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友達の優しさが沁みます


母は、膵臓癌再発のため、
1回目のゲムシタビンとアブラキサンの抗がん剤の投与を

2021年12月20日に行いましたが、

副作用として2回連続骨髄抑制が起きてしまい、

ずっと抗がん剤が出来ず、少し心配をしていました。


ですが、2022年1月
やっと2回目の抗がん剤を打つことができました。

抗がん剤ができることに喜びを感じる感情ってなんかよく分かりませんが。



その前の週は、またまた集まれる家族だけが集まってみんなでホテルステイ。

父母と夫と子供も連れて、みんなで相変わらずガヤガヤガハガハ言いながら楽しくご飯を食べて過ごしておりました。


ですが母、少しだけだるいようですね、

投与から2、3日は倦怠感があるので仕方ないですが。

でもだるいといっても普通にかなり食べるし、その日も20kmくらい歩いていました。。

また、1回目の抗がん剤の投与から20日目ほどで、

母の髪の毛がどんどんどんどん落ちてきて、とうとう髪の毛がなくなりました。。



副作用で髪の毛が抜けるってどんな感じなんだろうかと思っていましたが、

ある日突然、ドライヤーとかシャンプーとかしてる時に、

いつもより髪の毛が明らかに抜けている!から始まり

そこから髪の毛を触ると結構ドバッと髪の毛が取れて、

よく見ると何も髪の毛を触っていないのに、肩には何本も髪の毛が落ちている、

そんな感じでした。


脱毛の前にベリーショートにしていたので、

その毛が首に落ちてかなり痒そうでしたが。


母の髪の毛が抜けることは、

正直自分のメンタル、どうなるのかと思っていたのですが、

なんでかショックもなく、なんででしょう。


きっとよく会っていて、ベリーショートにする過程や、

どんどん抜ける髪の毛を見ていたので、

私の気持ちもそれと同時にゆっくりと整理がついたのでしょうか。


不思議です。

後は、元々ショートの母ですし、

母が40代の頃なんて超ベリーショートだったからでしょうか。




ホテルに泊まって、朝8時前からホテルの周辺をみんなで散歩。

朝早いから人も全然いないし、天気もいいし、

歩けるって、食べられるって超幸せじゃん!と思いながら

寒ーい!とか言いながら歩きましたが、それだけで本当に幸せですよねぇ。



ちょうどこの時期、私の友達だけが見ている鍵付きの自分のインスタグラムに、

母のこと書いたんです。


(私の友達の中で、母は超元気で有名なので、友達は母のことよく知ってくれています)


そうしたら、たくさんLINEとかメッセージとか送ってくれて、

家族で食べてねってお菓子とかケーキとかジュースとかゼリーとか、帽子とかなんか色々送ってくれた友達たちもいて、本当に感謝でいっぱいになりました。


「お母さん相変わらず走ってるのー?」とか「元気?」とか言われない限り、

自分で母の癌のことを言うのってなんか、ん?って感じなので

仲良い友達にもあまり伝えられずにいたので、改めて友達の優しさが心に沁みました。


人ってなかなか自分が体験しないとその人の気持ちに寄り添うことって難しいし、

それなのに想ってくれたり、祈ってくれたりするのってなんかやっぱりにんげんって最高!って思いました。



私も学校の教員を5年間していたのですが、そもそも何で学校の先生になりたかったんだっけーって思い返すと、

高校時代いろんなことに悩んでて、でもそれを吐き出す大人がなかなか近くにいなくて

誰に相談したら良いのかわからなくて、それが本当に辛かった時に、

先生たちが私が悩んでることに気づいてくれればいいのに、

そうしたらたくさん話したいことあるのにってずっと思ってたことからでした。

だから学校の先生になって悩んでいる子たちの力になりたい!って思ったこと、思い出しました。


でも、自分がいざ働いてみると、授業作りや日々の生活が本当に大変すぎて

子供の悩みまで関わることって難しくて、自分が思うようにはなかなかできなかったのが現実にはありましたが、


改めてそうやって誰かが悲しかったり悩んでたりするときに、

優しく接することができる人になりたいなぁと思いました。


何かそういうことができる仕事をしようかなぁ。。とか思ったりもしています。

とにかくこの時母は、
脱毛以外、副作用もなく過ごすことができていました。

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