なぜ職場のストレスは脳に悪いのか?
こんにちは、しゅうです!
・上司がずっと怒ってて疲れる
・毎日残業続きでシンドイ
このように職場でストレスを抱えてる人多いのではないでしょうか?
職場の人間関係は自分で選べないので我慢しなければならない部分が多く、気疲れしやすいですよね。
実際、多くの人が職場の人間関係に悩んでいます。
なので今回は
・ストレスを抱えるメカニズム
・ストレスを抱えるデメリット
・抱えているストレスを発散する方法
これらについて解説していきます。
ストレスが発生するメカニズム
ストレスはコルチゾールというストレスホルモンが分泌されることで感じます。
・偏桃体
・HPA軸
この体内になる2つの機能を使ってコルチゾールは分泌されます。
まず初めに、大きな音など刺激を感じ取ると偏桃体が反応します。
この偏桃体は危険を察知するアラームのスイッチのような機能です。偏桃体のスイッチがオンになるとHPA軸を起動されます。
・視床下部(Hypothalamus)
・下垂体(Pituitary)
・副腎(Adrenal gland)
HPA軸では、これら3つの部位を順番に刺激して副腎でコルチゾールを分泌します。
このように、刺激を受け取った偏桃体がHPA軸の機能をオンにしてストレスホルモンのコルチゾールを分泌するのです。
ストレスホルモンのコルチゾールの機能
コルチゾールには体を臨戦態勢にするための機能があります。そのため、体全身にエネルギーを送る機能が上がります。
古代では、ライオンに襲われそうになったら逃げるもしくは戦わなければなりません。その際、一瞬で筋肉に酸素やエネルギーを送る必要がありますよね。
リラックスした状態から急に襲われそうになっても、体にエネルギーが回らなければスグに死んでしまうので。
そのため、危険を察知してコルチゾールを分泌したら、心拍数や上がり、臨戦態勢に入るのです。
ストレスを感じるデメリット
コルチゾールが分泌し、ストレスを慢性的に感じ続けると感情をコントロールしづらくなり、記憶力が低下します。
コルチゾールが分泌されると体に異変を感じた偏桃体は活発化しHPA軸を再度起動します。
そうすればコルチゾールがまた分泌され、偏桃体が活性化する負のループに陥りパニック障害に陥ります。
海馬が感情をコントロールする
このような悪循環を断ち切るために、脳には感情をコントロールする機能があります。
海馬と呼ばれる部分です。自動車に例えるなら偏桃体がアクセルで海馬がブレーキのイメージです。
海馬は偏桃体が活性化するのを抑えます。
コルチゾールを分泌する機能はライオンから逃走するなど一瞬で解決する前提で作られています。
そのため、慢性的なコルチゾールの分泌は過緊張状態が続き、体が耐えられなくなります。その代表例が海馬の委縮です。
長時間コルチゾールを分泌し、海馬を刺激し続けると神経が死んでいき委縮します
海馬が委縮すれば感情も抑えられなくなるので、不安や恐怖などのマイナス感情に対応できず、コルチゾールをより多く分泌し、さらに海馬を委縮させます。
また、この海馬には短期記憶の機能を備わっています。そのためコルチゾールで海馬が委縮すると記憶できる容量も小さくなり記憶力が下がるのです。
ストレスの対策
このようなストレスの悪循環を断ち切るにはどうすればいいのでしょうか?
最も効果的な方法が運動です。週2回以上運動をすればコルチゾールの影響を抑え不安を取り除くことができます。
ランニングやサイクリングなどで体を動かせばコルチゾールの分泌量が一時的に増えます。
負荷がかかる運動はエネルギーを送る必要があるので。コルチゾールを部につして血流を増やし、心拍数を上げます。
しかし、運動を習慣づけていれば体が慣れてきてコルチゾールの分泌が増えにくくなります。
この状態で上司に怒られたなどの別のストレスが掛かってもわずかしか上がらなくなります。
このように運動をすることでストレス耐性がつき、抑えられていくのです。
運動がストレス対処に役立つ実験
実際、フィンランドで3,000人を超える被験者を対象にした実験では、週に2回以上運動している人はストレスや不安と無関係であることが分かっています。
運動をしている人ほど攻撃性が低く、人をあざ笑うような態度も見せずらいことが分かっています。
もちろん、この実験だけでは運動している習慣がある人が元々ストレスや不安が少なかったのかもしれない可能性があります。
しかし、チリで行われた実験では運動習慣を取り入れることでストレスや不安が大幅に改善された実験があります。
貧困地域に住む200人を対象に10週間の運動プログラムを受けてもらうと自信や幸福感のプラスの感情が増えました。
それだけではなく、ストレスや不安などのマイナス感情が減らすことができたのです。
このように、週2回以上の運動をすればストレスの悪影響を取り除くことができます。
まとめ
この記事では、なぜストレスが起こるのか?、どうすればストレスを取り除けるのかについて解説しました。
・刺激を受け取った偏桃体がHPA軸を起動し、ストレスホルモンであるコルチゾールを分泌する
・ストレスを感じ続けると海馬が委縮し、感情をコントロールする能力と記憶力が低下する
・運動をするとストレス耐性がつき、別のストレスを感じづらくする
ウォーキングのような軽い運動でも効果があるので、最寄りの駅の1つ手前で降りて歩いて帰るだけでも効果があります。
ぜひ試してみてください。
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