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100年の孤独/放哉に想う〈Vol.26〉 夕にしおれる木槿のように

木槿いつまでも咲いてくれる白よ一重よ

尾崎放哉全句集より

1922年(大正11年)、放哉37歳のとき知人の推薦で朝鮮火災海上保険株式会社の支配人となります。任地は京城(ソウル)、5月の時節でした。韓国の国花は木槿です。そのことが関係しているのかどうか・・・放哉の句のなかには、木槿を詠んだ句が割合多くあります。

新天地での生活も結局1年足らずで幕を閉じます。誓約させられていた禁酒が守れず、社長から解雇を命ぜられたからでした。
朝咲いて夕にしおれる木槿のように、放哉の居場所はもうどこにもなかったのでした。



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