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ワーケーションの取説

「仕事できましたか?」

ワーケーションの現場では、そんな言葉をよく耳にする。

この記事は、「ワーケーションに興味があるんだけど、実際どうなの?」な人達に向けて書いた。

この記事は実体験に基づいて書いている。

🙃ワーケーションの誤解

どうも最近ワーケーションという言葉がひとり歩きし、「ワーク」と「バケーション」という言葉のイメージと、「生産性」というマジックワードに引っ張られすぎて、誤解を招いているように見える。

まずは、ここら辺を整理したい。

🤔本当にできるの?

ワークしながらバケーションする(またはその逆)なんて本当にできるの?ということをよく聞く。

ワーケーションにおける最もポピュラーな疑問だ。

この質問は、「仕事とはかくあるべき」というその方の常識や経験の積み上げが元になってると思われる。

つまり、その人の仕事感にバイアスがかかっているので、できるかできないかを決めるのは結局その人の中に答えがある。

わかりやすい話、自分自身が納得してればそれはワークだし、バケーションでもある。

会社や自宅を出てまで、100%いつもと同じ仕事をする必要はないと感じている。

むしろ、ワーケーションこそ、その土地に根ざした歴史や課題を知る大人のスタディツアーとして有益に機能するので、そういった課題意識や知見を広げることをワークと捉えるのも、良いワーケーションだと思う。

ワークとバケーションのバランスについてもいろんな意見があると思うが、大抵の意見はコンテキストが違うので、サンプル数は1だ。なので、あまり参考にしにくい。(この記事もそうだけど)

他人の意見に左右されず、自分で判断するには経験してみるしかない。なので、まずは一回行ってみよう( or いいから行け)ということを、全力でオススメしている。

😒仕事か遊びかハッキリしたら?

余計なお世話だ。

と、返すのは簡単だが、現実的な話をしたい。

実際のワーケーションでは、時間単位でワークとバケーションのバランスを振り分ける場合が多い。

メリハリあったほうが生産性あがるよね?は、ワーケーションでもまったく同じだ。

ワーケーションであろうがなかろうが、通常業務と遊びはハッキリ分かれている。違うのは、メリハリの付け方の自由度であり、時間の使い方だけだ。

しかし、ワーケーションには、仕事とも遊びとも言いきれない時間が存在する。

例えば、現地で出会った初めましての人と対話するような時間だ。

この仕事とも遊びとも言いきれない時間を行き来しながら、その過程で「働くとは何か?」「自分はどうありたいか?」を見つめ直す機会は得難い経験だと思う。

つまり、仕事や遊びどちらかにハッキリさせる必要などない。

その経験に価値があるかないか、それだけだ。

🙄ワーケーションで生産性あがるんですか?

ぶっちゃけ、環境への慣れの問題もあるので、滞在期間次第でいくらでも変化するのだが、そもそもワーケーションと生産性向上に相関を期待するのは疑問がある。

生産性に影響を与えるものとして、ハードとソフトの側面で考えてみる。

ハード面だと、広い机・快適な椅子・Web会議用の個室・速いWi-Fiなどが生産性に影響を与えるのはご想像の通りだと思う。ワーケーションの拠点では、これらのハードが整っている所もあるし、最低限しかない所もあるだろう。

しかし、このご時世、速くてセキュアなWi-Fiさえ有れば大抵のことはなんとかなる。とにかく速いWi-Fiが最重要。

何度でも言うが、速くて安全に繋がるWi-Fiが極めて大事で、極論だがそれさえあればハード面はなんとかなる。

ソフト面でいうと、家だろうが会社だろうが生産性が高い人は、ワーケーションでも生産性が高い。

いろんなものに気が散るようであれば、家でも会社でも気が散っているはずので、結局は個人次第だ。

ただ、オフィスよりワーケーションのほうが、〆切効果が1.2倍くらい効果を発揮しやすいと感じるので、集中力をあげやすい環境ではある。

😳自分にもワーケーションできますか?

残念ながら、「みんなにオススメです!」なんてことは言えない。

ワーケーションは ”現時点では” 職種を選ぶ。

ワーケーションでは、主にリモートワークが前提となる。なので、実際の利用者は、IT系のエンジニア、デザイナー、ディレクション、ライター系などが多い。

物理的な場所の制約がある業態では、難しいと言わざるを得ない。

しかし、希望は二つある。

希望の一つ目は、「オンライン化の加速」という時代の流れ。

このご時世、オンライン化の波はますます加速していく。例えば、オンライン診療などのような期待の高まるサービスだってもうすぐそこまで来ている。

現時点でオンラインで働けないとしても、今後もそうとは限らない。案外すぐそこまで来ているのかもしれない。

二つ目は、「擬似ワーケーション」の体験だ。

自分ではワーケーションできない人は、身近な友達などでワーケーションしている人と現地で集合し、一緒に擬似的にワーケーションを体験するというのをオススメしたい。

その機会は、まったくもってバケーションでもいい。ただ、ワーケーションの現場で働いている人達を見て、自分の生き方や働き方について、思うことや考えることがきっとあると思う。

その経験をもとに、あなた自身がその分野でのワーケーションを開拓するのはきっと楽しいし、誰かの役に立つ。

🙂初心者🔰にもオススメな場所ってありますか?

場所は一概にどこが良いとは言いにくいが、ワーケーションの敷居を下げるポイントは存在する。

1. ゆるいコミュニティ系のワーケーションに参加する

宿泊施設などにコミュニティ機能が付随しているワーケーションがある。そういった所にゆるく参加すると、ゆるふわの関係性の中でいろんな情報が回ってくる。時には、Googleからは得られない現地の素晴らしい情報が手に入る。

そして、コミュニティマネージャーの存在は偉大だ。彼(彼女)らの貢献のおかげでワーケーションの質が上がると言っても過言ではない。何かあった時に相談できる相手がいるだけで、難易度はぐっと下がる。いつも助けて頂いてるコミュニティマネージャーの方には、感謝とリスペクトを持って接している。

2. 交通の便が良く、コンビニが近くに存在する

行きやすく帰りやすいロケーションと、物が調達しやすいコンビニが近くにあるだけで、ワーケーションの難易度がぐっと下がる。

秘境のような場所でのワーケーションも楽しいが、段階を踏んでチャレンジすればいい。

今のコンビニは優秀だ。贅沢を言わなければ必要なものは大体揃う。夜に飲み足りないとか、洗剤を忘れたとか、何か足りない場合に、コンビニは最強のソリューションだと思う。

🙏大事なこと

これだけは守って欲しい大事なことがある。

それは、「感染対策や地元のルールを守る」ということ。

いまの時代、移動はリスクという認識が強まった。

一人ひとりがワーケーション先で出会う方々の不安を軽減する為に、手洗い・検温・マスク着用を徹底しなければならない。

その土地や場所のルールに乗っ取り、感染予防には全力で協力しよう。

🖋まとめ

新しい働き方を考えるのは、自分たちの幸せがどうあるべきかを考えることと似ている。

ワーケーションの最大のハードルは、最初の一歩を踏み出せないことにある。

是非、この取説を手に、最初の一歩を踏み出してくれたら、とても嬉しい。

いつかどこかのワーケーションであなたに会える日を楽しみにしている。

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