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Canon EOS KissX5(クリアフィルタ換装)

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天体写真用にフィルタ換装したAPS-C機

このカメラを購入したのは2011年。初めてのデジイチでした。それまでフィルムの一眼レフカメラ(EOS-1とEOS Kiss5)を使っていましたが、フィルム写真の時代が終わり、久しく一眼レフで写真を撮ることがめっきり少なくなっているなか、写真仲間のデジイチを触らせてもらったことで写真熱が再来。当時、キャノンが入門機として販売していたAPS-Cサイズセンサーのこのカメラ「EOS KissX5」を購入しました。

それから4年。娘が中学生になり、写真に興味を示し始めたことで、EOS 8000Dを購入。そして、このカメラは天体写真を撮るためCMOSセンサー前のIR(赤外線)フィルターをクリアフィルタに換装しました。


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一般的に多くのデジカメは、CMOSセンサーの全面に赤外線をカットするフィルターが入っています。赤外線は人間の目には見えなくてもCMOSセンサーには見えます。このため、人間が見ている景色と同じように写すため、IRカットフィルターを装備するのですが、このフィルターをクリアフィルターに換装する改造が天体写真ファンの定番となっています。(余談ですが、最初からIRフィルターの無いデジカメも存在します)


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IRフィルターをカットしたデジカメは赤外線もしっかりと写ります。上の写真は(最近は流行りませんが)赤外線以外の光を大きくカットしたレンズフィルターを装着して撮った風景です。


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オリオン座のM42大星雲です。焦点距離720mmの古い望遠鏡にこのカメラを装着すると、肉眼では見えない星雲の赤い部分が写ります。


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天体望遠鏡に装着しなくても135mmのレンズでISO感度3200、20秒露出でここまで写ります。家の玄関先で撮影しました。


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2018年の夏の天の川の中に土星がいたので周辺の星雲星団と一緒に撮影。露出4秒でこんな感じです。こればかりは5D-MarkⅣでも真似できません。


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タムロンの150-600mm超望遠レンズを装着して撮った 「いて座のM8とM20」。それぞれ「干潟星雲」「三裂星雲」と呼ばれています。天体写真の場合、複数の写真をコンポジット(重ねる)して1枚の写真に仕上げる方法とか色々な技がありますが、私の拙い知識ではコンポジットできないためそれなりの写真にしかなりませんが、それでも、中学生の頃にフィルムカメラで頑張っていた頃とはなにもかもが違っていて簡単に天体写真が撮れる時代になっていました。デジタル技術は容易にISO感度6400、いえ、それ以上の高感度を実現し、数秒で暗い星雲を映してくれます。


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カメラの話から少しズレますが、小学6年生のときにお年玉で買った望遠鏡を今でも使っています。ビクセンNewポラリスR125S。Φ125mm/焦点距離720mmの反射望遠鏡+赤動議です。約40年前の鏡筒にデジイチを装着して直焦点撮影することが多いです。赤動議はモーターを装着し日周運動に合わせて赤経が動きます。(望遠鏡の話は別の機会にできればいいですね。て、古くてアレですがw)


というわけで、今回はカメラというより、初歩の天体写真の話になってしまいました。ちなみに、今現在、EOS Rを購入したことでその役目を終えつつある8000DをこのX5と同じようにクリアフィルタ換装している最中です。