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教員志望のボクが、新卒でソーシャルビジネスという大海原に飛び込んだ話


社会人1年目も終わりに近づいてくる中で、採用人事になってはや二週間が経ちました。

環境が大きく変わり、まだまだ仕事を学ぶことが多い日々ですが、採用人事の仕事そのものは、もともと教育畑にいたボクにとっては、毎日挑戦しながらも居心地がいいなと感じています。( 採用人事になった経緯については、こちらをご覧ください↓)

今回は、採用の仕事をするようになり、就職希望者(特に学生さん)からよく聞かれるようになった「なぜ、ボーダレスに入社したのか?」という質問に対して、ボクなりの経緯を一度整理してみようと思います。

■ ボーダレス・ジャパンについて
・ボーダレスジャパン HP:https://www.borderless-japan.com/
・ボーダレスグループ会社紹介:https://speakerdeck.com/borderlessjapan/bodaresugurupuhui-she-shao-jie-zi-liao


特に、社会問題解決やソーシャル領域に関心のある学生、進路に悩む就活生の皆さんには、一つのパターンとしてこんなヤツもいるんだと覗いていってもらえれば嬉しいです。

1.地方国公立大の教育学部で教師を目指す大学時代


ド文系・部活一筋だった高校時代に、将来の夢も大学で勉強したいこともなかったボクは、高校3年生の時の恩師の人柄に憧れて教師になりたいと、教育学部のある地元国公立大に進学しました。

そんな教師を目指す傍ら、海外にも関心があり、かぶれて東南アジアをバックパッカーしてみたり、海外の教育支援活動に取り組むこともありました。

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そのため、海外に目を向けることも多くありましたが、根底には日本の教育への関心があり、特に日本の子どもたちの抱える不登校、いじめといった現場の障壁や、子どもの貧困と言われるような子どもたちの境遇に対して問題意識を持つようになっていきました。


”日本の子どもたちのために、教師になって日本の教育現場をよくしたい”


この頃から、こんな夢を持って青臭く、意識高く大学生生活を過ごしていました。

当時を振り返ると、何でも興味を持って知りたくなる性格はこの学生時代から今も変わってないなと思います(笑)


2.子どもたちが抱える問題は教室の外にあった

その後、トビタテ留学JAPANという海外留学の奨学金をいただいて海外留学を経験をさせていただき、その留学から帰国後に教育活動に取り組む団体を友人と立ち上げました。

それが、『Beyond School』と命名した、中高生が生まれや教育環境により抱える”選択肢格差”を是正するために、日本全国の中高に出張授業を提供するという教育活動でした。

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その活動で全国の高校にお邪魔させていただく中で、出張授業を通して目の色を変えてくれる高校生がいる一方で、変われない高校生の変えられない部分にも多く気づかされました。

ある高校生(K君)がある大学生の留学経験を聞いて自分も海外に行ってみたい、高校で海外留学をしてみたいと言ってくれました。
その日、学校が終わり帰宅したK君は親御さんに今日あったこと、海外留学に行きたいという話をしてくれたそうです。そこで、親御さんから、海外留学の必要性や海外渡航の危険、そもそも留学に行く金銭的な部分を懸念されてしまいました。

※ そんなK君には、すぐに留学に行けなくても海外について学んだり、トビタテのような海外留学のための奨学金制度があるという情報を伝えることはできました。

これはあくまでも一例ではありますが、この活動を通して、高校生に自分の将来への選択肢を届ける難しさを感じる場面は多くありました。


”子どもたちにその価値や選択肢を提供しても、
その子の外的環境によって、それは価値にも選択肢にもならない。”


そもそもこの活動については、一回きりの出張授業で生み出せるインパクトとして大きいものでないことを理解しています。ですが、教育現場にある子どもたちの生きづらさや将来への選択肢/可能性の排除に対して、「問題解決」の視点ではどうしても小さく、持続的な活動ではないと、当時は痛感せざるおえなかったです。(今思えば、このような草の根の活動こそ教育現場には重要であるということを理解していますが。)

