スタメン

【マッチレビュー】18-19プレミアリーグ第15節 マンチェスターU対アーセナル

本日は先週のミッドウィークに行われたマンU対アーセナルの1戦を振り返っていこうと思います。
アーセナルは首位と勝ち点8差の4位。開幕連敗スタートをしましたがそれ以降は立て直して順調に勝ち点を伸ばしています。
マンUはそのアーセナルと勝ち点8差。つまり首位とは16差と既に黄色信号が。。この試合があった段階では上位2チームが無敗だったのもありますが
選手と監督の不仲説もあるようですし、穏やかではなさそうです。

●スタメン

マンUの試合を最後に見たのはいつだろうか。というくらい久しぶりに見たのですが、ルカクもポグバもスタメンではないんですね。
対するアーセナルは3-4-2-1。開幕当初からいじってましたね。
きっと今回の並びはマンUがアーセナルに合わせたということなんでしょうね。殆どのポジションで1対1の局面になりそうな感じです。

●●前半
スタートからDFラインにまでプレスを仕掛けたのはマンU。
DFラインから繋いで前進しようとするアーセナルに対して圧力をかけて高い位置からゴールに迫っていきました。

マンUのビルドアップに対してアーセナルは5-2-3の並びで対応。
3CBに対して前線3枚で数的同数であたります。マンUはリンガードのところが空いており、CHが下がる動きに対してグエンドウジがついていくと中央が開いてリンガードへのコースが出来ていました。
アーセナルはボールを持つとハイプレスにさらされ、ボールを持たれるとリンガードのところから後手に回る状態で、前半の序盤はマンUの時間が続きます。

●マンUのプレスとアーセナルのビルドアップ

マンUは前から圧力をかけに行く場合、3-3-2-2といったら良いのか・・・
CHのエレーラが1列あがりリンガードと横並びの位置に入っていました。
アーセナルの両CHに圧力をかける為のポジションだったのだろうと考えています。

プレスをかける際の基本ポジションが上記の形ではありましたが、アーセナルのDFラインに圧力をかける際はリンガードとマティッチがそれぞれ上がり3-4-3に状態にもなっていました(こっちが基本の立ち位置?)ので、マンマークでプレスをかけに行ってもいました。

アーセナルはマンUのプレスに対して、シャドーがWB-CH間に降りて対応。
それと同時に相手の3CBの間に(主にハーフスペース)にオーバメヤンが侵入して回避しようという動きがありました。実際にホールディングから良い形でボールが送られる場面もありました。
シャドーの降りる動きはラムジーとイウォビが入れ替わって、ラムジーが降りる場面もあり試行錯誤しているような印象がありました。

アーセナルにボールを前進された場合のマンUはブロックを5-2-3で組んで守ります。
アーセナルは左CBのホールディングがWBコラシナツを押し上げ左右非対称の並びで左サイドから攻略を計ります。
実際に前半15分以降はコラシナツの突破からクロスが共有される場面も何度か見られました。

前半序盤からは一転、15分~の時間帯はアーセナルが主導権を握ります。
コラシナツの突破もあり、セットプレーのチャンスから25分にムスタフィのヘディングで先制します。
ただ、その5分後にマンUがFKのこぼれ球から最後はマルシャルが押し込み同点に。ここはFKになったファウルもその後のオフサイドが見逃されたこともアーセナルに不運がありました。スローで見るとファウルはダイブに見えるし、こぼれ球を拾った選手もオフサイドラインを出ていたので、ガナサポは納得しがたいものがありますよね。

その後、ホールディングが負傷交代となり代わりにリヒトシュターナーが右CBに入ります。それに伴いましてソクラティスが左・ムスタフィが中央に移動。DFラインは左から5番ソクラティス・20番ムスタフィ・12番リヒトシュタイナーとなりました。
で、30分以降の15分は見どころは無く。。
イエローカードが乱発して荒れた展開となってしまいました。
ということで、前半は1-1で終了となり試合を折り返します。

●●後半

後半開始からラムジーに代わってムヒタリアンを投入。
ポジションはそのままシャドーに入りました。これでアーセナルはケガで2枚の交代カードを使うこととなりました。

●アーセナルのディフェンス

アーセナルは後半からシャドーの動きを修正。
前半では1トップ2シャドーで3CBにあたりにいっていましたが、相手CBにあたるのはボールサイドのみに限定。逆サイドは下がり目のポジションで中盤のスペースを埋めるように動いていました。

後半開始も前半同様にマンUが優勢の展開。
高い位置からマンツーマンでプレスにあたり、CHにボールを入れられてときはリンガードがプレスバックしてボールを奪い返すことでアーセナルにボールを運ばせませんでした。それにしてもかなり高い強度でした。

後半63分に両チームのベンチが動きます。
マンUはマルシャルがケガの為ルカクと交代。
アーセナルはイウォビ→ラカゼット。オーバメヤンをイウォビのいたシャドーポジションに移し、ラカゼットはトップに入りました。
そしてその後すぐに試合も動きます。
67分、マンUCBロホがムヒタリアンのプレスを受けてボールロスト
→ラカゼットが拾いムヒタリアンとのワンツーで抜け出して最後はロホのオウンゴールでアーセナルが勝ち越します。
まさかの形でゴールが入りました。マンUが優勢で試合を進められていたので痛いミスでしたね。
更にその直後にマンUが失点直後のキックオフからルカクへのロングボール→コラシナツのクリアミス?をリンガードがワンタッチでゴールに流し込みすぐに同点となります。
斜め上の展開とも言いましょうか(笑)予想外の展開で試合が動きました。

マンUは残り20分を切ったところで立て続けに選手を交代。
72分にロホ→フェライニ。75分にリンガード→ポグバ。並びを4-3-1-2に変更しました。
マンUはフィジカルモンスターアタックを仕掛けてきましたね。
スタメンにマルシャル・リンガード・ラッシュフォードを使って速さで圧力をかけて、終盤にルカク・フェライニ・ポグバでパワーに圧力をかけるってえぐすぎます。
最終盤にはフェライニを1列上げてのパワープレーを慣行。
お互いにゴールを割れず、2-2のドローで試合を終えました。

もうちょっとアーセナルのビルドアップのパターンとかそういうところがみれるといいなと思っていたのですが、マンUのフィジカルモンスターに脳内が支配されました(笑)
試合とは関係ない話ですが、サッカーの基本構造の理解という点について考える機会があり、現状の場面場面を切り取ったケーススタディだけでなくもっと全体的な形を見れるようにやっていればなーと思います。

それではこの辺で。

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