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#詩

真夏の月

漂って 彷徨って 寄せては返した あの夏の海に降る月明かり 虚ろげな月の見慣れぬ夜 私を呼ぶ声が聞こえる あなたの腕の中で眠っているのに あなたが居ないような気がした 漂って 彷徨って 寄せては返した あの夏の海に降る月明かり 虚ろげな月の隠した裏 私はまた淵を探した あなたに飲み込まれたくはないけど 黒さも歪(いびつ)ささえも欲しい 近づいて 離れて 揺れては止まった あの夏の海に降る影結び 苦しくて 虚しくて 偽りだらけね あの夏の海 忍ぶ恋篝(こいかがり)

noteを本格的に始めたきっかけ

「#これからの仕事術」というハッシュタグを見つけたので書いてみます。 noteは元々、短歌の「御殿山みなみ」さんが利用していたこともあって、自身の短歌連作を載せていました。その時は読書メーター、ツイッター、「うたの日」にも定期的に顔を出していました。 動機は「歌人のプロデューサーになろう」今年2020年に入った頃から、noteに戻ろうかなと思っていました。感染症がこんなパンデミックになる前だったので気軽に考えてました。兄と母がいるのですが、身体障害がある自分も含めて年齢を

“今ここ”に生きるって結局どういうことなの?

過去を思い出して悲しい気持ちに引き戻されたり、まだ起こらない先のことを危惧して不安になったり。 “今ここ”が大切だとは聞くけど、具体的にじゃあどうすればいいの?ってずっと悩んでた。 * 月初からやってた大断捨離が九割方終わりました。 我ながら別人の部屋みたい。 メンヘラ引きこもり時代からの淀みや澱を、ごっそりさらえたので精神的にも相当スッキリしました。 片付け整理をしながらも耳は暇なので、kindle bookを音声読み上げて耳で読みながらやってたのだけど、読んでた本の

失われていく、言葉。でも、言葉と友達でいたい。

最近、言葉に出来ないことが日に日に増えてきている。詩に見えるものはよく書く。けれど、日常的に言葉で表現することができなくなっている。世の中的には、メッセージを明確にしろ、と言われるけれども、言葉に出来ないことが多すぎる。 とくに、意識の深いところに降りようとしているとき、何か自分の中の静寂に触れようとしているとき、言葉にすることが致命的にできない。身体で感じていることに対して、言葉というフォーマットが持つ限界を感じる。 思考よりも先に身体が反応している、という感覚だろうか

今日も僕は彼女の何か知らない気がする

(いつか小説を書きたくて、書いている下書きの一部。 なのでこの中に起承転結は何もない。) たまにふと、 僕は本当の彼女を 何も知らないのではないかという気になる。 僕の目の前にいる彼女は 無邪気で、自由で、わがままで、 時に暴力的なほど正直で 偽りのキャラを演じる必要はないくらいには 心を開いてくれていると僕が思っているのも 自惚れではないと思う。 何かを隠しているそぶりもないし 自分だって じゃあ何が知りたいのかと言われればよくわからない。 なんでも聞いて、答え

心の深度 #2

透明な悲しみ 繊細な傷口 柔らかな光 哀し 愛(かな)しき 慈しみ 全て包み込む 受容 寛容 触れ合おう 誰にも知られなかった奥深くで 光と闇の共有に 言葉は要らないのかもしれない

沈む

あたしは溺れている 貴方に助けを求めても 手を差しのべてはくれない 失敗したくないからと すぐに、手を伸ばさなきゃ その手を掴まなきゃ 沈んでしまうんだよ そんな簡単ことさえ 自分のこと思いの前には 浮かばないらしい 本当に酷い酷い人 もう、いいよ あたしは勝手に 沈んでいくよ

無理解

やっぱ、わかってくんない 期待して無かったけどさ あんたはやっぱり あたしに厳しい 母親って 優しくて あったかくて 何でも結局許してくれる あたまを撫で撫でして いい子だね そう言ってくれる 幻想だし、手に入らなかった あたしには いつも厳しくて 怖い 怖い 怖い 手を繋いだ記憶なんてない こんなに大人になって、やっと 母親のことを嫌いだと 人に言えるようになった でも、何にも救われない 楽になれない 空に逝ってくれたら あたしは