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セルビア人は信用するな!苦労の末にそびえ立った秘境【ユーレイルパス2ヶ月旅】

10/20 4:30起床。6時のバスに乗るべく宿から約30分歩いてバスターミナルへ。少し遅れて来ましたが、無事出発。

乗車客はそれほど多くなく、一人で2席使うことが出来ました。トイレ付き・Wi-Fi有りのはずが、どっちもなし。ヨーロッパバスあるある。途中トイレ休憩で起き上がる以外は、ほとんどずっと寝ていました。

13:30頃ベオグラードのバスターミナルへ到着。セルビアもSIMカードが使えない国だったので、事前に保存していた宿の位置情報を見ながら歩くこと15分ほど。

上り坂、そして上り坂、そして階段、なかなか過酷な道のりでした。

今日はなんと4つ星ホテルのダブルルーム!しかも少し休憩する為に3連泊!チェックインを済ませ、部屋へ入ると…暗い。日本のビジネスホテル同様の広さ。うん、4つ星ではない。期待…してなくて良かった〜。

荷解きをし、色々とチケットを手に入れる為出かけることに。まずは、23日にルーマニア入りする為のバスを予約しに。

ベオグラードからティミショアラ(ルーマニア)まで、ユーレイルパスを使ったルートを調べると…34時間…!なんでなんで!?!?
ルートを見てみると、クロアチアまで戻って、ハンガリーに入ってからルーマニア。なんでやねん!と言うことで…仕方なくユーレイルパスは諦めバスで行くことに。

宿から20分ほど歩いたところにGEA toursと言うバンのツアーオフィスがありました。ティミショアラまで行きたいんだけど…と言うと"OK!○日2名ティミショアラね!"とあっさり予約完了。希望時間を聞かれましたが、他の乗車客の希望時間も見合わせて前日にホテルに連絡をするとのことでした。支払いは当日になりますが、一人€15でした。私が見たブログの記事よりも値上げされていました。


二人で話し合った結果、明日はジェルダップ国立公園へ行くことになりましたが、行き方が分からない為、とりあえずバスターミナルへ行ってみることに。

《カウンターにて》

私達:ジェルダップ国立公園へ行きたいんだけど…
窓口のおばちゃん:ジェルダップ行きはないよ!近くまでは行けるけど!
私達:じゃあどうやって行くの?他にチケット売ってる場所はある?
おば:知らないよ!そこにあるインフォメーションセンターに行きなさい。はい次の人〜

《インフォメーションセンターにて》

私達:ジェルダップ国立公園へ行きたいんだけど、どうやって行くの?
インフォのおじさん:ここ(Donji Milanovac)までのチケットだね
私達:そこからジェルダップへはどうやって行くの?
おじ:I don't know!

《再びカウンターにて》

私達:Donji Milanovacまで往復で二人分ちょうだい
おば:4,400RSD(4,526円ほど)
私達:カード使える?
おば:NO
私達:ユーロは?
おば:NO(ため息)
私達:…
おば:両替所はあそこ(怒)

《三度カウンターにて》

ばば:6時発のチケット往復2枚、9番乗り場ね。このコイン(銅貨)を入れたら乗り場に入れるよ
私達:ありがとう。帰りのバスは予約しなくていいの?
ばば:(無視)次の人〜


セルビア人は親切だと言う記事を読んだはずなんだけど…ブダペストに引き続き、アンチセルビアになりかけました。

未だに行き方は分からないものの、バスチケットはゲットし、バス乗り場も確認できたのでひとまず安心。

ちなみに、片道チケットだと1,500円くらいでしたが、往復チケットだと割引されており、片道一人辺り1,100円くらいになっていました。

ヨーロッパでバスを使う時(往復)は、往復チケットをまとめて買った方が断然お得!


