見出し画像

【速報】2020年3月の外食web検索マーケット推移(第三週分)

第3週目までのデータ共有します。データの正確性は先読みなので高くはありませんので、直近のトレンドをみるといった位置づけで読んでいただければと思います。※今回は東京主体のデータとなっています。

 先週末にお墓参りついでに車で外出してきましたが、自粛ムードが大分続いていたせいか、ここに来て、一般の方の警戒がちょっと緩くなっている感じがしました。大人数での宴会の自粛は続いていますが、少人数や親しい仲間や家族での外出がされているようで、3連休の郊外への高速道路の渋滞が結構あり驚くとともに、郊外の回転寿司やファミレスも満席となっており、何となくの大丈夫だろうといった雰囲気で外出している人が増えている感じを受けました。(電車での感染を恐れて車で外出しているというのも影響していると思いますが)
 感染拡大につながらなければいいなとは思いますが、消費者の気持ちは非常にわかります。
 外食市場としては、お客様が来てくれることはありがたいのですが、何よりも早い終息を願っています。一時的な利益を追いかけたが故に、結果長引くことの方が、すべてにおいて悪循環していきますので。

◎まとめ

 ・いいか悪いかは別として、第2週と比較すると人の動きは活発になったと思われる。ただ、今後の感染拡大にならないかは心配です。。。

 ・ワードでいうと『飲み放題』が上昇、しかしながら、居酒屋やバルのような飲み業態よりも、食事色の強い業態の方で探されていそう。

 ・主要グルメ媒体のボリュームの合計値の昨対は79%と先週が73%だったことを考えると5ポイント強は戻していそうです。

1.Googleトレンド推移 宴会系ワード:歓送迎会、宴会、パーティー、飲み放題、コース(2012/1/1~2020/3/21:東京都内:フード、ドリンク)
※下記グラフ中の●は2019年3月

2012年3月3w宴会ワード

前回のグラフと比べると過去の部分の形が若干変わっておりますが、googleの集計ではよくあることなので、細かいことは置いておいて、どのワードも大幅に落ちたままです。昨年のボリュームが若干変わっているので先週比価格が単純にはできないのですが。何も考えずに現状出ているボリュームでみた第3週の昨年対比は、

ボリューム昨年対比  2月   3月1W  3月2W    3月3W
送別会           150%   40%   60%         50% 
宴会           70%   36%   23%         33%
パーティー                 87%           73%    78%         72%
飲み放題                      107%     61%      68%         81%
コース                          102%          76%           73%         75%

※3月1W,2Wまでは先週のデータの値です。

やはり、『宴会』『パーティ』といったワードは落ち込んだままです。一方で飲み放題が、盛り返してきている感じがあり、少人数での飲み会をしている動きが少し見られています。

また、都内の利用シーンのボリュームも比較しますと(下記グラフ:宴会系ワード同様若干グラフが変わっていますが…)

利用シーン3月2W

ボリューム比較  2019年3月 2020円3月3W先読み  昨年対比
デート             71            59              83%
女子会        36            24              66%
合コン                  15                      9                      60%
接待                      29               14                48%
誕生日                          69                     69                    100%
※合コンのみテレビドラマの影響でイギュラーな値になっていますので、2020年1月との比較にしています。

先週同様で誕生日だけが、昨対100%、その他は軒並みダウン。比較的落ち幅が小さいデートでも83%といった感じ。

自粛の長期化によって、デートが先週よりも減っていて、飲み放題のワードが増えていることから、デート以外での身近な人とはちょっと出かけるシーンが増えているのかもしれません。。

2.Googleトレンド推移 ワード:居酒屋、イタリアン、焼肉、バル、寿司(2012/1/1~2020/3/21:東京:フード、ドリンク)【代表的な県のデータは4.記載して載せています。】※グラフ中の●は2019年3月

業態ワード3月2W

先週と同様どの業態も落ち込んだままです。比較的昨対を維持してきていた寿司も先週よりも落ち込みを見せています。やはり都心部の影響が大きいので、宅配やロードサイドで増えている分よりも接待などでの店舗利用シーンの検索の減少の影響が大きいのだと思います。(東京以外の地域では昨対ではほぼ寿司は昨年を上回っています。)
食事系ワードは、比較的落ち幅が小さく、居酒屋、バル等の飲み需要で使われるお店の落ち込みは変わらず。恐らく『飲み放題』も食事色の方が強い業態で探されていそう。コミュニケーションが薄くなってきてることもあり、そちらを目的とした話の出来る業態が選ばれていそう。(イタリアンがかなり盛り返してきている)

        2019年3月 2020年3月3W先読み  昨年対比 先週対比
居酒屋         82          57          69% (+2pts)
イタリアン       22          19          86% 
(+11pts) 
 焼肉            81          76          94% 
(+0pts)
 バル            10                         6           60% 
(-7pts) 
 寿司               88                  83                94% 
(-5pts)

3.Googleトレンド推移 デリバリー系ワード:uber、出前館、マックデリバリー、楽天デリバリー、dデリバリー)(2012/1/1~2020/3/21:東京:フード、ドリンク)※グラフ中の●は2019年3月

デリバリー3月2W

テイクアウト関連ワードは、先週同様昨対では大幅に上回っています。uber、出前館は先月対比では微妙に落としていますが、都心部の昼間のオフィスや学生の需要減の影響が他地域よりも出ている為だと思います。逆にその影響を受けてもこの状態だと考えると住宅街ではかなり伸びているのではないかと思います。

4.Googleトレンド推移 グルメ媒体系ワード:ぐるなび、ホットペッパー、食べログ、ホットペッパービューティー、一休)(2012/1/1~2020/3/21:東京:フード、ドリンク) ※グラフ中の●は2019年3月

グルメ媒体

ボリューム比較   2019年3月 2020円3月  昨年対比
ぐるなび           7            4        57%
ホットペッパー      12          11             92%
食べログ         38                  30          78%
一休                   16                  13                81%

先週と比べると『飲み放題』ワードが伸びていたことから若干グルメ媒体の検索ボリュームも持ち直していそうです。合計値の昨対は79%と先週が73%だったことを考えると5ポイント強は戻していそうです。

5.コロナにまつわる補助金

・新型コロナウイルス感染症で 影響を受ける事業者の事業者の皆様へ. - 経済産業省 https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

・新型コロナウイルス感染症対策としての中小企業支援策の状況
 
https://www.attax.co.jp/e-kaisha/%E7%B5%8C%E5%96%B6/corona0309/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?