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不思議な縁だ…

ようやく冬らしい寒さになってきた。
次の「ジャムの旅」を考える。

どこに行こうか…。

これからは柑橘の旅になるんだけど、僕の中で柑橘といえばやっぱり愛媛県なんですよ。

レモン、みかん、ブラッドオレンジ、河内晩柑などなど。
さすが「柑橘王国」。

おそらく一番頻繁に訪れている県のような気がする。

岩城島のレモン
宇和島のブラッドオレンジ
愛南町の河内晩柑
佐田岬の養蜂家、長生さん。


愛媛に初めて訪れたのは7年前の8月の猛暑日。

あまりに暑かったのでよく覚えている。

もともと1泊2日で長野まで登山に行く予定だったんだけど、前日の天気予報は100%の雨ということで中止になってしまった。

ぽっかり予定が空いてしまったので、ノリで愛媛県の松山に行くことにしたのだ。

全くのノープラン、一人旅。

松山うどんで腹ごしらえして…
せっかくだから行っておくか、道後温泉。

猛暑日に熱々の風呂に入り、さらに大汗をかく。
悪くない。

喉が渇いたな。

さびれた焼き鳥屋のボロボロの暖簾をくぐって中に入る。

とりあえずビール。

ここが当たりだった。
コリコリ食感のつくねが絶品だった。

無愛想な大将と僕のふたりきり。貸切状態。
テレビで流れてた「すべらない話」を見て、ふたりして笑ってた。
いい時間だ。

店を出るとすでにいい感じに酔っていた。
もう1軒飲んで帰るか。

ぶらぶら。

松山の中心街「大街道商店街」から1本入った路地にBarが2軒並んでいる。

どっちに入ろうか。
何も考えず入った「Bar平乃」。

こちらも客は僕ひとりだったので、店長さんと楽しいおしゃべりをした。

そろそろ帰ろうとした0時前、ひとりの男性がふらっと入ってきた。
どうやら常連さんらしい。

店長さんが僕のことを紹介してくれた。

当時はまだ旬果放浪記を立ち上げる前だったが、ライフワークとして全国の農園を巡っていた。

その話を聞いた常連さんは、
「僕、県庁で働いているので関係部署に話をしてみますよ。農家さんを紹介できると思います。」

なんて運がいいんだ。
たまたま入ったBarでこんな出会いがあるなんて。

現在、お世話になっている岩城島のレモン、宇和島のブラッドオレンジ、佐田岬のはちみつなどは、すべてこの出会いから始まったのだ。

「不思議な縁だ…。」

自分が思い描いている人生なんてあてにならなくて、結局はこういう偶然の出会いが人生を豊かに作っていくんだ。

あんまり考えすぎたり決め込んだりせず、ふらっと立ち寄ったり、話しかけたりすることが新しい発見につながる。

どうやら僕の人生はそんな感じらしい。

これからの1〜3月、たくさんの柑橘が旬を迎える。

あっちに行ったら、こっちに行けないし…。
あの人にも会いたいし、あの景色にも触れてみたいし…。

また旬との追いかけっこになるな。

でもどっちに転んでも新しい体験になる。

そんなノリで2024年もあちこち巡っていこうと思う。


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