少し早めの夜ご飯を食べに、オシャレな感じで賑わっていたレストランへ。店員さんは、無表情ではあるものの、きちんと対応してくれました。ふぅ〜、ここの人達はセーフ。

セルビアンユニークというメニュー。
チーズを挟んだチキンがベーコンで巻かれた物が揚げられていました。
衣はさくさくで意外と美味しかったです。ボリューミーですぐにお腹がいっぱいに。

ちゃんとクレジットカードも使えました。

現地通貨のある東欧の国々では、レストランに入ったらまずクレジットカードを使えるかどうかを聞くことが大事ですね。

チケットカウンターでの戦いで疲れた私達は、スーパーで翌日の朝ごはんを調達し、宿へ帰って休むことに。


10/21 5時起床。着替えて日焼け止めだけ塗って出発。

バスターミナルまでは歩いて15分ほど。(サラエボから来た時に到着したバスターミナルと同じ場所です)

改札口みたいな所には係のおじさんが立っていたので、おじさんに銅貨を渡して通過しました。

時間通りに出発。どうやらジェルダップまでは片道4時間ほどかかるそう。google mapによると車で1時間半。なんで4時間もかかるんだ?と疑問を抱く私達。

遠回りでやたらストップが多い。そして途中のトイレ休憩、カフェでコーヒーを飲んでいる運転手を発見。こう言うことね。この調子じゃ4時間かかるわな〜。

朝早かったので、バスの中は爆睡。わりとあっという間に目的地に着きました。さて、Donji Milanovacで降りてみると…何もない!?絶景どこ…!?小さな何もない街でした。

4時間もかけてバスでやって来て、絶景を見れずに帰るのは嫌だ〜〜(泣)もうセルビア人(チケット売り場のじじばば)本当に信じられへん!

幸い、バス停の目の間にツーリストインフォメーションのオフィスがあったのでそこでパンフレットを見せてもらいました。

《ツーリストインフォメーションにて》

私達:ここに行きたいの!(写真を指差す)
おじ:ここまでは22kmあるから歩いては行けないよ!タクシーかヒッチハイクで行くしかないね。
私達:タクシー呼んでもらえる?
おじ:バス停の近くにタクシー乗り場があるから行ってみて

ここのおじさんは、とても親切に教えてくれました。


バス停へ行ってもタクシー乗り場が見当たりません…周りの人に聞こうにも英語が通じない…。

ん〜。あ、タクシー乗り場発見!バス停の横でした(笑)道路にTAXIと書いてありました。しかし、タクシーはやっぱりいない…。どうしようか〜。タクシー乗り場の近くに古い普通の車が止まっていたので、タクシー代わりになってくれないかな〜と思い、"taxi??"と話し掛けると"Yes!"とおじさん!え!?タクシーなん!?驚きと笑いと喜びが入り交じる私達。

ただ、おじさんはセルビア語しか話せなかったので、インフォメーションのおじさんを連れてきて、通訳をしてもらいました。

一人€10で、ジェルダップ国立公園の絶景ポイント(Ploce)へ行けるトレッキングコースの入り口までと帰りのお迎えも来てくれることに。

ようやく先が見えた私達。

バス停からコース入り口までは車で30分ほどでした。車から見える外の景色も綺麗でした。

インフォメーションセンターのおじさんによると、絶景ポイントまでは3kmほどだそう。タクシーのおじさんと14:00に待ち合わせをしてトレッキング開始。

しかし、歩いていると途中で"7.6km⇒"の看板が。あと7.6kmもあるの!?とりあえずもう少し進んでみよう。

すると、分かれ道を発見!

⬅ 0.6km
3.5km ➡

ここは、インフォメーションのおじさんを信じて、600メートルの方へ。

しかし進んだ先は下り道。下がって行く一方…。これ、もしかして出口に向かってる!?と不安になり引き返そうとする私達。

すると友達が、google mapだ!と位置情報をチェック。おじさんがくれた地図に印をつけていたので見合わせてみると、道は合っているようでした。

電波は通じないけれど、位置情報が確認出来ただけでも助かりました。

そのまま道なりに進み、ついに絶景ポイントを発見!

きゃーーーー素敵ーーーー!

観光客は誰もいないので、2人占め。

本当に途中で引き返さなくて良かった…。

トレッキング途中は誰にも会いませんでした。まだあまり知られていないのでしょうか?

