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エッセイ

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仕事以外で書いたエッセイをまとめています。誰に頼まれたわけでもなく書きたいことを書いているので、独特の純度の高さがあると思います。仕事で書いたものはプロフィールに固定した「仕事の… もっと読む
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記事一覧

初めて本を出して思ったこと

 中2の頃初めてこの曲を聴いて衝撃を受けた。当時の私はまさに日々くだらねえとつぶやいて醒…

うっかりバズった練乳男

半年ほど前、穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』(角川文庫、2017年)に書かれている、苺狩…

10代の体力を取り戻した話

世間で言う「30超えたらガクッと来る」「40超えてから常にうっすら体調悪い」というやつが、21…

生きてるって感じる瞬間

 街路樹の葉の色が日に日に濃く艶めいていく5月の、1年間で5本指に入るだろうと思えるほど過…

自宅のトイレが突然詰まってから解決するまでの記録

7月のある日、自宅のトイレが詰まった。全く心当たりがない。 念のため言っておくが、大便を…

別に好きなことで生きていきたいわけじゃない

消去法の人生大学を卒業して、就職せずにフリーライターをやっている。そんな私を人は、「フリ…

中学生の頃の作文を振り返る

中3の頃、担任の先生(国語教師)が宿題(毎日大学ノートに1ページ以上勉強して提出するというもの)を忘れたら「1ページ以上何でもいいから文章を書く」というペナルティを課した。 私は小学生の頃から文章を書くのが好きで、ましてや何でもいいと言われれば喜んで宿題をやらずに書いた。 日々考えていることや過去にあったことなどを適当に綴った私の文章に、先生は毎回丁寧に赤ペンでコメントをくれて、それにまた返信コメントを書いたりと、それは交換日記ともブログともつかないノートと化した。 また、

クラスメイトのSちゃん

小学生の頃、クラスで1番のお嬢様と認識されていたSちゃんのことをたまに思い出す。 学区で1番…

桜の花、風に舞い上がるレジ袋を

上京して3年が経った。 絶対にトイレットペーパーだけは買い忘れてはならないことは学んだつも…

骨折してもひとり

高校に入学して1ヶ月半ほど経った頃、乾いた咳が出るようになった。日に日に悪化し、寝ている…

サイゼリヤの天使

 2016年8月12日、私は1人サイゼリヤにいた。夏休みはバイト終わりにサイゼリヤの平日限定500…

鳴かない蝉

 8月のある日、うだるような暑さの中、私は地域図書館の映画鑑賞会に足を運んだ。その会は図…