キミたちは“学芸員”を知っているか
先日、僕が博物館学芸員資格を持っていることをついに明かし、いよいよnoteアカウントにも記載しだした。だが、そもそも学芸員というものがどういったものであるか、皆さん理解しているのだろうか。
まず、この資格は国家資格である。
ということは、法的に定められた過程を踏まえて、ようやく所持にいたる資格免許ということになろう。
前もって注記しておくが、僕はあまつさえ資格を持ち、したがって博物館で実習を受けたこともあるが、職業として勤務した事はない。
実際の場では、より広範な職務があるだろうが、概論として、学芸員に求められるものや特徴を、ここでは挙げていくことにする。
ちょうど良いテキストとして、文化庁が公開している以下のページを参照したい。
何を勉強し、何をするのか
ホロライブ所属VTuber「儒烏風亭らでん」さんと、僕との共通点は、美術が好きで学芸員資格を持っていることである。
配信で聞く上では彼女も僕同様、「(1)学士の学位を有し,大学で文部科学省令の定める博物館に関する科目の単位を修得」することで、この資格を授与された。
博物館という施設は、昨今では観光施設・資源化されており、やや問題も抱えているのだが、そもそもは資料の保存・収集、調査研究、教育・普及といったことが、その大きな活動指針となる。
学芸員はそれらを担う人材に他ならない。だからこそ、経営論も含まれるのだ。
また、博物館は生涯学習の場である。老若男女、初学者・専門家を問わず、個々の興味関心や郷土の風俗・歴史を展示することが重要な活動のひとつなのだ。
学芸員的な在り方
したがって、上記サイトで示される5つの「学芸員の主な職務内容」は、とりもなおさず、博物館の意義と言い換えられる。
よくあるイメージとして、展示室に座っている職員を学芸員と誤解している方もいるかもしれないが、あの方の多くはスタッフであって、学芸員ではない。学芸員は常設展・特別展そのものを作る。
誤解のされかたや実態とのギャップの両方が似ている存在に「司書」が思い浮かぶ。単にカウンターで貸し出しの判をつくヒトではない。司書もまた、図書館の目的と運営方針そのものであろう。
ちなみに、僕は司書の資格は持っていない。これはきっと、幼い頃からあまり図書館を熱心に利用してこなかったからだろう。あくまでも本は自分で所有したものを読みたいのだ。
少し話がそれつつあるが、僕の場合はnoteで自身の興味関心や趣味趣向に基づいて、数寄の一環的に、コレクション収集や展示へのこだわりであったり、好きな作品(書籍、映画、美術等)の紹介なども行っている。
仕事でも無ければ、実際の学芸員とも異なった在り方ではあるが、培った基礎的ノウハウは決して無下にしていないつもりだ。
だからこそ、冒頭にあったように、この資格を持っていることを明かした。なので、「らでん」さんのようにはいかないにせよ、楽しく活かせていければなと今は思っている。
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