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QST病院

以下の内容は、1人1人ケースが違いますので、
わたしの母のことであり、参考として読んでいただければ嬉しいです(^^)


母の膵臓癌の治療は

抗がん剤→手術→抗がん剤

の流れを予定していますが、

手術前に、重粒子線治療をはさんだ方が術後の再発率が下がるのではないか。という質問を県立ガンセンターにしたときの返答は

以前noteに書きました。


QST病院という放射線診療を基礎におく

研究病院が千葉にあるのですが


知り合いに膵臓ガンではないですが、そこで重粒子線治療をした方がいてその病院にも相談してみよう!

と2020年9月7日、QST病院に電話相談をしました。

QST病院によると、

膵臓癌で重粒子線治療をする人には

2パターンあるとのこと。

①手術ができない状態で見つかった人、年齢的に手術ができる体力がない人、宗教、どうしても手術したくないひと等。

②手術の前に重粒子線治療をする人。膵臓ガンで手術ができる状態で見つかった人は、かなり少ないので、その場合、やはり手術をすることはお勧めする。

とのことでした。

QST病院は手術の前に重粒子線治療を行うことを薦めていました。

抗癌剤→重粒子線治療→手術→抗癌剤の流れです。

手術は、十二指腸を切ったり、何かを繋げたりすることは得意だが、血管や腹膜は苦手分野。

重粒子線は手術で苦手なところが

得意だと言っていました。

流れとしては、

QST病院を受診してから重粒子線の準備に3週間くらい。

その後、治療は2週間。

そのあと4週間以内に手術をする。

手術の日程に合わせて

重粒子線の治療を組む流れのようです。

県立がんセンターの先生は、

重粒子線治療をしたあとに

手術ができなくなるパターンがあると

おっしゃっていましたが、

そんなことは今までにない。

と言われました。

術後、転移したあと、

重粒子線治療はできるかという質問には

それは場所にもよるので、

いまは手術ができる状態で見つかった

ある意味ラッキーな状態なら、

そこは考えずに、5年生存率を上げることを考えましょう

とのことでした。

ただ、当時は先進医療だったので、今かかってる病院から、

重粒子線をしたことによって

手術はここではできませんと

言われる可能性がある。

(経験がないという意味でも)

その場合、QST病院から

手術ができる病院を紹介すると言われました。

お金もかかるし、先進医療なので

家族で相談してくださいとのこと。

母がかかっている病院の先生は、

手術を受ける前に抗癌剤をするのは

5年生存率を40%から50%にあげるためと言っていました。


QST病院は

抗癌剤→重粒子線→手術→抗癌剤の流れの5年生存率は50%ですと言っていて、

母は先進医療の保険に入っていたため

お金のことは考えないとしても

ものすごく悩み、家族で話し合いました。

考えなければいけないこととして、いくつかあります。


・手術日程が遅れるのではないか
・おそらくいまかかっている病院で手術はできないので、紹介される病院はどこなのか
・変な病院を紹介されたら嫌。
・5年生存率が同じなのであれば、そこまでしなくてもいいのではないか。

2週間の治療中、千葉に通うのもなかなか大変なので入院するとしたら、その母の元気な期間、みんなで過ごすことはできない。

今、かかっている病院の担当医のことを母は信頼しているので、生存率が変わらないのであれば、信頼する先生、そして家から近い病院にお願いしたほうがいいのではないか。

あまり、担当医に相談しまくるのも、先生に失礼。仕事なので先生はどんな状況でもしっかりと手術はしてくれるとは思うけど、色々なところで聞いてきて、やっぱりここに戻ってきたとなると先生のモチベーション的に果たしてどうなのか。(先生も人間なので)

あとは、そもそも重粒子線は先進医療なので、データが少なすぎる。(当時)

50%って分母はどのくらいなのか?

などなど

考えなければいけないことが多すぎて

頭はパンク。

実は、わたし以外の家族は

重粒子線治療はしなくてはいいのではないかと思っていたと思うのですが、

私だけ、何か引っかかってしまい、

少しでも生存率が上がるならと思っていたんです。

数日間しか考える時間がなかったので、

家族で話し合いました。


結局は、数年後再発してしまった時に

後悔しない選択をいましなければならない。

未来はわからないのだから、いま、しっかりと考えて最良の選択をしたのならば、きっと後悔しないだろうと。

例えば、重粒子線をしたことによって

生存率が80%になりますって言われたら、

やりますの即答だと思うんですが、

特に変わらないんですよね。生存率。

わたしはできるだけのことをやろうというスタンスではあるのですが、

生存率が変わらないのであれば、

信頼する先生が1番なので

自分に合った先生についていくことが大切だ

と感じ、手術前に重粒子線治療をするのをやめました。

先生と患者さんにも相性がありますもんね。

こんな大手術、なんか価値観合わないなあって思う先生には身体は開けてもらいたくない笑

かかっている先生に相談するのもなんか変なので、

QST病院に電話をした次の日、診察だったので、

先生に、この内容を伝えました。

もちろん私たちは先生に手術してもらうことを前提に考えていますという言い方で。

先生いわく、

重粒子線に関して数カ所いくケースはなかなかないのでは。でも行ってみたいのであれば紹介状を書くと。

まあ先生もなんとも言えないですよね。

ただ、私たち家族はそれを聞いただけで

なんかよかったというか、

先生に賭けてみようと思えました。

とにかく母が決めることではあるし、

やはり信頼する先生に診てもらうのが1番。

ということで、

結果として重粒子線治療をせずに

当初の計画通り、

抗がん剤→手術→抗がん剤

という流れで治療を行うことになりました。

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