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資本主義の次のイデオロギーは漫画の世界?


現在の人類の価値の尺度はお金です。


これは、紛れもないな事実であり、現在はお金を中心に世界は動いています。


私たちもお金を得るため、仕事を行い、得たお金を使用して生活を行なっています。

ここで注意して欲しいのは、お金があるから幸せなどという議論ではなく、社会の中で、価値の尺度にお金が使われているという事です。


要するに便宜上お金が使われたのです。



仕事をおこなった際に対価を支払う必要があります。


そして、その際に、皆が共通して価値を感じられる物が必要になります。

それは、米だろうが肉だろうが魚だろうが、皆が共通して価値を感じ、対価として支払えるものなら何でもよいのです。


それが、便宜上お金になったという話で、お金に価値を感じない世の中になれば、お金はゴミ同然の扱いを受けるかも知れません。

ではお金が価値の尺度となり、お金が世界を動かす事になるきっかけが世に浸透したのが、資本主義というイデオロギーになります。


資本主義はそれまでの封建制度や帝国主義等にかわる新しいイデオロギーであり、簡単に説明すると、個人が自由に経済活動を行い、自由に稼いでいいよという考えです。


資本主義は国家ではなく、資本家(経営者や社長)が労働者(従業員)と契約を交わし、雇用関係を築き経済活動を行うという構図であり、資本主義が進化していくにあたり、経済活動の自由度も増して、個人や企業が社会に対する影響力を持つきっかけになっていきました。


そして、その尺度として、お金が使われ、個人や企業の持つ力をお金で表すようになりました。


封建制度や帝国主義の時代は持つ領地の広さがステータスとなり、領地を広げる為に争い、獲得した領地の広さが、その国の影響力の強さとされていました。


しかし、資本主義では、領地の広さではなく、持つお金の量がステータスとなりました。


そして、そのステータスは総資産というお金の量で表すようになりました。


その結果、世界長者番付のように、個人、企業の影響力を総資産の量でランク付けするようになったのです。


そして、我々も年収という、1年間に自らが得るお金を尺度として、生活のレベルや様式を決定しているのです。


資本主義にとって、お金は世界共通の影響力の尺度となったと言っても過言ではないでしょう。



では、ここからが本題になります。


資本主義も未来永劫続くことはありません。


必ず資本主義に変わる新たなイデオロギーが生まれていくでしょう



では、次の時代のイデオロギーについて考察していきます。


現実的な線では、お金に変わる新たな尺度は個人のもつ発信力(影響力)になっていくのではないかと思っています。


SNSの発展により、個人がより発信力をつけやすい時代となりました。


そのため、発信力のある、個人や企業、団体等が社会に与える影響が強くなっています。


例えば、とある発信力あるのインフルエンサーがTwitter等で一言呟いて、世間を大きく動かした等のニュースが流れ、大きな話題をよんでいます。


これは、その人の発言に価値を感じている人が多いから、世間を動かすのであって、興味のない人がいくら呟いても、心を動かされる事はありません。


もしかしたら、近い将来、Twitter、YouTube、Facebook等のSNSのフォロワーの数、いわゆるその人の発信力がお金に変わる、新たな価値の尺度となっていくのかもしれません。


そうなれば、今後は影響力を示す尺度が、世界長者番付ではなく、世界フォロワー番付に変更していく未来も見えてきますね


しかし、今回の考察は、上記のような現実的な話ではなく、もう少し、飛躍した話しをさせてください。


近代の人類は飛躍的な進化を遂げています。


10年先の未来には、私たちの生活様式を一変させらるような進化が現に起こりつつあります。


それらは、テクノロジーの進化によるものです。


テクノロジーの進化は私たちの生活のみならず、イデオロギーさえ変えてしまう可能性があるのです。


漫画の世界の価値の尺度はお金ではない事が多いです。



例えばドラゴンボールの世界では、価値の尺度が戦闘力で表されます。


フリーザは戦闘力53万あり、その圧倒的な戦闘力で宇宙を支配しようとしていました。


ワンピースは悪魔の実で得た能力者が価値の尺度になっています。


より強い能力を持った物を中心に、世界が支配されています。


ハンターハンターは念能力が価値の尺度になり、ジョジョではスタンドなど、それぞれの漫画によって異なりますが、共通していえるのは、個人が持つ特殊な能力が価値の尺度となっています。


