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第93回 原爆投下のプロット

バービーと原爆を合成した画像が問題となっていましたが、配給元の米ワーナー社が謝罪し、一件落着しました。今日朝のニュースも謝罪でケリがついたのか流してましたね。昨日、茶店で45歳の教え子と「やっぱりこっちが発信し続けないといけないね」という話になりました。

※今回も推論が多いので、一説としてご了承ください。
さて何度か書きましたが、第二次世界大戦が始まる少し前に、ドイツでウランの核分裂が発見され、大きな爆発力が予見されたのでナチスは「原子爆弾」の開発に取り組み始めました。これに脅威を抱いたのは英米で「ナチスより早く原爆を造らなくてはいけない」という事で巨額の研究費で秘密裡に原爆開発を始めました。そして1944年、完成のめどがたった頃、実はドイツは余りの巨費と年数がかかるので原爆開発をやめていた事が分かりました。
「どうするんだ!?」すでにアメリカ国内からの巨額の使途不明金の追及が始まっていました。約20億ドル(現在の換算では約288億ドルー3兆円)だったと言われています。ここで原爆を造って効果のある落とし方をしなければ戦後、大統領始め開発研究者たちは恐ろしい追及にあいます。ロスアラモス研究所では戦争中にも拘わらず贅沢な暮らしを研究者家族はしていました。

そして1945年5月ドイツは降伏しました。ここで日本も降伏するべきだったのに、以後3ヶ月間も絶望的な勝てない戦争をなぜ続けたのかがよく疑問として戦争番組などで言われています。
一つの仮説ですが、私はアメリカが原爆を完成・投下させたいために日本に降伏させなかったのだと思います。アメリカはもちろん日本の事を綿密に研究していました。そして日本人の天皇信奉を狡猾に利用したのです。日本人にとって天皇は「神」でした。現在でも90%以上が天皇を信奉しています。
無条件降伏ー天皇の命はどうなるか分からないよと脅したのです。6月にわざわざ全米で「戦後、日本の天皇をどうするか」というアンケートを取り、8割が死刑・裁判にかける、でした。これをもちろん全世界に公表します。日本はますます降伏できなくなりました。

そして7月16日ついに原爆実験は成功し、パンプキン爆弾などで緻密に練習し(それでまた被害者が出ました)、雨の降りにくい8月6日、9日に2種類の原爆を投下し、20万人以上の人々が苦しみながら亡くなりました。
「原爆を落とさせてくれれば天皇制を認めてもいい」-そんな密約があったかなかったか。あったとしても絶対に公表はできません。
そして2種類目の原爆(長崎)が終わった6日後、終戦となります。日本の当時の新聞では「国体護持だけは守る」とあります。

トルーマン大統領らは原爆投下の世界からの非難を避けるためにも「原爆によって大戦は終了した」といういわゆる「原爆神話」に巧妙にすり替え、それは現在でも生き続けています。
戦後日本を統治したマッカーサーは天皇の存在を庇護する作戦にでました。オーストラリアなどからあった「天皇を東京裁判にかけるべき」などの要求を退けました。食糧援助もして日本での人気は高く「青い目の天皇」とまでマッカーサーは言われました。しかし彼は朝鮮戦争で、原爆を使おうとして、トルーマンも最初は容認していたものの、世界がすでに反核の世論になっているのを見て土壇場でマッカーサーを解任してしまいます。マッカーサーが離日する時は20万もの人々が見送ったと言われますが、そのマッカーサーも「日本人は12歳だ(民主主義が発達していないという意)」と発言して、日本での人気も急速に萎んでしまうのでした。
私も数年前は原爆に関してほとんど詳しい事は知らない状態でした。しかし皆が原爆に関する様々な勉強をして何が真実だったのかを議論する事が必要だと思います。原爆への無知・軽視が今回の事を招いたと思いますので。(続く)

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