おじさんとの約束時間までけっこうあったので、13時集合にすれば良かったね〜と話しながら、ゆっくりと下りましたが、それでも早く着いてしまいました。

すると、おじさん発見!!うそー!やったー!どうしても14:05のバスに乗りたかった私達は、おじさんに必死に訴えました。(なぜならその次のバスは、17:35)するとOK!とびゅんびゅん飛ばしてツアーバスまで追い越すおじさん。

しかし様子がおかしい…。スピードダウン…。ん…?
”No…"と両手をあげるおじさん。道の真ん中でまさかのエンスト…。しばらくしてまた走り出し、止まって、走り出しては止まってを繰り返す。"あと3分で着くのにー"(と言っていたと思う)水を取り出し、ボンネットを開けて水をかけまくるおじさん。バスの時間まであと15分。完全に諦めて、駅付近でカフェでもするかーと私達。

すると、おじさんがOK!と言って車が走り始めました。おー!水が効いたー!また驚きと笑いと喜びが入り交じる私達。

無事、バスの発車5分前に到着!おじさんにお金を払って、ハイタッチをしてバスへ。

終始どうなることかと思いましたが…目的地のジェルダップ国立公園までは無事に行って帰って来ることが出来ました。

意外となんとかなるものなんだな〜とこの旅でつくづく思わされます。


トレッキングをして、急いでバスへ乗った為、昼ごはんを食べていなかったのでベオグラード市内に到着した時にはお腹ペコペコでした。

友達が、ネットで日本食屋さんを探し出しましたが、あいにく月曜日は定休日。ひとまず宿へ戻ることに。宿へ戻ると、ホテルのスタッフさんが取り置きしてくれていた朝食のサンドイッチを食べました。

腹筋を100回して22時就寝。


10/22 今日は、アラームをかけずに好きなだけ眠って起きました。あれ、まだ6時?早起き癖がついている!笑

再びごろごろして、ずっとごろごろして、12時頃ようやく街歩きへ。昨日行けなかった"MARUKOSHI"という日本食屋さんへ。
友達はラーメンかうどんで悩み結局ラーメンを、私はジャパニーズカレーを(大のカレー好きです)、それから二人で揚げだし豆腐を頼んでみました。

揚げだし豆腐:油っこすぎる〜〜半分でアウト〜〜
カレー:ジャパニーズカレーではなく、味はキーマカレーでしたが美味しい!福神漬けに見える赤い物は生パプリカ(笑)
ラーメン:想像を絶するまずさ!!!

最近胃が小さくなり思ったよりすぐお腹いっぱいになってしまうので、カレーを半分こして食べました。


それからベオグラードの街歩き。


あまり期待していなかったのですが、ベオグラード要塞へ行ってみると、戦闘機やミサイルが沢山展示されたミュージアムがあり、景色も良くて長居してしまいました。


戦闘機ミュージアムの外には、子供用の恐竜パークがあり、行ってみよう〜!とすると…入場料350円。戦闘機ミュージアムはフリーなのに、ここで入場料とるんかーい!(ずっこけ)

外から見ても、色んな種類の恐竜達(置き物)がいて、背中に乗れるようになっていたりと、恐竜好きの子供達にとってはとても楽しめる場所だと思いました。

要塞を出て歩き進めると、大通り(クネズミハイラバ通り)へ出ました。さすが旧ユーゴスラビア時代の首都なだけあり、思ったよりも栄えていました。ちなみにこの大通りは、世界で最も美しい歩行者天国の1つとも言われているそうです。

そこから聖サワ大聖堂までは徒歩30分ほど。閉館時間などを調べていなかった為、急ぎ足で向かいました。17:45頃に到着しましたが、まだ開いていました。セーフ。中は金きらでとても綺麗でした。


大聖堂を出ると、まん丸で真っ赤な夕日が…!しかし沈む速度が早すぎて、カメラを出した頃には建物に隠れ、半分ほど沈んでいました。なのでしっかりと目に焼き付けておきました。


そこから歩いて宿へ向かっていると、ライトアップされた国会議事堂が現れました。とても素敵でかっこよかったです。(写真は撮らずにもくもくと歩きました)


今日は、スーパーで軽く食べ物を買って宿へ戻り、早めの就寝。


【次回予告】ユーレイルパスで2ヶ月のヨーロッパ鉄道の旅〜どれだけ元をとれるのか〜ルーマニア前編:ベオグラードからティミショアラへバンで国境超え(まさかの時差トラップ)・そして目が付いた不気味な家々が建ち並ぶ街シビウへ


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