【映画鑑賞】アイアン・スカイ(字幕版) レビュー
――「ナチスが月から攻めてきた!?」2018年、アメリカ大統領命により月に送り込まれたワシントンは、無事に月面に上陸して後、何者かに拉致されてしまう!なんとそれは、第二次大戦以降、地球へ復讐を果たすべく月の裏側に第四帝国を築き、軍備を増強していたナチスだった!
今回鑑賞しましたのはTwitter等でやばい予告として話題の「アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲」の前作である「アイアン・スカイ」です。
以下レビューでネタバレ注意です。
物語は月面へアメリカの探査船が着地するところから始まります。
全身タイツに近い宇宙服を着た主人公のワシントンと相棒のサンダースが月に到着し、周囲を散策しているとサンダースが無人のはずの月の裏側に大規模な採掘所を発見。ワシントンを呼ぶが、そこに現れた兵士によってサンダースが射殺されてしまいます。
探査船もパンツァーシュレックによって破壊されてしまい、ワシントンが捕虜になったところでタイトルコール。
お粗末な宇宙服以外はCGが綺麗で兵士のデザインもかっこいい、意外と期待できるのでは? と思えるオープニング。
その後、第四帝国の教育現場のシーンに切り替わりパッケージを飾っている女性レナーテ・リヒターが登場します。見事なナチス式の教育シーンを見せてくれます。テンプレートを心得ている。
ちなみにチャップリンの映画を10分の映画として上映しているのも、判りやすい情報操作です。
恋人でもあるクラウス・アドラーとの恋愛シーンもあるのですが、彼がかなり真面目で野心家なので、遺伝子的に結ばれるべきだとか言って、結構やばさをアピールしてくれます。
黒人の主人公ワシントンが持ち込んだスマートフォンに目をつけた第四帝国が戦艦「神々の黄昏」号の起動デバイスにしようとするが充電を怠ったか、いじり過ぎたのかで電池切れ。
「神々の黄昏」号を起動する為にはスマートフォンが大量に必要だと思ったクラウスは地球へ行くことに。
※ちなみに第四帝国の技術は第二次世界大戦後程度の技術しかないようで、コンピューターも真空管を使って巨大なままです。
アダムスキー型宇宙船に乗ってクラウスとレナーテ、そして地球の案内役として白人化薬を投与されて白人になったワシントンが地球へ降り立ちます。
と、言うのが序盤までのお話です。
序盤なのにかなりお腹一杯になりますが、これでまだ序盤です。
◆総評
コメディ映画としてはかなり楽しめる作品で、さらに第四帝国の宇宙船や宇宙での戦闘シーンのCGはかなり気合が入っていて観ていて楽しいです。
低予算とは思えない出来でスチームパンクな第四帝国の機器は観ていて子供心が擽られました。
中盤にあった大統領の選挙対策委員会での映画好きやニコニコ動画好きなら誰でも知っているパロディシーンが高レベルな精度で作られていますのでお勧めです。
何か他にもパロディシーンはあったような気もしますが、ちょっと判らなかったですね・・・。
ただ、次回作は予告を見ている限り、ヤバイ、の一言です。
ヤバすぎて観ようか躊躇います。だが気にはなるので観に行く気がします。
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