3. 「学校の問題」から「社会の問題」へ

この活動での経験は、ボクにとって教育活動という問題に対して「どのように取り組みたいのか」の以前に、そもそも自分が「何に取り組んでいるのか」という問題の捉え直しをすることを教えてくれたと思っています。

     【Before】頭の中
自分の解決したい問題:
教室の中で子どもたちが抱える生きづらさ
問題の原因:
学校現場の画一された教育機会、社会から閉鎖された教育環境
自分なりのアプローチ:
教育者として学校現場の教育環境をよりよいものにする
      【After】頭の中
自分の解決したい問題:
外的環境により子どもたちが抱える生きづらさ
問題の原因:
・子どもが育つ家庭環境・教育環境にある障壁
・(学校に限らず)多様な教育機会不足
自分なりのアプローチ:
???

ここで、ボクが取り組みたい学校現場で子どもたちが抱える生きずらさの問題(学校の問題)の原因は、教室の中にあるのではなく、子どもたちを取り巻く社会全体にこそ原因があることに気づかされました。

つまり、自分が取り組む問題は、「学校の問題ではなく社会の問題」だったという一つの解釈に行き着きました。

これまでは、取り組みたい問題は教育問題(学校現場の問題)であると捉え、「教師」という手段が一番のアプローチの仕方だと思ってきました。

ですが、問題を捉え直しそれが”社会の問題”であると気づかされたボクは、次に今一度「どのように取り組みたいのか」を再考する必要がありました。


4. 「ソーシャルビジネス」という根拠のない仮説


”教室からその問題解決に取り組めるのが教師なら、教育に問わず社会全体からその問題解決に取り組めるのは誰なのか。”


この問いの答えを探しながら、卒業後の進路を考えた時に、教員という立場ではなく、教室の外からこの問題に向き合ってみることが必要だと思うようになりました。

そこで、民間企業への就職活動を始めることにしました。
(NPO等の「ソーシャルセクター」も候補には入ると思いますが、上記の活動に取り組んだ個人的な経験から、マネタイズへの懸念が強かったため選択肢に入れられていませんでした。)

ここでは具体的な就活フローは省きますが、人材系や教育系の民間企業をいくつか受け、内定もいただきました。ですが、なかなか決めかねていました。

そんな就職活動を進めていく中で、社会問題にビジネスで取り組む「ソーシャルビジネス」というものに出会いました。その知るきっかけになったのが、現在所属するボーダレス・ジャパンでした。

この時、右も左わからない”ただのビジネス”ではなく、どこにいるかもわからないような大海原ど真ん中な”ソーシャルビジネス”にこそ自分の答えがありそうだなと直感的に感じたのを今でも覚えています。


”ソーシャルビジネスなら、自分が実現したい社会・解決したい問題に取り組めるのではないか”


今思うと、正直根拠のない仮説でしかなかったなと思います(笑)

ですが、どの選択肢を選んでも自分の正解なんてないというのは、教師からスタートしてここまで行き着いた自分が一番理解していたことだったので、せめて自分が今一番が予測できないワクワクできる選択肢を選ぼうとだけは心に決めていました。

      【最終的な選択の理由】
① 今解決されていない社会問題に対して新しい解決策を、自ら創りたかったから。(→社会起業家採用へ)
② 何も分からない業界だからこそ、ソーシャルビジネス特化で本気で取り組むボーダレスで成長することが最速の道だと思えたから。

*合わせて、ボス(ボーダレスジャパン代表)のTEDxに共感したのも決めてになりました。よかったら是非ご覧ください!


結果的にボーダレスに入社させていただき、今ちょうど一年目を終えようとしています。

当時の問いに対して答えを出すことは、そもそも起業家にさえなれていないボクにはかなり難しいのですが、少なからず今でも、学生の頃の好奇心を忘れず、入社したあの日から変わらず、毎日ワクワク働けています。


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Kentaro Suzuki|スズケン
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