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「IDGs」と「人的資本経営」:持続可能な成長への鍵

先日「IDGs 変容する組織」という書籍に目を通しました。この本は、サステナビリティの観点から組織と個人がどう成長するべきかを解説しています。

今回の記事では、IDGsというフレームワークと、それがどのように人的資本経営と連動するのかを探求していきます。

IDGsとは

IDGs(Inner Development Goals)は、持続可能なビジネスを構築するために必要な、個々の内面成長を目的としたフレームワークです。このフレームワークが注目される背景には、持続可能な経営を達成するためには、組織として、そしてその経営陣や従業員として、意識と行動を変える必要があるという認識があります。

持続可能な社会を目指すSDGs(Sustainable Development Goals)の達成が難しい状況にあり、その達成に必要な人材が不足していることからIDGsは生まれました。
具体的には、IDGsは5つのカテゴリーと23のターゲットスキルから構成されています。

221014_IDG_keynote+Japanese.pdf

人的資本経営とは

人的資本経営とは、人材を「資本」として位置づけ、その価値を最大化することで企業価値を高める経営手法です。
企業価値を高めるためには、人材を単なる「コスト」や「資源」ではなく、「投資対象の資本」として扱う必要があります。

人材版伊藤レポート2.0

IDGsと人的資本経営の関係

「IDGs 変容する組織」を読んで、IDGsと人的資本経営は密接に関連していると考えられます。

  • スキルと資質の強化: IDGsの「考える – 認知スキル」や「協働する – 社会的スキル」のカテゴリは、人的資本経営で重視されるスキルや資質と直接関連しています。

  • 働きやすい環境の作成: IDGsの「自分のあり方 - 自己との関係性」や「つながりを意識する – 他者や世界を思いやる」のカテゴリは、働く人々が心地よく、効率的に働ける環境を作る助けとなります。

  • 多様性とインクルージョン: 「つながりを意識する – 他者や世界を思いやる」カテゴリは、多様性とインクルージョンに関連する可能性があります。

IDGsは個々の人材が持つべき資質やスキルに焦点を当てており、人的資本経営はその資質やスキルを組織全体で最大化する方法に焦点を当てています。これらが効果的に組み合わされると、組織と個々の成熟が同時に達成される可能性が高まります。

まとめ

「IDGs」と「人的資本経営」の組み合わせは、組織と個人の持続的な成長を促進するための新しいパラダイムとして注目されていくと予想します。これらの理念を正しく取り入れることで、組織は時代の変化に適応し、持続的な価値を創出する可能性が広がるでしょう。

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