたらいたのかもしれないオペラ座の怪人に思いを馳せた。
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今回ベルサイユ宮殿には行けなかったけど、鏡の間ってこんな感じなのかなと思ったり。
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いつかドレスアップしてオペラを楽しんでみたい。
どうやらこの旅の最初と最後に訪れたのがオペラ・ガルニエだったみたい。
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夜でも本当に陽が沈まないのだなと。頭でわかっていても体は変な感じだった。
そしてラウンドアバウトが不思議でしょうがなくて。
真ん中にいる車ってなんでなの?と思ったことを思い出した。
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途中で何度も目が回りそうになるし、足はぱんぱんになる。
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この後まるで『ミッドナイト・イン・パリ』のようにホテルまで歩いて帰る。
人気ない道は大分怖くなりながらも、街の中に溶け込んだ気分。
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途中途中で目にする景色がたまらなくて、眠かったけれど何も見落とさないように、景色を目に焼き付けようとずっと起きてた。
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昔から憧れていた場所、写真で見ていた場所に自分がいることが不思議でならなかった。
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見るもの全てに目移りしちゃう。
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絵画もさることながら、このヘリンボーンもすき。
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解説してもらったり、気分で気になる絵を見つけたり、ルーヴル美術館はいろんな楽しみ方をしたい場所だと思った。
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『ダ・ヴィンチ・コード』のあのシーンを思い浮かべつつ、もしかしたらと考える。
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ベンチでぬくぬくするの気持ちよかったな。
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愛と南京錠。「まず哲学的に愛とは鎖で縛るものではない」というパリ区長の言葉が印象的。
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こんな場にふと出逢えたのが嬉しかった!
音楽っていいよね。
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この後エッフェル塔に並ぶ行列に唖然とするのだけれど。
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街並みが美しい〜!
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よく見知らぬ場所でのお祭り感と一体感が楽しかった。
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この美しい空間で思いがけずのミサは胸にくるものがあった。
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色んなガーゴイルを見て、鐘の音を目の前で聞いて。
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他にも行った場所や食べたものたくさんあるけど力尽きたのでここまで。
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Bonjour
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こぢんまりして雰囲気良くて素敵なお店だった。
わたしのフランス旅は、天気にも人にもとても恵まれたと感じています。
しかし、特に印象的だったのは挨拶をすること。
日本ではお店に入る時、店員さんがお客さんへ挨拶するのが一般的で、お客さんは(店や関係にもよりますが)挨拶を返さないことの方が多いのではないかと思います。
しかしフランスでは、お客さんが店員さんへ挨拶をするのが普通なのだと感じました。
そしてその挨拶も「 Hello 」ではなく「 Bonjour 」が大事だということ。
初めての海外の上、ツアーなどではなく個人手配。
そもそも英語もそんなにできないし、ましてやフランス語なんててんでできないけれど、この挨拶のおかげで、拙くともたくさん人と関わって教えてもらったり、楽しんだりできたと思うのです。
次はどこへ行こうか
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ここも階段を上がって一番すきなフロアでご飯を食べたっけ。
そして、この旅行をきっかけにわたしは旅をすることが一層大好きになりました。
一人でも海外にも旅行に行けるようになったのは、このフランスでの経験があったからです。
なかなか時間が作りづらいけれど、いつかまたフランスにもう一度暮らすように旅をしてみたいと思っています。
…
気がつけば、もう5年以上も海外に行ってないのです。
この5年の間に日本の良さを再認識もしたし、外に出ずともインターネットの中に広すぎる世界が存在して、何でもあるし、現地に赴かなくともいろんなものを知ることができます。
けれど、日常を離れて、新しい文化や景色に直接触れて体験、体感したり、考えることがすごく大きな財産となっていくのだとも思うのです。
シアワセなことに行きたい国や場所がたくさんあります。
じっくりと、わたしがしたいことを自分で叶えていきたいと思うのでした。
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