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メガネ・コンタクトなしで生活できるレーシックとは?

最近レーシックという目の手術が流行っています。有名なスポーツ選手だとサッカー選手の本田圭佑やプロ野球選手の鳥谷選手が受けたみたです。

これほど流行っていますし、目が良くなるということなので、メガネやコンタクトをしている人にとっては受けてみたいものでしょう。

しかし、手術となると怖いものです。分からないものについては特にそうでしょう。

なので今回は、「レーシックとは何なのか?」について解説します。

目が見える仕組みについて

レーシックを知る前にまずは目が見える仕組みを知りましょう。

目で見ているものは、目の奥にある網膜に映して、それを電気信号に変換して脳に送っています

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外から光を受け、目は角膜や水晶体によって、焦点が網膜上にあるようにすることでピントを合わせています。この状態を正視と呼びます。

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近視と遠視

よく聞く目の特性に近視というものがあります。近視は焦点が網膜よりも手前にあるため、遠くのものにピントが合いづらくなっている状態です。

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眼軸と呼ばれる角膜から網膜までの目の長さが長いため、近視が発生します。

この長さは子供から大人に成長する際に伸びていき徐々に近視になってくるのです。そのため、大人になってから視力が落ちたという人は少ないはずです。

そして、この近視を矯正するのが凹レンズです。凹レンズを使って焦点を奥にできるため網膜上に焦点を移動することができて遠くのものまで見えるようになります。

逆に遠視は角膜から網膜までの目の長さが短く、焦点が網膜よりも奥に出来てしまうものです。

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この遠視は近視とは逆に近くのものが見えづらくなります。凸レンズを使うことで焦点を網膜上に配置できます。

老眼

老眼とは、ピントを調整する機能が落ちている状態のことです。

具体的には、カメラのレンズと同じ機能を持つ水晶体が硬くなり調整機能が落ちてくるため起こります。

水晶体の機能は老人になってから徐々に落ちてくるものではなく、20歳を越えた時期からすでに落ち始めています。自覚するのが40代ぐらいなだけです。

また、一般的に女性が老眼になるのが早いと言われています。これは女性ホルモンが関係しています。

女性ホルモンが少ないと組織を硬化する機能があり、水晶体が硬くなればその分調整力が減少するため起こります。

このように老眼は誰の目にも起こるものなのです。

レーシックとは?

それでは、ここからは本題のレーシックについて解説します。

レーシックでは、レーザーで角膜を削り見やすい屈折を作り出します

いうなれば、角膜のカーブでコンタクトレンズのようなカーブを作り出すもの。こうすることで、コンタクトや眼鏡を掛けなくても焦点が合うようになります。

ただ、レーザーを目に照射しているため、水晶体や網膜への負担が大きいです。

そのため、一気にエネルギーを照射するような機械を使っていると白内障や網膜剥離が起こる可能性があります

また、強度の近視になると目が長くなり、網膜が引き延ばされて薄くなっています。

身の回りのものに例えると風船に似た状態。空気が入れば入るほど、ゴムの膜が薄くなりますよね。

それと同じで目も大きくなると網膜が引き延ばされて薄くなっています。

強度な近視の目にちょっとした衝撃を与えると穴が開く可能性があります。穴が開けば目の中の水が網膜に入って、網膜剥離が発生する。

なので、レーシックを行う際はエネルギーをコントロールできる機械を使うことが大事です。

美容系クリニックだと眼科の知識を持ち合わせていないため検査を行わず合併症を起こす可能性があります。

レーシックを受ければ老眼が治るわけではない

レーシックを受ければ老眼が全て治るわけではありません。

なぜなら、老眼は水晶体によってピントの調整ができなくなっている状態で、レーシックは角膜を削って屈折率を変えるだけの治療だからです。

そのため、レーシックを受けるだけで遠くも近くもはっきり見えるわけではないのです。老眼を和らげるには別の方法が必要で、モノヴィジョン法というものがあります。

これは、片方の目を近くのものに焦点を当て、もう一方を遠くのものに焦点を当てる治療法です。これにより、近くも遠くも見えるようになるのです。

まとめ

この記事では「レーシックとは何なのか?」について解説しました。

・近視や老眼は焦点が網膜に配置できていない状態。レンズを使って焦点を調整する

・老眼は水晶体の機能が低下したことでピントを調整できていない状態。20歳以降は徐々に低下する

・レーシックとは、角膜を削って疑似的なコンタクトレンズを作るもの。近くも遠くも見えるようになるわけではない

目は5つの感覚のうち9割の情報を受け取ると言われています。目をつぶって生活なんてできないですよね。それほど重要な機能を担っています。

なので、きちんと調べて自分が納得できる状態になってからレーシックを受けるようにしましょう。人任せにすると絶対に後悔しますよ。

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