Googleの発表したコミュニティモビリティレポートの内容:各国の人の流れの変化について(2020年3月29日分データ)
googleが今回のコロナウイルスの影響を人の流れがどれくらい変化しているかのまとめたコミュニティモビリティレポートを発表しましたので、そちらにつきまして簡単に内容をまとめました。
1.コミュニティモビリティレポートとは?
こちらは、googleが今回のCOVID-19に対応するために特別に発表しているデータです。内容としては、場所別に分類されたエリアへの人の動きをボリューム推移をまとめたものです。
『COVID-19の蔓延を阻止するための作業において公衆衛生当局が有用であると認める限り、限られた期間のみ利用でる』との事ですので、期間限定での提供されるデータです。
世界各国と主要地域の集計が出るようになっていますので、他知識と比較可能です。
COVID-19コミュニティモビリティレポート←こちらから
2.各項目の説明
各項目(カテゴリー)と意味合いは下記になります。
①Retail & recreation(レストランなどのモビリティの傾向)
カフェ、ショッピングセンター、テーマパーク、博物館、図書館、映画館
②Grocery & pharmacy(食料品などの場所のモビリティの傾向)
市場、食品倉庫、農家市場、専門食料品店、ドラッグストア、と薬局
③Parks(国立公園のような場所のモビリティの傾向)
公共ビーチ、マリーナ、ドッグパーク、プラザ、そして公共の庭
④Transit stations(公共交通機関などのモビリティの傾向)
地下鉄、バス、駅などのハブ
⑤Workplaces(職場のモビリティの傾向)
⑥Residential(居住地の移動性の傾向)
※表示されている数値は、ベースラインと3月29日の比較
ベースラインは、2020年1月3日~2020年2月6日の中央値となっています。
では、実査に比較したいと思います。
3.国別比較 (データは2020年3月29日)
※googleからのアナウンスで『位置の正確さと分類された場所の理解は地域によって異なるため、このデータを使用して国間または地域間の変化を比較することはお勧めしません』と記載されています。
しかしながら、自国だけでは、様子が分からないので、まずは他国と比較したいと思います。あくまでも参考値として見てもらえればと思います。
各国の自粛の度合いの違いによって人の動きの差が出ています。国全体でのデータなので、都市別に見たらまた違った傾向が出ると思いますが、大枠での雰囲気で言うと3/29時点では、日本や韓国は他国と比較すると人の動きが活発だといえそうです。特に外食や買い物、特に職場に関しては緩い傾向が見られます。4月に入りさらに引き締めに入っているので、恐らく次回発表の数値だと大分変りそうではありますが。。。
下記、各国の推移のグラフ添付しています。
・日本
・アメリカ
・イタリア
・スペイン
・韓国
4.国内比較(主要と都市のあるエリアだけ抜き出しました。)
今度は国内での比較です。代表的な都市のある県で比較しています。
やはり、関東は自粛要請が出た週末のデータなので、レストランや公園、公共交通機関での動きは60%くらい減っていたようです。その分、居住エリアへの移動が増えていたようです。デリバリーやテイクアウト系が伸びている背景はそういったところでしょう。ただ、職場への移動の減りが少ないのは、在宅へ切り替えられていない or 店舗商売(飲食店や小売etc.)の方が残っているからかと思います。今週末あたりから飲食店やデパート系も閉店するようになってきているので、今後その影響が出てくるかと思います。
・東京
・神奈川
・千葉
・埼玉
・愛知
・大阪
・兵庫
・福岡
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