そんな話はファンタジーで、現実の世界の話ではないと考える人がほとんどだと思います。


しかし、テクノロジーの進化はそれらを可能にする可能性があるのです。


「ジュール・ヴェルヌ」の名言「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」とあるように、人がつくる漫画の世界も必ず実現できるという事です。


例えば、ドラえもんのような何でも叶う道具を持つ人工知能を有したロボットが存在したとします。


それが、人類に普及したとすると、人類の価値観は必ず変化します。

今まで、資本主義で軸とされたお金が必要無くなるのです。

そして、移動、生産、娯楽、学習、生活、金融など様々な産業は衰退していくでしょう。


結果、それらの資本家は、利権を失い淘汰されていきます。


わかりやすく話すと、どこでもドアやタケコプターがあれば、飛行機、鉄道、自動車等の産業は必要なくなり過去の産業になります。


それに伴い、それらの資本家は崩壊していきます。


しかも、タケコプターやどこでもドアを個人が持つ時代となると、今まで、移動における様々なサービスに支払っていたお金も必要となくなります。


そして、様々な分野で同様な事が起これば、既存の資本家は全て淘汰され、お金を全く使用しない世界が実現し、資本主義の崩壊とともに新時代の幕開けとなるでしょう。


それほど、テクノロジーは力を秘めていて、一部のテクノロジーは実際に人類に影響を与えるまでに成長しています。


スマホはサイボーグ化の序章


1人一台のスマホが当たり前の時代になりました。


10年前にこのような未来を想像した人はそんなに多くはなかったと思います。


スマホの対応力は凄まじく、通信、通話、検索、発信、学習、娯楽、決済など、一台であらゆる事を網羅してくれます。


スマホ無しでは生活出来ないという人も少なくないと思います。


スマホは私達の生活を便利かつ豊かにしていきました。


しかも、スマホの便利さは現在進行形で進んでいます。


専門性の高い様々な分野も、専門家の力を借りずに、簡単にスマホ一つで解決出来るようになりつつあります。


特殊な知識や技術を要さずとも、様々な便利なアプリが専門家に頼りきっていた分野をスマホ一つで個人で解決する様になってきました。

個人の持つ力がスマホによって上がっているのです。


そしてその便利なスマホをゆくゆくは人体の一部に取り組んでいく計画が現実を帯びた所まで来ているのです。


人体の一部に便利な道具が出てくるデバイスが組み込まれる未来。


ドラえもんの四次元ポケットがスマホによって現実を帯びてきましたね。


スマホが四次元ポケットのように人体に組み込まれる未来を考察してみましょう


皆が便利なスマホというデバイスを身体の一部として、新たな人類として生まれ変わった世の中の価値の基準はお金ではないでしょう。


どこでもドアやタケコプターなどの便利な道具がスマホを介して使用できるようになります。


四次元ポケットの様に、スマホを通じて、様々な道具が具現化される時代の訪れです。


そして、テクノロジーの進化によりお金は過去の遺物とし、様々なサービスはスマホを通じで行われ、人を介さず、スマホと自分で全て完結してしまう未来が訪れます。


人類の全てがスマホを通じて、同様のサービスを受けられるなら、人類の価値観は何処に変化していくでしょか?


その新しい世界の価値観は漫画の様に個人の持つ力、他社にどれだけ影響を与えられる存在となるかではないでしょうか?


個人の能力が数値化され、それが人類の価値と代わりうる時代がくるのではないか?


それはすでにはじまっていて、現在はSNS等でその人の影響力いわゆる魅力が数値化され、価値の対象となっているのです。


あながち、ドラゴンボールの様に人の価値観が戦闘力のように数値化され、それをスマホを通して可視化し、価値の優劣をつける時代がくるのかもしれません。


今は時代の過渡期にあると思います。資本主義の極みに来たともいえる現代、今後更に進化するのか、新たなテクノロジーにより、新しい価値観がもたらされるのか、その答えを持つのは、SNSの今後の進化にかかっていると考えるのは、私だけでしょうか?


必ず、時代は変化し、人類の価値観も変わります。これは過去を見れば明らかです。


先の未来の価値観が漫画の世界のようなロマン溢れる価値観になれば人類も捨てたものではないですね。


かなり飛躍した話でしたが、最後まで見ていただきありがとうございます。


少しまとまりのない部分もありますが、人類の未来を想像すると、ワクワクとドキドキが入り混じる変な感情になるのは私だけでしょうか?


また自作を楽しみしていただけたら幸いです。


#漫画
#資本主義
#スマホ
#SNS





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